フォードのマスタング・マッハEはテスラのモデルY のライバルだと見られている。
Ford
- フォードは11月17日、ロサンゼルスで新しいクロスオーバー電気自動車、マスタング・マッハEを発表した。
- 2020年に販売を開始する予定だ。
- マスタング・マッハEは43,895ドル(約476万円)から。
- テスラのクロスオーバーSUV・モデルYが、マッハEの最も有名な競合車と言える。
フォードは11月17日にロサンゼルスで新しい電気自動車のクロスオーバーSUV、マスタング・マッハEを発表した。マッハEの最も注目を集める競合車は、同じく2020年発売予定のテスラのクロスオーバーSUV、モデルYだ。
テスラのCEOイーロン・マスク(Elon Musk)は、テスラの目標は化石燃料から持続可能なエネルギーへの転換を加速することであり、他の自動車メーカーに電気自動車への参入を促すことも含まれると述べている。彼は18日、マッハE発表に祝意を表し、それはフォードの競合他社もガソリン車から離れるきっかけになるだろうと述べた。
もちろん、マスクは、マッハEよりもモデルYを顧客に選んでほしいだろう。
2台の車を比較してみよう。
モデルYの方が少し安い
テスラのモデルY。
Tesla
マスタング・マッハEとモデルYはそれぞれに複数のグレードがある。モデルYは3万9000ドル(約423万円)から、マッハEは4万3895ドル(約476万円)からで、ともに2020年に発売される予定。
最大航続距離は同じ
マスタング・マッハE
Ford
両社によると、モデルY、マッハEともに最大航続距離は300マイル(約480キロメートル)。
発売はモデルYが少し早くなる
テスラ・モデルY
Tesla Motors/Handout via Reuters
テスラは、モデルYの納車が2020年夏に始まるとしているが、フォードのマッハEは2020年後半の発売を目標にしている。
どちらの加速が速いかはまだ明らかではない
マスタング・マッハE
Ford
テスラは、モデルYの最速バージョンは静止状態から時速60マイル(時速96.5km)への加速が3.5秒と述べている。フォードは、マスタング・マッハEの最速バージョンで、3秒台半ば、としているが、正確な時間は明らかにしていない。
乗員数はモデルYの方が多い
テスラ・モデルY
Tesla
両社によると、モデルYは最大7人の大人を乗せることができ、ムスタング・マッハEは5人を乗せることができる。
モデルYの方がより多くの貨物スペースがある
マスタング・マッハE
Ford
モデルYの貨物スペースは最大66立方フィート(約1.86立方メートル)で、ムスタング・マッハEは最大64.4立方フィート(約1.82立方メートル)。
モデルYの方がより速く充電できる
テスラ・モデルY
Tesla
両社によると、モデルYはテスラ・スーパーチャージャー・ステーションでの15分間の充電で168マイル(約270km)走行でき、マスタング・マッハEはDC急速充電ステーションでの10分間の充電で47マイル(約76km)走行できる。
モデルYはより多くの充電ステーションにアクセスできる
テスラ・モデルY
Alexis Georgeson/Tesla
モデルY、マッハEともに、ChargePoint、Electrify America、EVGoといった企業の公共充電ステーションを利用できるが、モデルYはテスラ以外の車両と互換性のないテスラ・スーパーチャージャー・ステーションも使える。テスラには、北米で1600カ所以上のスーパーチャージャーステーションと1万4400以上の充電プラグがある。
マッハEの機能の一部は、テスラに触発されているようだ
マスタング・マッハE
Ford
ムスタング・マッハEの諸設定は15.5インチのタッチスクリーンを介して行われる。さらにソフトウェアは無線でアップデートされ、オーナーはスマートフォンで開錠できる。これらの機能は、テスラ車で以前から利用可能だ。
どちらも半自律的なドライバー支援システムを備えている
マスタング・マッハE
Ford
モデルYとマッハEの両方に、状況によってはステアリング、ブレーキ、加速を処理できる半自律的なドライバー支援システムがある。ただし、常にドライバーによる監視が必要だ。 テスラのシステム「Autopilot」には、車線変更機能など、フォードの「Co-Pilot360 Assist」にはないオプション機能がいくつかある。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)