パクリ、逃避、不格好…2019年にロゴ刷新で物議を醸した6つのブランド

シアーズの新しいロゴはAirbnbに似ていると非難された。

シアーズの新しいロゴはAirbnbに似ていると非難された。

Airbnb/Sears

ブランドの再構築は、企業が対外イメージを変えるための戦略の一つだ。

しかし、このリブランドの中には、肯定的な印象を残すものもあれば、新たな論争を引き起こすものもある。

2019年、ロゴのデザインがまずいと批判された企業もあれば、スキャンダルを受けて「問題から逃げただけ」と非難された企業もあった。

2019年に物議を醸したブランド再構築の中から6つを紹介しよう。

ファストファッションのZaraは、ハイファッションを意識した新しいロゴを発表し、賛否両論を巻き起こした

Zara

Zara

ファストファッション小売のZaraが2019年1月に新しいロゴを発表した際の評価はまちまちだった。新しいデザインは2011年のバージョンに敬意を表したものだが、文字の間隔は明らかに狭くなっている。新しいロゴに批判的な人々の多くは、「押しつぶされているようだ」と言い、Fast Companyのある記者は「閉所恐怖症になりそう」と述べている。

著名なグラフィックデザイナーのエリック・シュピーカーマン(Erik Spiekermann)氏はツイッターで、「あれは私が何年も見てきた中で最悪の書体だ。これは人間に取って代わるロボットによって作られたのでだろうか」と書いた

ペプシコはブランドを刷新し、「For the Love of it.」という新しいキャッチフレーズを打ち出した。これはマクドナルドの有名な「I’m Lovin’ it.」というスローガンに似ている

ペプシコはブランドを刷新し、「For the love of it」という新しいキャッチフレーズを打ち出した

Pepsi

ペプシコは2019年に新しいスローガンを発表した際に非難を浴びた。批評家たちはこれはマクドナルドの有名なキャッチフレーズとあまりにも似ていると指摘した。ペプシコのマーケティング担当役員であるロベルト・リオス(Roberto Rios)氏はこの新しいスローガンについてCNBCに、「世界中の人々に愛される爽やかでおいしい飲料で、エンタテインメントに根ざした象徴的なブランド」であることを表現している、と述べた

しかし、ペプシを愛している人も、新しいキャッチフレーズとブランド変更は気に入らなかった。マクドナルドの「I’m Lovin’ it.」というキャッチフレーズと比較されるだけでなく、コカ・コーラの1982年のダイエットコークの「Just for the Taste of It.」というフレーズにも不気味なほど似ていた。このフレーズは1995年と2009年にも使われている。

小売大手のシアーズは新しいロゴが、Airbnbに似ていると批判された

シアーズの新しいロゴはairbnbに似ていると非難された。

Airbnb/Sears

2019年は小売大手のシアーズ(Sears)にとって大変な一年だった。売り上げの減少、乱雑な店舗の発覚、そして倒産後の復活を目指す闘いで、この小売チェーンは一息つく暇もない。しかし、2019年3月のブランド変更では、「Making moments matter(瞬間を大切に)」という文言を併記した新しいロゴが発表されるとすぐにAirbnbのロゴと比較され、物議を醸した。

このロゴは、家族、家庭、そして心の「無限のループ」を表すために作られたと報じられているが、批評家の多くは、このロゴがAirbnbと非常によく似ているという事実を無視できなかった。

Slackは、新しいロゴを鉤十字などと比較された

Slackは、新しいロゴを鉤十字などと比較された

Reuters

企業のリブランドに関して、そのマーケティングチームが最も望まないのは、不快感を与えることだ。Slackが2019年1月に新しいロゴを発表したとき、すぐにインターネット上で反発を受けた。Google Photoのロゴに似ているとか、ナチの鉤十字のような不快なイメージに酷似していると言う人もいた。

フェイスブックは、同社の透明性をめぐる議論を受けて企業ロゴを変更した

フェイスブックは、同社の透明性をめぐる議論を受けて企業ロゴを変更した

Facebook

フェイスブックは11月5日、企業ロゴの変更を発表した。ロゴはすべて大文字で、色は同社のサービスごとに違う。フェイスブックは青、WhatsAppは緑、インスタグラムは紫、赤、オレンジといったように。

フェイスブックのデータ収集およびプライバシーポリシーをめぐる論争が約1年続いた後、新しいロゴは親会社をFacebookから遠ざけるものと考えられていた。Facebookの最高マーケティング責任者であるアントニオ・ルシオ(Antonio Lucio)氏はブルームバーグに対し、会社名を変更することも検討していたが、ブランドに関連する問題から逃れようとしているとみなされることを懸念したと述べた。

もちろん、新しいブランディングに批判がなかったわけではない。ツイッターのCEO、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏は、フェイスブックについて問題提起したことがあるが、そのときは新しいロゴについて、「TwitterとTWITTER…」と皮肉るツイートをした。

フォルクスワーゲンは有名なロゴを、より洗練されたモダンなデザインに変えたが、人々は1カ所不満があった

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Reuters

フォルクスワーゲンは、2015年の排気ガス不正問題で、3人が有罪となり、147億ドルの和解金を支払うことになった。その後、2019年9月にロゴを変更、より細いラインとミニマリズムで「電気による未来」をイメージさせた。

あるデザイン・ブロガーは、新しいロゴを「ダメージコントロールのためのものだ」と言い、新しいデザインは多くのデザインルールを破っていると述べた。

「この新しいロゴはデザインのルールからはみ出している。線が非常に細く、文字のストロークの角度があちこちに向いて、間隔が広すぎる。率直に言って、これはルールに対する露骨な無視だ」


[原文:Rebrands can remedy scandals, but they can also cause them. Here are 6 of the most controversial company rebrands of 2019.

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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