年会費36万円でも使ってみたい! NYの女性専用コワーキングスペース「メゾン」をのぞいてみた

メゾン

2月にオープンした女性のための会員専用クラブ「メゾン」。

Melissa Wiley

仕事、家族…… 人生は忙しい。

ワシントンD.C.からニューヨークに引っ越してきた筆者は、マンハッタンでの部屋探しにすっかり疲れてしまった。そこで、ひと息ついて、普段は一般公開されていないニューヨークの公共施設や建築物が公開される毎年恒例のイベント、オープンハウス・ニューヨークに合わせて、会員専用スペース「メゾン(Maison)」をのぞきに行くことにした。

「女性 —— 特に母親 —— が仕事をし、リラックスし、学び、つながることのできるアッパー・イースト・サイドのプライベート・メンバー・クラブ」とうたうメゾンは、ライフスタイル・ブロガーで母親のアシュリー・ウー(Ashley Wu)氏が立ち上げ、2月にオープンした。

会員の多くはアッパー・イースト・サイドに住む30代前半から50代までの母親だと、ウー氏は教えてくれた。だが、18歳以上なら誰でも申し込み可能だ。夫や恋人も訪問できるが、メゾンはあくまでも大人のスペースだ。

筆者はアッパー・イースト・サイドには住んでいないが、メゾンをのぞいたことで、近所に引っ越そうかと思った。

メゾンはどんなスペースなのか? 見ていこう。


女性向けの会員制クラブ「メゾン」は、アッパー・イースト・サイドにある。

建物外観

Melissa Wiley

メゾンは銀行が入っているビルの2階にあって、ワークスペースの他、キッチンやライブラリーもある。

将来的にはメゾンを拡大させるかもしれないが、現時点ではアッパー・イースト・サイドに集中していると、ウー氏は言う。

エントランスには、小さなゴールドの表札。

表札

Melissa Wiley

「メゾン」はフランス語で「家」を意味する。

「わたしは自分のバランスを取り戻し、母親でも妻でも誰かの世話をする人でもない自分の一部と再びつながる場所を必要としていました」と、ウー氏はメゾンのウェブサイトに書いている。「自分の周りを見回しても、わたしのような人間の要望やニーズに応えてくれる場所を見つけることができなかったので、自分で作りました」という。

メゾンという名前にしたのは、このクラブを親友の家のように感じてもらいたかったからだという。「親友の部屋を訪れ、自分専用のコーヒーカップを手に、話をしたり、自分のためのランチを用意することほど、気分の良いことはありません」と、ウー氏は筆者に語った。

これが、「ザ・ウィング(The Wing)」のような既存の女性専用コワーキング・スペースとの違いだという。

建物の入り口は控えめだったが、中に入ると違う。人魚を連想させる壁とゴールドがアクセントになったフロントが待っている。

フロント

Courtesy Maison

スペースをデザインするにあたってウー氏は、「親しみやすさ」を重視したという。

週7日営業していて、月曜日から金曜日は午前8時から午後8時まで、土日は午前10時から午後4時まで利用できる。

次に見えてくるのは、キッチンとダイニングだ。

キッチン、ダイニング

Melissa Wiley

落ち着いた色調のスペースは洗練されていて、広々とした自然光のあふれる空間だ。

キッチンには、さまざまな食べ物や飲み物が用意されている。無料のものもあれば、有料のものもある。

キッチン

Melissa Wiley

メゾンの飲み物や食べ物は季節によって変化し、ヘルシーなものや地元のものを多く取り入れているという。飲み物や食べ物の持ち込みは不可だ。

飲み物は、炭酸水や鶏肉の骨スープの他……

飲み物

Melissa Wiley

ピーチ・ラベンダー・コンブチャとコールドブリュー・コーヒーはタップで、ボトルワインやクラフトビールは冷蔵庫に用意されている。

タップ

Melissa Wiley

全てがよく考えられている。持ち運び可能なPorterのグラス(25ドル、約2700円)も購入可能だ。

グラス

Melissa Wiley

長いダイニングテーブルを使ってもいいし、グリーンのベルベットのカウチ、窓際のテラコッタ色のシート、写真のおしゃれなスウィングチェアに座ってもいい。太陽の光を浴びながら前後に揺れていたら、寝落ちしそうだ。

スウィングチェア

Melissa Wiley

これらのスペースは「アジェンダレス」だと、ウー氏はいう。自分の使いたいように使うことのできるスペースなのだ。仕事をしてもいいし、リラックスしたり、仮眠をとったり、他の女性会員とコーヒーを飲みながらおしゃべりをしたり、仕事が終わって家に帰る前に15分だけここで休むこともできる。

キッチンの近くの明るい廊下は、通りを見下ろすことのできるデスクなど、仕事や勉強のためのスペースだ。

仕事、勉強スペース

Courtesy Maison

廊下の先にはリビングとライブラリーがある。ここでは数多くのイベントが開催される。

リビング

Courtesy Maison

イベントの参加費はクラブの利用料に含まれていて、わたしがここを訪れた時点では、ウェルネス、教育、ブランド・ポップアップの3種類のイベントが行われているとのことだった。

メゾンでは、イベントの予定を掲示板に貼り出すとともに、月に1回のデジタル・ニュースレターでも共有している。会員は掲示板もしくはEメールでイベントに申し込むことができる。

デスク

Courtesy Maison

10月は、子育てからイスラエルとパレスチナの紛争まで、さまざまなテーマのランチセミナーを開催していた。

メゾンには他にも、電話用のブースや写真のようなシックなバスルームがある。

バスルーム

Melissa Wiley

問題は利用料だ。年会費3300ドル(ひと月あたり275ドル)。プラス、入会費275ドルだ。

筆者

Melissa Wiley

ちなみに、ザ・ウィングの会費はひと月あたり185ドルだ。

見学を終え、帰ろうとしたとき、ロビーにウー氏が集めたグッズの販売コーナーがあるのに気付いた。

販売コーナー

Courtesy Maison

380ドルのカシミアのセーター(子ども用は150ドル)や70ドルのクリームなどが売られていた。

ウー氏は、店を持つことが常に自身の夢だったという。忙しいメゾンの会員のために、アイテムを集めるのが楽しいとウー氏は語った。

メゾンではたった1時間を過ごしただけだが、わたしは気分がとても落ち着いたように感じた。

CBD入りのお菓子

Melissa Wiley

わたしがもしメゾンのもっと近くに住んでいて、ひと月あたり275ドルを払う余裕があったら、クラブに入会するか? と聞かれたら、答えはイエスだ。

イベントに合わせて行ったので、普段がどんな感じかよく分からない部分もあるが、それでもメゾンは自分の頭をすっきりさせるために使える、料理や掃除をしなくて済む、全てが行き届いた第二の我が家のように感じた。

そして、メゾンはオーディエンスをよく分かっている。グリーンとピンクの配色、ミニマリストな装飾、植物、ウェルネスに対する意識…… ここは明らかに2019年の現代的な女性のためにデザインされた空間だ。

現時点では、コーヒーショップがわたしにとって自分の考えをまとめる「アジェンダレス」な場所だが、そこがわたしが望むようなシックな空間かと言えば、答えはノーだ。

[原文:I toured an Upper East Side members club for women that costs $3,300 a year, has a strict no-kids policy, and is stocked with $45 CBD gumdrops. Here's a look inside.

(翻訳、編集:山口佳美)

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