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数字で見るCOP25…参加者190カ国2万7000人、費用1億ドルで何が決まったのか

気候変動活動家のグレタ・トゥンベリさんが出席した、マドリードでのCOP25気候サミットの記者会見。

気候変動活動家のグレタ・トゥンベリさんが出席した、マドリードでのCOP25気候サミットの記者会見。

Reuters

  • 国連のCOP25気候会議がスペインのマドリードで開催された。
  • 2週間にわたる会議では、気候変動への対処に関連する具体的な成果はほとんどなかった。
  • COP25とその残念な結論について知っておくべきことを数字で示す。

気候変動に関する国連の最大の会議であるCOP25は、スペインのマドリードで行われ、12月15日(現地時間)に終了した。

しかし、スウェーデンの活動家グレタ・トゥンベリさんらのアピールで、世界中で気候変動に対する認識が高まっていたにもかかわらず、13日間の交渉で具体的な成果はほとんど得られなかった。

「COP25の結果に失望している」と国連事務総長のアントニオ・グテーレス(António Guterres)は、終了時にツイートした

「国際社会は、気候危機に取り組むための緩和、適応、財政に関する意欲の高まりを示す重要な機会を失った。しかし、我々はあきらめてはいけない。私はあきらめない」

気候変動に関するパリ協定で定められた目標をいかに達成するかという立法上の「運用マニュアル」を確立する目的で、出席者は12月3日にマドリードに到着した。2015年に成立したパリ協定は、温室効果ガスの排出を削減し、地球温暖化を摂氏2度未満に抑えることを目的とした200カ国の自主協定だ。

しかし、最近の調査では、特にドナルド・トランプ大統領がアメリカを協定から離脱させるプロセスを開始したことを考え合わせると、この目標を達成するのはますます困難になってきている。 COP25で進展がなかったことを考えると、温暖化の抑制はさらに困難に思われる。COP25では、温室効果ガスを大量に排出している国々は、拘束力のある排出削減協定に署名しなかった。

批評家は、パリ協定が定める目標と現実世界とのギャップを埋めるための「緊急の必要性」のみを挙げた最終宣言の弱さを指摘した。

気候会議について知っておくべきことを数字で示す。


COP会議への参加国:190カ国

2週間の会議の参加者:2万7000人

2019年12月2日、COP25気候変動会議のセキュリティコントロールに並ぶ参加者。

2019年12月2日、COP25気候変動会議のセキュリティコントロールに並ぶ参加者。

Manu Fernandez/Associated Press

COPが開催されてきた年数:25年

イベントの開催費用:推定1億ドル

COPの手続が伸びて延長された時間:44時間

マドリードで抗議のために行進した人:50万人

会場から追い出された抗議者:約200人

「絶滅への反抗」によって会場の外に投棄された馬の糞:トラック1台分(「馬の糞はここで止まる」というメッセージが添えられていた)

「絶滅への反抗」の気候変動活動家は、2019年12月14日、国連気候変動会議(COP25)の会場前で、馬の排泄物とトラックから降ろした後、バナーを掲げる。

「絶滅への反抗」の気候変動活動家は、2019年12月14日、国連気候変動会議(COP25)の会場前で、馬の排泄物とトラックから降ろした後、バナーを掲げる。

Nacho Doce/Reuters

開催する予定だったチリのサンティアゴとマドリードの距離:6646マイル(11月1日、国連はチリでの抗議と暴動を避けるために開催地を移した)

トゥンベリさんがCOP25に参加するために大西洋を横断したボート旅行:2回(チリに行くために、あらかじめアメリカに航海していたが、ヨーロッパに戻らなくてはいけなかった

気候変動活動家のグレタ・トゥンベリさんと船長のボリス・ハーマンさん。2019年8月14日。

気候変動活動家のグレタ・トゥンベリさんと船長のボリス・ハーマンさん。2019年8月14日。

Associated Press

大気中の二酸化炭素の現在の濃度:411ppm(史上最高)

2015年にパリ協定が調印されてから増加した温室効果ガスの排出量:4%

2100年までに上昇する温度:摂氏3度

産業革命前の温暖化レベルを上回った回数:少なくとも1回

フランス、パリ近郊の焼却場の煙突から昇る煙。

フランス、パリ近郊の焼却場の煙突から昇る煙。

Reuters/Charles Platiau

欧州連合が温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすると約束した年:2050年

この会議後、アメリカがパリ協定に関連する国際交渉に参加する回数:0回

アメリカのドナルド・トランプ大統領が、2017年9月19日にニューヨークの国連本部で開催された国連総会でスピーチした後、手を振っている。ここで総会に初登場した彼は数ある世界的な懸念の中で、イランと北朝鮮からの脅威に対処した。

アメリカのドナルド・トランプ大統領が、2017年9月19日にニューヨークの国連本部で開催された国連総会でスピーチした後、手を振っている。ここで総会に初登場した彼は数ある世界的な懸念の中で、イランと北朝鮮からの脅威に対処した。

Spencer Platt/Getty Images

会議の結果に「愕然とし、落胆した」小さい島や沿岸にある国の数:44カ国 (彼らは声明を発表した)

小さい島や沿岸にある国が気候変動の影響に対処するための支援金:9000万ドル(44カ国の声明によると、安全を確保するためには1.5倍かかる)

グローバルな炭素市場を設定するために署名された合意:0

COP25の期間中に排出削減のために合意された国際協定:1(ただし、COP25の場ではなかった。ブリュッセルで欧州連合の指導者が2050年までに二酸化炭素排出量を削減することを約束した

排出量削減目標をより野心的にすることに同意した主要排出国:0


[原文:The latest UN climate conference by the numbers: $100 million, 27,000 attendees, 1 prominent Swedish teenager, and 0 tangible outcomes

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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