Taniya Spolia
- マクドナルド(McDonald's)が、新たにビヨンド・ミート(Beyond Meat)の植物由来のパティを使ったハンバーガー、「P.L.T.」をテストしている。
- このハンバーガーは、カナダのオンタリオ州南部にある28店舗のみで試験販売されている。
- 筆者はこのハンバーガーを試してみたが、期待していたほどではなかった。
バーガーキング(Burger King)にはインポッシブル・ワッパー(Impossible Whopper)、ダンキン(Dunkin’)にはビヨンド・ソーセージ(Beyond Sausage)を使った、朝食向けサンドイッチがある。タコベル(Taco Bell)、ホワイト・キャッスル(White Castle)、キュードバ(Qdoba)なども、オリジナルのビーガン向けメニューを提供している。
このファストフード業界を席巻している植物由来の流れに、マクドナルドも加わった。
カナダのマクドナルドの一部の店舗が現在、従来の牛肉の代わりに、ビヨンド・ミートの植物由来のパティを使用する「P.L.T」バーガー (プラント、レタス、トマトの略)をテスト中だ。このサンドイッチは、9月末に登場し、オンタリオ州南部の28店舗で販売されている。
筆者は偶然にもオンタリオ州ロンドンに住んでいて、P.L.T.を販売している多くの店舗がある。マクドナルドの常連であり、大のハンバーガー好きである私は、このハンバーガーを食べてみることにした。
同社はこのハンバーガーを大々的に宣伝しているが、筆者にとっては期待はずれだった。マクドナルドのP.L.T.バーガーがどんなものだったのか、紹介しよう。
マクドナルドは最近、カナダのオンタリオ州にある28店舗でP.L.T.バーガーを新発売した。筆者が訪れた、ロンドン市にある店舗もその1つ。どこもかしこも、P.L.T.のポスターだらけだった
Taniya Spolia
宣伝に触発され、期待は高まる。このハンバーガーには、ビヨンド・ミートの豆ベースのパティが使われている。他にはチーズ、トマト、レタス、タマネギ、ピクルス、マヨネーズ・ベースのソース、ケチャップ、マスタード、そしてクォーターパウンダーのバンズ
Taniya Spolia
6.49カナダドル(約530円)という価格は、メニューにある他のほとんどのハンバーガーとそう変わらない。
Taniya Spolia
このハンバーガー、植物由来ではあるのだが、注意しなくてはならないのが「ビーガン向けではない」ということだ。チーズやマヨネーズ・ベースのソースが使われているというだけでなく、牛肉と同じグリルで調理されている
Taniya Spolia
マクドナルドの定番といえば、ハンバーガーとフライドポテトだが、筆者はカナダ料理の「プーティン」を注文した
Peterskim/Flickr Creative Commons
まず気になったのは、ソースが多すぎるということ。ひと口も食べないうちに、トレーを汚してしまった。箱から取り出そうとしただけで、手にケチャップ、マスタード、マヨネーズが滴り落ちた
Taniya Spolia
実を言うと、具材が多すぎて、パティの味がほとんど分からなかった
Taniya Spolia
試しにソースを取り除いて食べてみると、ビーガン・パティのイメージ通りの味がした。ひと口食べると、パティそのものの味を味わうことができた。食べた感じタンパク質だが、牛肉とはまったく違う
Taniya Spolia
パティ自体が焦げたような味がして、牛肉と比べるとかなり味が薄かった。植物由来の他のハンバーガー同様、野菜のトッピングがボリューミーに感じさせるが、このパティはタンパク質の味が際立っていたような気がした
Taniya Spolia
結局のところ、P.L.T.はごく普通の植物由来のハンバーガー。メニューに載せるのはすばらしいことだ。植物由来のメニューがないからマクドナルドは食べないという顧客の興味を引きつける可能性もある。だが、マクドナルドがこの分野で後れを取っていることを考えると、期待していたほどの特別感はなかった
REUTERS/Moe Doiron
[原文:I tried McDonald's new Beyond Meat plant-based ‘PLT’ burger, and it was a big disappointment]
(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)