新年の抱負を継続するために…知っておきたい3つのこと

新年の抱負を継続することが難しいのは、適切な目標を立てていないからかも。

新年の抱負を継続することが難しいのは、適切な目標を立てていないからかも。

Viorel Kurnosov/Getty Images

  • 多くの人が新年の計画や決意を考えるが、最後までやり抜く人はわずかしかいない。
  • 心理療法士のジョナサン・アルパート氏はBusiness Insiderに、新年の抱負が挫折してしまう3つの大きな理由について語った。
  • 人々は新年の抱負を、具体化せず、否定的な言葉で、自分のためでないことにしがちだと、彼は語った。

多くの人が新年に「今年の抱負」を掲げるが、ごくわずかな人しか継続することができない。

もしあなたが毎年、新年に抱いた決意を継続するのに苦労しているなら、適切な目標を立てていないのかもしれない、と専門家は言う。

Business Insiderは、『Be Fearless: Change Your Life in 28 Days』の著者で、心理療法士のジョナサン・アルパート(Jonathan Alpert)氏に話を聞いた。彼は人々が毎年、新年の抱負に挫折する3つの大きな理由について分析した。今ならまだ間に合う。挫折しないための彼のアドバイスを聞いてみよう。

その1:具体的な内容にしよう

「新年の抱負が挫折してしまう最大の理由は、具体化されていないこと」と、アルパート氏は語った。

例えば「もっと運動する」や「痩せる」といった抱負は、途中経過を確認する方法もなく、モチベーションを維持しにくいため、簡単に失敗することになる。

その代わりに、「カレンダーに丸をつけた日は5キロのランニングを行う」、「何月何日までに、体重を何kg減らす」のように、具体的な目標を設定しよう。

5キロのランニングは楽しく、実行可能だろう。

5キロのランニングは楽しく、実行可能だろう。

Reuters

「漠然とした抱負や目標を立てると、脱落したり逃げ出したりしやすい」と、アルパート氏。

「詳しく具体的に設定すると、目標から背を向けにくくなる」

目標へのタイムラインを作ることも役に立つと、彼は言う。そのため、目標到達に向かって短期、中期、長期のベンチマークを考えよう。

「今週すべきこと、来月すべきこと、今後数カ月で成し遂げたいこと、それは何か」という具合に考えようと、彼は語った。

その2:ポジティブな表現で設定しよう

抱負を立てるときのもう一つの問題は、ネガティブな表現で設定してしまうことにある。

例えば、「お金の無駄遣いを止める」「ジャンクフードを食べるのを止める」という抱負を立てると、避けようとするそのものについて考えることになるため、逆効果になることがよくある。

「私があなたに、『ピンクと青のシマウマがどんな風に見えるかは考えて欲しくない』と言うのと同じこと」と、アルパート氏は語った。

「あなたは、そのシマウマについて考えないのではなく、まずはどんなものなのかを想像しなければならなかったはずだ」

代わりに、ポジティブな表現で目標を立てよう。「自分自身への語りかけ方も、我々の行動や振る舞いに大きな影響を与える」と、アルパート氏。

「我々は自分自身にポジティブな言葉で語りかけなければいけない。『ジャンクフードを食べてはいけない』と言う代わりに『ニンジンやピーナツバターのような健康的な食べ物を食べよう』というように、自分に望む行動を語りかけよう」

その3:自分のための目標を立てよう

もう一つの問題は、本人が本当は望んでいないことを新年の抱負を立てがちということ。

最も顕著なのは食事や運動についてだと、アルパート氏は述べた。だが、周囲の人があなたに期待していると思える事柄は、仕事の目標設定などに適用可能だろう。

「目標は自分のために設定される必要がある」とアルパート氏。

「多くの人が、友人や家族、社会からの視線に影響を受けている。自分自身のための、自分に合った抱負を立てることが重要だ」

[原文:A psychotherapist says there are 3 common reasons so many people's New Year's resolutions end in failure

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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