歴史から子育て、環境まで…ビル・ゲイツ氏が薦める、年末年始に読むべき5冊

ビル・ゲイツおすすめの5冊

2018年夏に読みたい本と一緒にポーズをとるビル・ゲイツ。

The Gates Notes LLC

  • 世界で最も裕福な人物、ビル・ゲイツは、このホリデーシーズンの読書にお薦めの5冊を紹介した。
  • ビル・ゲイツのお薦めは、フィクションから歴史、子育てまでさまざまなジャンルにおよぶ。
  • 彼が好きな作家の最新作や、娘から薦められたものもある。

地球上で最も裕福な人物、ビル・ゲイツは、2019年はいつもの年よりもフィクションを多く読んだが、このホリデーシーズンに彼がすすめる小説は1冊だけだ。

ゲイツは彼が2019年に読んだ本の中から、クリスマスから年末年始にかけて読むべき5冊を紹介している。彼が選んだ本は、フィクションから歴史、子育てまで、さまざまなジャンルにおよぶ。そこには、お気に入りの著者の最新作や、彼の娘ジェニファーからのお薦めもある。

ゲイツがこの冬に薦める本を見てみよう。

タヤリ・ジョーンズ(Tayari Jones)著『An American Marriage』

ビル・ゲイツおすすめの5冊、タヤリ・ジョーンズ(Tayari Jones)著『An American Marriage』

タヤリ・ジョーンズ(Tayari Jones)著『An American Marriage』(Algonquin出版)

Katherine Frey/The Washington Post via Getty Images

ビル・ゲイツは、長女のジェニファーからの推薦で『An American Marriage』を読んだと、ブログに書いた。

「ジョーンズはとても優秀な作家なので、難しい決断をした後でさえも、2人の主人公のどちらにも共感させられる」と、ゲイツはブログで述べた。「テーマは重いが考えさせられる内容で、ロイとセレスティアルの悲恋のストーリーに引き込まれた」。

この小説は、アフリカ系アメリカ人男性が有罪判決を受け犯していない罪のために投獄された後の、彼の妻とのストーリー。この本はオプラ・ウィンフィリー(Oprah Winfrey)の「ブッククラブ」のコーナーで2018年10月に取り上られげ、バラク・オバマ前大統領から賞賛されたと、アマゾンで紹介している。

ジル・ルポール(Jill Lepore)著『These Truths: A History of the United States』

ビル・ゲイツおすすめの5冊、ジル・ルポール(Jill Lepore)著『These Truths: A History of the United States』

W. W. Norton

『These Truths』は、研究熱心な歴史学者にもアメリカの歴史について新しいことを教えてくれると、ゲイツは述べた。彼は、著者のルポールが800ページ以上にもわたってアメリカの繁栄の歴史を多様な視点で取り上げたことを賞賛した。

「これまでに読んだアメリカの歴史に関する作品の中で、最も正直でゆるぎない」と、ゲイツ氏は述べた。

バーツラフ・スミル(Vaclav Smil)著『Growth: From Microorganisms to Megacities』

ビル・ゲイツおすすめの5冊、バーツラフ・スミル(Vaclav Smil)著『Growth: From Microorganisms to Megacities』

MIT Press

スミルはゲイツの好きな著者の1人で、マニトバ大学の教授である彼の最新作に対する期待を、スターウォーズの新作映画に対する人々の期待に例えた。最新作でスミルは、微生物から都市まであらゆることのレンズを通して、社会の固定観念について探求している。

「いつも通り、スミルが言うことすべてに賛同しないが、彼は過去のことを記録し全体像を見ているすばらしい思想家の1人」と、ゲイツ・ノートで述べた。

ダイアン・タベナー(Diane Tavenner)著『Prepared』

ビル・ゲイツおすすめの5冊、ダイアン・タベナー(Diane Tavenner)著『Prepared』

Currency

『Prepared』は、チャータースクール組織のサミット・パブリック・スクールの創設者であるダイアン・タベナーが教育者としての豊富な経験を生かし、高校卒業後の人生で成功できる子どもを育てる方法を紹介している。 ゲイツはこの本を、「子育てのプロセスを可能な限りスムーズで実りの多いものにするための有用なガイドブック」と紹介した。

マシュー・ウォーカー(Matthew Walker)著『Why We Sleep』

ビル・ゲイツおすすめの5冊、マシュー・ウォーカー(Matthew Walker)著『Why We Sleep』

Scribner

ゲイツは『Why We Sleep』を、2019年に読んだ人間の行動に関する本の中で「最も興味深く、奥が深い1冊」と記した。アマゾンの概要によると、カリフォルニア大学バークレー校の人間睡眠科学センター長を務めるウォーカーは、睡眠の身体的な目的と、睡眠を改善する方法をこの書籍の中で探求している。

この本は、自分の夜のルーティンを変えるほど説得力がある、とゲイツは述べた。


[原文:5 books Bill Gates wants you to read this holiday season

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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