イーロン・マスク、脳に埋め込むAIチップが自閉症や統合失調症の"治療"に役立つと主張

イーロン・マスク

YouTube/Lex Fridman

  • テスラとスペースXのCEOイーロン・マスク氏は、ポッドキャスト『Artificial Intelligence』で自身の神経テクノロジー会社「ニューラリンク(Neuralink)」について語った。ニューラリンクは人間の脳にチップを埋めようと考えている。
  • マスク氏はニューラリンクが「脳に関連する多くの病気を治す」だろうと語った。その具体例として、マスク氏は自閉症や統合失調症を挙げたが、自閉症は病気ではない。
  • マスク氏は以前、ニューラリンクがパーキンソン病やアルツハイマー病といった神経学的疾患の治療に役立つだろうと語っていた。

イーロン・マスク氏は、ニューラリンクが統合失調症や自閉症を「治す」ことができるだろうと語った。

11月12日に掲載されたポッドキャスト『Artificial Intelligence』で、マスク氏はニューラリンクに関して、自身が予見している最も楽しみな効果について尋ねられた。ニューラリンクは脳の活動を記録し、脳に刺激を与えるために、人間の脳に埋め込むことのできるAI(人工知能)チップの開発を目指している。

「ニューラリンクについては、脳に関連する多くの病気を治すだろうと考えている。自閉症、統合失調症、記憶障害…… どんなものも治せるだろう」

自閉症は病気ではなく発達障害であり、マスク氏がどういう意味でニューラリンクが自閉症を「治す」ことができると言ったのかは、明らかでない。

イギリスの自閉症協会(National Autistic Society)は、「自閉症は病気ではなく、『治す』ことはできない。自閉症は自身のアイデンティティーの基本的な側面と感じている人も多い」としている。

世界保健機関(WHO)は、統合失調症を「深刻な精神疾患」 と定義付けている。

マスク氏が2016年に立ち上げたニューラリンクは、創業から最初の数年は秘密主義的だった。

だが、2019年に入って変わってきた。7月には脳チップのデザインに関する白書を出し、マスク氏はニューラリンクがサルを使った実験を開始したと発表した。

デザイン画

ニューラリンクのデザイン画。チップは耳の後ろにあり、電極は脳へと伸びている。

Neuralink/YouTube

マスク氏は、このテクノロジーがアルツハイマー病やパーキンソン病といった神経学的疾患の治療に役立つだろうと話している。また、ポッドキャストの中でマスク氏は、「脳または脊髄への重篤なダメージ」の治療にもこのテクノロジーが使えるだろうと語った。だが、マスク氏の最終的な目標は、人間の意識とAIを融合させることだ。

マスク氏は、ニューラリンクは「デジタルの超知性に関連する実存的リスクに取り組もう」とするもので、「我々はデジタルのスーパーコンピューターよりも賢くなることはできないだろう。だからこそ、彼らを打ち負かせないなら合流すればいい」と語っている。

[原文:Elon Musk said his AI-brain-chips company could 'solve' autism and schizophrenia

(翻訳、編集:山口佳美)

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