ミレニアル世代には、自分は「ミレニアル的ではない」と思っている人が多くいる

すべてのミレニアル世代が、自らをいわゆる「ミレニアル」と位置づけているわけではない。

すべてのミレニアル世代が、自らをいわゆる「ミレニアル」と位置づけているわけではない。

Mengwen Cao/Getty Images

  • 多くのミレニアル世代の人々は、自らをいわゆる「ミレニアル世代」だとは考えていない。
  • 世代研究を行うジェイソン・ドーシー氏は、ミレニアル世代のネガティブなイメージに当てはまらないと考えるグループを「メガ・レニアル世代」と呼んでいる。
  • 「ミレニアル世代」はふるまい方が独特で、繊細、怠け者、そして恵まれているといったイメージで語られてきたが、「メガ・レニアル世代」がそのイメージを好ましく思っていないのは、驚くに当たらない。

すべてのミレニアル世代が、自らを世間一般で言われているような「ミレニアル世代」だと思っているわけではない。

そう語るのは、ジェネレーショナル・キネティックス・センター所長で、ミレニアル世代を研究し、コンサルタントを務めるジェイソン・ドーシー(Jason Dorsey)氏。同氏は2つのタイプのミレニアルがいると、Business Insiderに語った。経済的、職業的に他より劣ると感じているミー・レニアル(me-llennials)と、他より優れていると思っているメガ・レニアル(mega-llennial)だ。

この後者のグループが、いわゆる「ミレニアル」に当てはまらないとされる。「彼らは普通に仕事をしていても、あまり注目されることはない」とドーシー氏。

ミレニアルは、学生ローンや高騰する生活費、さらに景気後退の影響により、経済的に厳しい状態に置かれている。だが、すべてのミレニアルにそれが当てはまるわけではない。すでに住宅を購入したり、キャリアを構築したりと、同世代より優位に立つ者もいると、ドーシー氏は言う。

さらに、このグループは「ネガティブなステレオタイプには当てはまらない」、あるいは「自分は典型的なミレニアルとは違う」と感じていると、同氏は付け加えた。メガ・レニアルが感じているこのステレオタイプからの距離感が、ミレニアルを細分化する際の主な論拠となった。ドーシー氏は多くのミレニアルがこの距離感を感じていると述べ、その理由も簡単に理解できるという。

「ミレニアル」と呼ばれたくないのは当然のこと

ミレニアルにはさまざまなレッテルが貼られ、そのすべてがポジティブなものとは限らない。「スノーフレーク(雪片)世代」「ミー・ミー・ミー世代」とも呼ばれ、独特で繊細、怠け者、そして恵まれているというミレニアルのステレオタイプ化へとつながった。

だが、世代問題の研究者、ニール・ホウ(Neil Howe)氏は、2017年にフォーブスのインタビューに応じ、このようなミレニアルのステレオタイプ化は「ごくわずかな真実」しか表しておらず、真の姿を歪めることにつながると語った。

「ネガティブな側面からステレオタイプの特徴だけに着目することは、根拠もない新たなレッテルを貼ることにつながりがちだ。そうなると、将来的にアメリカ経済に大きく貢献するであろうミレニアル世代の本当の姿を見逃してしまうかもしれない」

ジョエル・シュテイン(Joel Stein)氏は、2013年にタイム誌の特集記事をまとめるにあたり、ミレニアルをより大きな観点でとらえるようになった。データによると、ミレニアルが自己愛性パーソナリティ障害を抱える可能性は、ベビーブーマーの3倍近い。だが、ミレニアルは真面目でポジティブ、他者を受け入れ、楽観的という特徴も見られ、将来的に影響力は大きくなるだろうと、同氏は考えている。

ミレニアル世代は、金銭問題やメンタルヘルスといった、これまでタブーとされてきたトピックについて自由に語るようになり、さらに、学生ローンや社会的進歩など、白熱した議論を巻き起こすトピックをアメリカ全体で考えるべき課題に引き上げた。

このような側面から、メガ・レニアルが自らをいわゆる「ミレニアル」とは違うと考えるのも当然のことだといえる。

[原文:The term 'millennial' has become so controversial that an expert says many millennials actually don't identify with it

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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