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客室乗務員は魅力的な仕事に見えるかもしれない。だが、他の仕事と同じように、マイナス面もある。
Business Insiderでは、デルタ航空やユナイテッド航空といった航空会社に勤める10人の現役客室乗務員にその仕事の一番残念なところは何か尋ねた。
客室乗務員の本音とは?
※写真はいずれもイメージで、Business Insiderの取材に応じた客室乗務員とは無関係です。
国際線の乗り継ぎは楽しくない
Mehmet Ali Ozcan/Anadolu Agency/Getty Images
ある客室乗務員は、新しい場所が見られるのはこの仕事の魅力の1つであり、国際線の乗り継ぎはもっと楽しめると思ったという。
「わたしは国際線の乗り継ぎが特に好きでなく、ちょっとがっかりするんです」と、この客室乗務員は語った。
「常に次の日の仕事を気にして、十分な休息をとってその場にいなければと心配しているからだと思います」
乗客の失礼な振る舞い
Leonhard Foeger/Reuters
ある客室乗務員は、一部の乗客から受ける扱いにがっかりさせられるという。
「どうにもならないことについて乗客から怒鳴られると思うと、毎日朝早く起きたり、毎日ホテルで1人時間を過ごしているのが辛くなります」
おもしろい場所でも、滞在できない
Gokhan Tan/Getty Images
「一番残念なのは、本当に素晴らしいと思える場所に行っても、滞在できないことです」と、ある客室乗務員は語った。
乗客のマナーの悪さ
Robert Alexander/Getty Images
「一番残念なのは、飛行機の上での人々の振る舞いです」と、ある客室乗務員はいう。
「乗客から『お願いします』とか『ありがとう』と言われることは、まれです」
疲れる
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「一番残念なのは恐らく、どれだけこの仕事が疲れるか、どれだけ自宅に帰れないかです」と、ある客室乗務員は語った。
空港からやや離れたところに自宅があることも、自身の疲れの一因だろうという。
別の航空会社の客室乗務員も「客室乗務員がこれほど疲れるとは、思ってもみませんでした」と話している。
「1日に最大で16時間飛ぶのですが、次の仕事まで8時間の休息しか規定されていません。大半の人は8時間あれば十分と思うかもしれませんが、この8時間には飛行機から乗客を降ろしたり、ホテルと空港を往復したり、場合によってはホテルの部屋の準備が整うまで待つ時間などは含まれていないのです」
家族や友人と過ごす時間がない
Mehmet Ali Ozcan/Anadolu Agency/Getty Images
ある客室乗務員は、友人や家族と過ごす時間がないことが残念だと語った。ホリデーシーズンは特に、だという。
「基本的に、主なホリデーシーズンにはわたしは家族と離れ離れになります」と話している。ただ、家族とは別の時期に集まる時間を作っているという。
別の航空会社の客室乗務員も、連休を家族と過ごせないことが残念だと語っている。
「確かに、わたしは連休をロンドンやブエノスアイレスといった素晴らしい場所で過ごしてきました。……家族と一緒なら最高なんですけどね」
乗客にバカにされる
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ある客室乗務員は、一部の乗客がいかに客室乗務員の知性を低く見ているかにがっかりさせられると語った。
この仕事には「かわいらしい顔をして、上空で飲み物を注ぐ」以上のものが要求されるという。
いろいろな気分の乗客の相手をしなければならない
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「乗客それぞれの気分やエネルギーがいかにこちらのムードに影響するかを知って、がっかりしました」と、ある客室乗務員は語った。
「飛行機に乗ってくる人は皆、常に長期休暇のように、元気で幸せで、最高な気分だろうと思っていたのですが、そんなことはありません。誰か大切な人をなくしたり、仕事に行くために飛行機を使っているんです」
「人々の異なる感情やエネルギーに囲まれ、それを自宅に持ち帰らないこと…… これを学ばなければなりませんでした」
[原文:10 flight attendants reveal the most disappointing part of their job]
(翻訳、編集:山口佳美)