ブラックフライデーは死んだ?…2019年ホリデー商戦の主役はサイバーマンデー

5dcedccd7eece50b24631514-1

Jeff J Mitchell / Staff / Getty Images

  • 消費者が感謝祭の翌日(ブラックフライデー)ではなく、次の月曜日に買い物するようになっており、サイバーマンデーはブラックフライデーにとって、ますます脅威となっている。
  • ホリデーショッピングシーズンを前に、サイバーマンデーの勝利を予測する調査結果はブラックフライデーの将来にとって何を意味するか。

アメリカ人がオンラインで買い物をすることが増えているのは驚くことではない。そしてサイバーマンデーの売上は増加し続けており、ブラックフライデーにとって脅威となっている。

ブラックフライデーは1980年に全米に広まったが、サイバーマンデーという言葉が生まれたのは2005年、全米小売業協会(National Retail Federation)の調査・戦略イニシアチブ担当役員を務めるエレン・デービス(Ellen Davis)氏が、当時生まれたばかりのEコマースで値引き販売する小売業者の傾向に気づいたときだった。

それ以来、サイバーマンデーの人気は爆発的に高まり、特にソファでくつろぎながら買い物をすることを好む人々に好まれている。これから始まるホリデーシーズンの商戦に向けて、いくつかの調査がサイバーマンデーの大きな勝利を予測している。ブラックフライデーが終わるかもしれない理由は以下の通りだ。

ブラックフライデーとサイバーマンデーの差が広がっている

Business Insiderと世界的なテクノロジー企業であるMorning Consultは今週、2300人以上のアメリカ人のホリデーシーズンの購買行動を分析した共同調査の結果を発表した。最大のポイントは、年齢、性別、人種、性別、世帯収入などを含むほぼすべての人口層において、買い物客はサイバーマンデーに買い物をすることを好むということだ。

特に、所得が高ければ高いほど、ブラックフライデーよりもサイバーマンデーを好む傾向が強い。さらに、Z世代を除く世代はすべてオンラインショッピングをしたいという結果が出ている。

世代別の傾向

世代別の購買傾向。Z世代以外はサイバーマンデーを好む。

Shayanne Gal/Business Insider

世界的なコンサルティング会社、サイモン・クチャー&パートナーズ(Simon-Kucher&Partners)の調査によると、消費者の多くがブラックフライデーを、商品の下見の手段と考え始めている。対照的にサイバーマンデーではあらかじめ選んだ特定の商品を購入する。

この研究によると、2つのショッピングデーを分ける見方が増えているという。例えば、サイバーマンデーは、ブラックフライデーに買えなかったか、まだ決めていなかった買い物をするチャンスになるだろう。サイモン・クチャーのディレクターであるヒューバート・ポール(Hubert Paul)氏によると、年を追うごとにホリデーシーズンの商戦の開始が早まり、消費者の疲労感も出てきているという。

「小売業者は、ただ競い合うのではなく、注目の商品とは何か、ホリデーシーズンにふさわしい商品は何かを理解するために時間を費やすべきだ」とポール氏はコメントした。

「これをうまくやっている小売業者は、消費者が買い物をしようというときに、店やサイトにうまく誘導できる」

商品比較サイトのDealNewsによると、いくつかの小売業者はブラックフライデーよりサイバーマンデーに多くの商品を掲載し始めているという。

「ブラックフライデーは多くのメディアで取り上げられているが、昨年はサイバーマンデーのほうが10%多い商品が掲載され、過去最高の売上だった」とDealNewsに寄稿しているエリザベス・ハーパー(Elizabeth Harper)氏は書いている

オンラインショッピングが最高売上を更新

Adobe Analyticsによる予測によると、オンラインショッピングは2019年のホリデーシーズンに「最高売上を更新する」という。個々の日でみると、ブラックフライデーの75億ドル(約8155億円)に対し、サイバーマンデーでは94億ドル(約1兆220億円)に達すると同社は見積もっている。サイバーウィーク(感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間)のオンライン売上は290億ドル(約31兆円)になる見込みで、スマートフォンという「ポケットの中のショッピングモール」の出現がオンライン販売の増加に貢献しているという。「ホリデーシーズンの売上増加の50%近くはスマートフォンでの買い物だ」とAdobe Analyticsは記している。

「小売業者がモバイル向けに最適化した結果、我々がスマートフォンで買い物する金額は、2016年の1分当たり30セント(約33円)から47セント(約51円)へと63%増加した」

それでも、サイモン・クチャー社のポール氏は、小売業者は両方の日にそれぞれの戦略を立てることができ、ブラックフライデーというドアバスター(小売店の入り口が壊れそうになるほど人が殺到することから)が完全になくなることはないだろうと話す。

「この2つの休日は、ますますホリデーショッピングの中心となってきているが、小売業者が利用できる機会はまだある」とポール氏は述べている。

「ブラックフライデーの買い物客は店頭で商品を買い求める傾向があり、これはおそらく、店頭で商品を探すことに慣れているからだろう」

[原文:Black Friday is dying, and the rise of Cyber Monday may be to blame

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み