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イニエスタ選手に学ぶ「人間力」の育て方

ポーズをするフアン・カルロス氏

長くFCバルセロナで活躍し、現在はJ1ヴィッセル神戸で活躍するアンドレス・イニエスタ選手が、2019年6月に開校したサッカーアカデミー「イニエスタ メソドロジー」。イニエスタ選手自身が開校にあたって指揮を依頼し、同アカデミーでテクニカルダイレクターを務めるフアン・カルロス氏に、その理念やイニエスタ選手の幼少時のエピソードなどについて話を聞いた。

イニエスタ選手は「ごく普通の人間」

フアン・カルロス氏

フアン・カルロス氏。イニエスタ メソドロジー テクニカルダイレクター。イニエスタが9歳から12歳まで所属していたアルバセテ・バロンピエで監督、コーチを務め、ヨーロッパのトップライセンスであるUEFA-PROライセンスを保有。イニエスタ選手が日本でアカデミーを立ち上げるにあたり、イニエスタ選手本人の強い希望により、スペインより来日。

——イニエスタ選手とは彼が8歳のとき、アルバセテ・バロンピエ時代に知り合われたそうですね。彼は長いキャリアの中で一度もレッドカードを受けたことがないそうですが、どんな子どもだったのでしょうか。

フアン・カルロスさん(以下、フアン):イニエスタは8歳でアルバセテのカンテラに入団してきて、12歳まで在籍していました。私はそこでコーチの仕事をしていましたが、彼より上の年代をみていました。それでも、小さな街ですし彼のことは知っていました。みんな、彼には特別なものを感じていたからです。

スポーツの育成とは平等なものです。ただ、学ぶスピードは個人差があって、イニエスタ選手はほかの子どもより学ぶスピードが速かったし、彼にしかできないことがいくつもありました。技術、戦術理解、サッカーへの考え方、メンタリティー……全てにおいてです。

ですが同時に彼はごく普通の少年で、みんなに愛されていました。イニエスタ選手は当時の友人たちと今も仲がいいのです。彼のすごさは、あれだけの選手になったのに、ごく普通であり続けているというところにあるともいえますね。難しいことですよ。

ただ試合中、フィールド上の彼は普段とは異なります。リーダーシップがあり、常にチームにとってポジティブな決断を下し、勝者であろうとし、決して自己満足はしない。向上心の塊です。練習でも試合でも、全てにおいて分析を行い、そこから最善の策を導き出す力がありました。

それにサッカーへの情熱が凄まじく、記憶力も並外れている。過去の試合のデータ全てを記憶しています。どの試合の何分にどうゴールしたかはもちろん、試合に関するあらゆるエピソードを覚えているのです。

イニエスタ選手に学ぶ「謙虚」「努力」「感謝の心」

サッカーをする子ども

「フィールドで正しい判断ができる選手になるためには?」と尋ねると、フアン氏は「顔を上げてプレーすること」と答えた。「イニエスタ選手の最大の特徴はプレー中の姿勢。顔を上げることで、仲間も相手も全体が見え、的確な判断ができるのです」

——イニエスタ選手は早くからサッカーの才能を発揮していたのですね。ではその彼を一流選手に育て上げたのは、どのような教育だったのでしょうか。

フアン:ご両親による教育が大きかったと思います。まずは謙虚でいること、それから努力すること、そして、常に感謝を忘れない心。イニエスタ選手は、それらを小さいときから教えられたのです。

彼の家からアルバセテのサッカー場までは距離があったので、ご両親が彼を通わせるのは容易ではありませんでした。また、スパイクを買うために父親がとても苦労したという話を聞きました。そうした経験からイニエスタ選手は、今あるもの全てに価値を見出せるような人に育っていったのです。

アカデミーで実践する「イニエスタ メソドロジー」(=イニエスタの方法論)には、彼が成長する過程で経験した要素が網羅されています。子どもたちが楽しく学ぶこと、判断力を養うこと、そして実際に試合でプレーするための動作を重んじること。実践に近い練習を行うことで、実際の試合でそれが活かせるようになるのです。

私たちの目的は、判断力を養うことにあります。プロのサッカー選手になるのはとても難しい。ましてやイニエスタ選手のようになるのはもっと難しい。ただ、彼らが努力をし、向上心を持ち続けることで、仲間を大切にする心や他者に敬意を払う気持ちを学び、判断力を身につけることができれば、それはサッカーだけではなく、社会全体への貢献にもつながるはずです。

もちろん、イニエスタ選手のような偉大な選手が生まれれば大成功なのですが、それ以上に、人として彼のような人格を持った子どもたちを育てることができれば、それも成功なのだと思っています。

「楽しむ」と「学ぶ」をつなげることが大切

子どもたちにアドバイスをするフアン氏

フアン氏はインタビューの中で「楽しむことが大切」と繰り返した。「楽しむことと学ぶことをつなげるのは、彼らが学び続けるうえでとても大切なことです」(フアン氏)

——サッカーの技術を学ぶのとともに、人格的な部分を育てていくのが「イニエスタ メソドロジー」の目的の一つなのですね。では、子どもたちを見守る親や大人たちは、どう子どもたちを導けばいいのでしょうか。

フアン:子どもも親も、人格など一人ひとり異なっていますが、親が子どもたちに努力や向上心を植え付けることができればいいですね。そして、楽しむこと。アカデミーの子どもたちはおおむね5歳から12歳で、まだ子どもです。この年代では、楽しむことが本当に大切です。

イニエスタ選手は、練習が終わるたびに連絡してきて「今日、子どもたちは、ちゃんと楽しんでくれた?」と尋ねます。子どもたちはまだ小さいですから、「楽しむこと」と「学ぶこと」をつなげるのは、今後も彼らが学び続けるうえでとても大切なことなのです。

ちなみに、イニエスタ選手はこのアカデミーで起こる全てのことに目を配っています。プロジェクトについても、トレーニングメニューについても、組み替えを行った後など、その結果をいち早く知りたがっています。

我々「イニエスタ メソドロジー」が一般的なサッカースクールと違うところは、イニエスタという世界的な選手が、常に積極的に参加しているという点だと思います。子どもたちも、彼と関わりを持って一緒に練習したり、言葉を交わしたりしています。イニエスタ選手は、子どもたちの名前や特徴、性格まで覚えているんですよ。

「子どもたちはスペイン語を覚えるのも早いですよ」

フアン氏

——これから、「イニエスタ メソドロジー」を通じて、子どもたちに何を伝えたいですか。また、彼らをどんな風に育てたいか、お考えはありますか。

フアン:今後さらに多く、全国の子どもたちにイニエスタ選手のサッカーを伝えていきたいと思っています。既存の堺校、尼崎校に加え、2020年1月に開校する六甲アイランド校を含めまだ3校ですが、もっと増やす計画もあります。それから、そう遠くない時期に準備していることもあって、これはイニエスタ選手が大好きな子どもたちにとっては、彼をより身近に感じることのできるサプライズになると思います。

育成方法もそうですが、やはり世界的なプレーヤーであるイニエスタ選手がそこにいるということが、このアカデミーの大きな価値になっていると思います。ご家族は、子どもたちが変わっていくのを喜んでくださいます。私たちといるとき笑顔にあふれている子どもたちが、ご家族から見ても成長している、そして学校での行動も変わっていく。そうなることが私たちの仕事であり、やりがいでもあるのです。

日本の子どもたちはスペイン語を覚えるのも速いですよ。私も日本語を勉強しているのですが、日本語で呼びかけるとスペイン語で返してきます。何かを尋ねると「Si(はい)!」と答えてくるのです。


インタビューの日の夜、楽天が提供するパパやママ向けの無料会員プログラム「楽天ママ割」とのコラボレーションで行われたイベントでは、抽選で選ばれた16人の子どもたちが、イニエスタ選手と同じ「8」の背番号が入ったユニフォームを着て、フアン氏の講演会に参加。「イニエスタ選手を知ってる人?」という質問には、元気のよい返事とともに一斉に手が挙がった。

参加した親からは「1日の練習時間はどのくらい必要か?」といった質問も飛んだが、フアン氏からは「とにかく、まず楽しむことが大切。長い時間練習するのではなく、限られた時間で効率よく、楽しんで学ぶように工夫が必要」とのアドバイスがあった。

講演後は子どもたち全員がコートに出て、フアン氏はじめコーチ陣とともに楽しく体を動かした。全員での記念撮影での掛け声は「イニエスタ!」だった。

イニエスタ メソドロジーについて詳しくはこちらから。

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