令和の幕開けとなった2019年、Business Insider Japanから多くのヒット記事が生まれました。そんな注目の1本を紹介。
※本記事は2019年2月9日に公開した記事の再掲です。
人気フリマアプリ「メルカリ」。その2018年の利用状況が公開となった。
撮影:小林優多郎
フリマアプリのメルカリで、実際に売れてるものは、年代が上がるごとに高級化している——?
フリマアプリのメルカリは1月末、性別・年代別に売上額の上位カテゴリーを発表した。自社サービスユーザーの約250万人を対象に2018年の利用動向を調査した。
売り上げ平均は月間1.7万円
メルカリの「テレビゲーム」カテゴリー。男性・若者層の出品&売却が多いという。
撮影:小林優多郎
メルカリが公開した2018年における年代別売上額上位カテゴリーのランキング。
調査によると、男性の場合、10代から20代までは「トレーディングカード」や「ゲーム」などの売り上げが多く、30代から40代までは「ジャケット・アウター」などの衣類が上位を占めた。50代は「時計」、60代以上は「PC・タブレット」ジャンルが多かった
女性の場合は、10代から20代は「タレントグッズ」や「おもちゃ」が多い。しかし、30代以降の年代においては「バッグ」がトップを独占した。
いずれの場合も可処分所得の多い世代が、より単価の高い商品を持っているということを示している。
フリマアプリ利用者の平均月間売上額は1.7万円。
メルカリによると、男性も女性も年代が高くなるごとに月間売上額は上がっている。60代・男性の場合は、平均3万1960円。60代・女性の場合は、平均2万9788円といった具合だ。
月3万円稼いでいるのは60代ユーザー
メルカリユーザーで、年代別1人あたりの平均月間売上額(2018年)
出典:メルカリ
男性も女性も年代が高くなるごとに月間売上額は上がっている——。この結果自体は特に驚くべき点はない。実際、メルカリと「みんなのかくれ資産調査委員会」が2018年10月に行った調査でも、年代別の隠れ資産※額は年代が上がるにつれ、高くなっており、それだけ「歳を重ねるにつれ不要品は増えていく」ということだ。
※かくれ資産とは:
みんなのかくれ資産委員会の定義によると、日本の一般家庭に眠る1年以上利用してない品物のこと。
しかし、2018年10月の調査では、50代以降では女性の方が「かくれ資産が多い」ということになっているが、2019年1月の調査結果では男性の方が「売上額が高い」となっている。
メルカリは調査結果として「男性は比較的単価の高いものを売却する傾向にあり、女性は手頃な価格のものを多く売却する傾向にある」と述べている。
趣味やアクセサリー、子どものおもちゃも現金化
筆者の場合、もう少し「単価と人気が高い」かくれ資産を見つけて出品した方がよさそうだ。
撮影:小林優多郎
では、売れているものを見習って効率的に売るのもアリ?
ちなみに、筆者も20代・男性で、2016年8月頃からメルカリを利用しているユーザーだ。2018年の売上高を確認したところ、8万円程度(送料、販売手数料を差し引いた額)だった。月間平均で言えば6000円強であるため、メルカリが公表した数字よりやや少ないという結果になった。
筆者の場合は、引っ越しや実家の整理などで荷物が出たため不要なものを出品したが、その多くが、古い書籍で売上単価が低いからだと予想される。
我が家にはメルカリに出品したものを保管しておくための棚を設置したが、確かに徐々に売れており「近くの古本屋に持ち込むよりかはおトク」という状況だ。より、効率的にフリマアプリで稼ぎたい場合は、今回発表になった商品カテゴリーのものを積極的に出す方がよいのかもしれない。
(文、撮影・小林優多郎)