【現地ルポ】真夜中の銀座に200人の大行列!「人をダメにするクッション」1時間限定セールを体験

ヨギボー

開店前の Yogibo銀座一丁目店。先頭の人は朝8時半から並んでるという。

撮影:臼井拓水

11月23日、アメリカではクリスマス商戦の幕開けに当たる“ブラックフライデー”の深夜。終電はなくなり始め、まさに日付が変わろうとしている東京・銀座に突如、大行列ができていた。行列の先には「Yogibo(ヨギボー)」の店名が。そう、この日は「人をダメにする(ほど快適な)クッション」として知られるヨギボーが年1回東京と大阪の2店舗限定で開く、深夜零時から1時間だけのタイムセールの日だった。

セールでは通常、1万〜3万円の価格帯のヨギボーが50%オフになる。抜群の快適さとはいえ、価格はそれなりのため、半額セールは大きな魅力なのだ。自身もヨギボーファンである、Business Insider Japanの学生インターンの筆者(20)は、現地へ取材に向かった。

人をダメにするソファの原点は妻への愛

よぎぼ

写真はYogibo Max。さまざまな種類のものから自分のライフスタイルにあったものを選べる。

出典:Yogibo公式ホームページ

ヨギボーはアメリカ東海岸のショッピングモールを中心に展開する。公式サイトによると、ヨギボー本社最高責任者のエイアル・レヴィ氏が、うつ伏せで寝るのが好きだった妻が妊娠中に、気持ちよく寝ることができるよう、伸縮性のあるこのビーズクッションを思いついたという。

2014年に日本に上陸した後、座った通りに自分の体へフィットする新感覚の素材が話題となり「人をダメにするソファ」としてSNSなどで爆発的に拡散された。

GOOGLE トレンド

「人をダメにするソファ」の検索動向。2014年4月移行から話題となっている。

出典:Google Trends

ヨギボーは新たな自分の居場所になると確信

筆者は一人暮らしを最近始めたばかり。格調高い家具を買う資金が貧乏学生にあるはずもなく、実家から持ってきた薄い座布団に座り、食事や大学の課題を済ませていた。

今回のタイムセールの存在を知ったのは、別の一人暮らしの友人からの口コミだった。以前その友人宅を訪れた際、そこに置かれていたヨギボーの居心地の良さに心底、感動したのだ。20年間過ごした親元を離れ上京し、自分の家に居ながらもどこか寂しさを覚えていたのも事実だ。ヨギボーは新たな自分の居場所になる、そう確信し、今回セールへ赴くことに決めた。

懸念されたのは時間帯。深夜0時から始まるセールに参加すると終電はなくなる。ヨギボーの大きさからして徒歩や自転車は現実的では無い。筆者はしばらく連絡を取っていなかった千葉県に住む母に送迎を頼むことにした。「人をダメにするクッションを買いたい」。数カ月ぶりの連絡がこれになってしまった筆者は、すでにダメ息子だろうか——。

午前零時のセールに午後8時からすでに200人の行列。

ヨギボー

開店前の Yogibo銀座一丁目店。先頭の人は朝8時半から並んでるという。

撮影:臼井拓水


東京メトロ丸の内線に揺られてついた、金曜夜の東京・銀座。金曜夜を満喫した様子の銀座のサラリーマンに逆行し、一際目を引く長い行列に参加する。午後8時の時点で既に200人を超えていた。

取材を理由に一足先に店内へ行くと、そこにはヨギボーの山。

よぎぼマックス

写真はヨギボ Max

撮影:臼井拓水

取材の旨を説明し、セールの開始前に店内を案内してもらうと、そこにはヨギボーの山が。昨年は店内に無造作に置かれたヨギボーの山に、来場者が我先にとタックル。大きなヨギボーをレジへと引っ張っていく様子が動画で公開されていたが、今回は昨年の反省を踏まえたのか、レジでの受け渡しとなっていた。

午後11時に銀座一丁目店に到着し、整理券は267番。雨の中,気温は8度、スタッフからカイロが配られるという気遣いもあった。


整理券

撮影:臼井拓水

今度は買い物のために、改めて整理券を受け取り、行列に並ぶ人に話を聞いてみた。ちょうど筆者の後ろに並んでいた男性は東京・池袋からの来店。「以前からヨギボーの購入を検討していましたが、広告でセールの存在を知って、来店した。家族のために大きいものをということで、目当てはヨギボーMax」と話す。

結局、この男性は整理券の番号が遅かったため、在庫の購入は出来なかったが、後日郵送ということでヨギボーMaxを購入していた。

セール開始前の店内の様子。一番人気商品のヨギボー Max(写真)はこの後30分ほどで、店内在庫は完売してしまった。

yogiboマックス

写真はYogibo Max

撮影:臼井拓水

ヨギボー銀座一丁目の店舗2階のコンセプトは「ヨギボーの中」。天井には確かにジッパーがあり、遊び心満載。単純な販売だけでなく、体験にも付加価値を提供している。

ヨギボー店内

撮影:臼井拓水

購入したヨギボーを持ち帰る人。中には大きすぎて持ち帰れず返品、郵送に変えた人も。

持ち帰る人

撮影:臼井拓水

ヨギボー広報「多くの人に、実際にヨギボーを見て触って欲しい」そのワケは……。

クッションや毛布

毛布や枕、ぬいぐるみなども半額なのは破格です、と広報は語る。

撮影:臼井拓水

今回のセールを受け、ヨギボー広報は「アメリカのヨギボーブラックフライデーセールの熱狂を日本に持ってきたい。また子どもが生まれたばかりのニューファミリーだけでなく、一人暮らしで新生活を始める大学生の家具選びのオプションになれたらと思う。ウェブサイト等で見るより実際に見て触れて魅力が伝わるのがヨギボー。セールでヨギボーを知って購入された方の家に置かれることで、その家に来た人に知られる波及効果も期待できる。」とのこと。


今回の戦利品(15000円)。お目当てのヨギボーMaxは購入できなかったが、少し小ぶりなヨギボー Loungerを手にする事ができた。

ヨギボーラウンジャー

一番大きなYogibo Lounger、ハッシュタグ#ヨギボーミッドナイトセールと投稿すると貰えるハート型クッションと、記念に買ったYogibo mate。

撮影:臼井拓水

深夜3時、疲労困憊で家にヨギボーを運び実際に座ってみた。

すると一瞬で、文字通り包み込まれた。従来のビーズクッションは、設計上硬い面と柔らかい面が存在し、完全にフィットすることは不可能だった。しかし、特別な技術で特許をとったこのヨギボーのカバーは、全てが同じ柔らかい素材であり、自分を「ありのままの姿」で受け入れてくれた。予想通り、いやそれ以上に自分の居場所が家の中に出来た瞬間だった。

昨年より始まったこのセール、東京イベントの来場者は昨年の約200人から今年は約300人以上と、大きく数を伸ばした。今回、ヨギボーを買った人、その人の家に訪れた人、そのうち一体何人が「ダメ」になっていくのだろうか?

(文・写真、臼井拓水)

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