オーナーが大統領候補になったら報道機関はどう報じるべきか…ブルームバーグの編集長が指針を表明

ニューヨーク市ブルックリンのキリスト教文化センターで講演するマイケル・ブルームバーグ。2019年11月17日。

ニューヨーク市ブルックリンのキリスト教文化センターで講演するマイケル・ブルームバーグ。2019年11月17日。

Yana Paskova/Getty Images

  • ブルームバーグ・ニュースの編集長、ジョン・ミクルスウェイトは、オーナーであるマイケル・ブルームバーグが2020年の大統領選挙に出馬すると発表した後、報道のガイドラインを発表した。
  • ミクルスウェイトは、選挙期間中はブルームバーグ個人の生活や財政状況について調査することを避け、他の民主党候補者に対しても同様だと書いた。
  • ブルームバーグ・ニュースは無署名の社説の掲載もやめるようだ。報道機関として見解に加えて、現在は大統領候補となっているブルームバーグ個人の立場が影響してるからだ。
  • これらの指針は現在のスタンスの継続ではあるが、トランプ大統領に焦点を当てたストーリーが他の候補者よりも強調されるなど、懸念すべき不均衡を示すことになるかもしれない。

ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)は、署名なしの社説の掲載をやめ、大統領選挙に立候補しているオーナーのマイケル・ブルームバーグの個人的な生活と財政について調査するのを避けると述べた。

億万長者で元ニューヨーク市長でもあるブルームバーグ氏は、大統領選挙への参加を検討しているとのニュースが報じられてから数週間、波乱に満ちた日々を送っていたが、3000万ドル(約32億7000万円)のテレビ広告の第一弾として11月24日に正式に立候補が発表された

ブルームバーグ・ニュースのジョン・ミクルスウェイト(John Micklethwait)編集長は、立候補発表の後、利益相反を避けるガイドラインを立てるため、スタッフにメモを送った

ミクルスウェイトは、自分たちが置かれた特殊な状況に対応するためのいくつかの方針変更と予備選挙の間にオーナーをどのように報道するかについて詳述した。

「そう、マイクは参戦した」とミクルスウェイトは書いている。「自分自身について書かない(直接のライバルについては極稀にある)ことで独立性の名声を高めてきた我々にとって、この大統領選キャンペーンを報道するのは簡単ではない。これほどの規模の報道機関のオーナーだった大統領候補はいない」

ミクルスウェイトは、個人的な経歴、家族、財産を調査しないというマイケル・ブルームバーグがニューヨーク市長だった時に導入された「伝統」を今後も継続すると述べた。そして「同じ方針を民主党予備選のライバルにも適用する。ただしトランプ政権については、これまでどおり調査を続ける」と強調した。

このことが、ブルームバーグら民主党候補者について言及されない一方で、トランプ大統領とその家族や会社などに焦点を当てた記事が強調され、ブルームバーグ・ニューズの報道の不均衡につながる可能性があると指摘する人もいる。

ただし、ミクルスウェイトは 「信頼できるジャーナリスト」による民主党候補者に関する記事は掲載すると述べている。

報道機関がそのオーナーを報じるという厄介な状況についてはニューヨーク・タイムズが2011年に記事にしている。そこでは、ブルームバーグ・ニュースの記者であるヘンリー・ゴールドマン(Henry Goldman)がボスを報じる役割について詳しく説明が、ニューヨーク・タイムズは「本質的に問題があることだ」と評している。

[原文:Bloomberg News says it will not investigate Michael Bloomberg or his Democratic rivals during the presidential campaign

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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