1997年のジェフ・ベゾス。
Brian Roemmele/YouTube
- ツイッターで拡散した1997年のジェフ・ベゾスの映像で、彼は初期のアマゾンをどのように構築したかについて話している。
- ベゾスはアマゾンで販売される最初の商品として本を選んだ理由を説明している。 彼はまず、オンラインで販売できる20の商品カテゴリをリスト化し、どのカテゴリーよりも商品の選択肢が多かったため、本を選んだ。
- もはやアマゾンは本だけを売るサービスではなく、時価総額1兆ドルに迫る小売帝国になった。
- この映像は、ベゾスがいかにインターネットをよく理解していたか、そして顧客が望むものを正確に提供することがいかに重要かを示している。
ジェフ・ベゾスが20年前に撮影した動画が、ツイッター上で120万回以上再生され、話題を呼んでいる。
このビデオは、アマゾン設立から3年後の1997年6月に開催された専門図書館カンファレンスで撮影されたもので、アナリストのブライアン・ロームメル(Brian Roemmele)氏が拡散した。
このビデオが広く共有されたのは、ベゾスが、時価総額8000億ドルを超える小売帝国をゼロから構築した方法が見られるためだ。また、彼がいかにインターネットをよく理解していたか、そして顧客が望むものを正確に提供することがいかに重要かを示している。
ビデオが撮影された1997年に、アマゾンは株式を公開した。1997年に1株18ドルで公開し、現在の株価は1778ドルだ。
ビデオの冒頭では、若きベゾスが、自分が何者なのかを説明している。そしてインタビュアーからアマゾンのアイデアをどこから得たのかと尋ねられ、次のように答えた。
「3年前、ニューヨークでヘッジファンドの仕事をしていたとき、ウェブの利用率が年に2300%増加しているという驚くべき統計に出会い、その成長の文脈でよいビジネスプランを考えようと思い、最初にオンラインで販売する最良の商品として本を選んだ」
ベゾスが本を選んだのは、無限の品揃えがあったから
ベゾスは、やがてオンライン・ショッピング帝国の第一歩を書籍販売に決めた理由を説明した。
「オンラインで販売できる20種類の商品カテゴリをリストにした。そして最初に販売する最良の商品である本を選んだ」と彼は言った。
「本はある観点で信じられないほど特徴的なものだ。本には他のものに比べてはるかに多くの種類がある。だから、本は最初に売るものとしてベストだった」
CDよりも本のほうが多かった、と彼は言った。
「音楽は第2位で、常時約20万枚の音楽CDが販売されている。しかし、書籍は、世界中のあらゆる言語で300万冊以上が出版されており、英語だけでも150万冊以上ある。これだけ多くの商品があれば、文字通り、他には存在し得ないオンラインストアを構築することができる」
その後のインタビューでベゾスは、彼とアマゾンのモットーになったフレーズも言った。「すばらしいのはこれが初日であるということ。これが始まり」と彼は言った。
20年後、アマゾンの倉庫には「まだ(創業)初日」と書かれた看板が掲げられた。
アマゾンの創設者はインタビューの最後にこう言った。
「今から千年後、人々は振り返ってこう言うだろう。『20世紀後半はこの惑星の歴史の中で、本当に素晴らしい時代だった!』と」
記事執筆の時点で1110億ドルの純資産を持ち、世界一の富豪になったベゾスにとっては、それは間違いないだろう。
この映像は以下から:
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)