クラファン大手「マクアケ」上場、時価総額326億円の初日終値に「期待で終わらない」と中山社長

マクアケの上場を知らせる電光掲示

マクアケが12月11日、東証マザーズに上場を果たした。

出典:マクアケ

クラウドファンディングサイト大手「Makuake」を運営するマクアケが12月11日、東証マザーズ市場に上場した。

上場時の公募・売り出し価格1550円に対し、初日の終値は2980円。時価総額326億円となった。

2013年5月の設立以降、さまざまな小ロット製品のテストマーケティングや、飲食店の出店プロジェクトなどを通じて、国内のクラウドファンディングブームを牽引する1社として市場を広げてきた。

決算資料

撮影:伊藤有

上場にともない公表した決算情報資料によると、直近2019年9月期の決算は、売上高13億4400万円、営業利益1億2400万円、最終利益8900万円の黒字上場。

2020年9月期の業績予想では、売上高21億8700万円(前年同期比62.8%増)、最終利益3億3000万円(同271.5%増)と、率としては大幅な増収増益見込みだとした。

マクアケの中山亮太郎社長

マクアケの中山亮太郎社長。1982年4月生まれ。2007年慶應義塾大学卒、サイバーエージェントでベンチャーキャピタルを運営した経験も持つ。

撮影:伊藤有

上場初日の午後に会見にのぞんだ中山亮太郎社長は、公募価格を大幅に上回る終値となったことについて「期待していただいてるんだなと思う。期待が期待のままに終わらないように、事業に集中していきたい」とコメントした。

競合サービスに対する強みはとの質問には、「リピートユーザーがしっかりと積みあがっていること」「地銀・信金の連携を強め、成果が出るオペレーションフローがつくれていること」と答えた。

上場によって市場から調達した資金の使途については、主に「Makuakeアプリの改良」をあげた。

「これまで、開発に潤沢な資金があったかというと、プラットフォーム事業を展開するサービスとしては比較的少ない資金でやってきた。

(今後)ユーザーの使い勝手のよさ、新機能の開発、Android版、リピート性の高いサービスをつくっていきたい」(中山社長)

なお、アプリは既にiOS版を配信中だが、Android版を来週中にも配信開始することを会見の場で明かした。

上場し資金を潤沢に得たことで、テレビCMなどのマス広告を通じたマーケティングをするのかも気になる。中山社長は、大規模な広告投下については、「まだそのときではないと思っている」と慎重な姿勢を示した。

まずは地道に、実行者と支援者を増やし、物理的な規模を粛々と大きくし、大規模な広告を使ったブーストをせずに、ビジネスそのものを拡大していく時期、と考えているようだ。

(文、写真・伊藤有)

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