1年前、都会から郊外に引っ越したわたしが「もう都会には戻りたくない!」と考える12の理由

筆者と犬

ブルックリンのアパートの前(左)とロングアイランドの家の前(右)で撮った、筆者と愛犬の写真。

Lydia Warren/Business Insider

結局、わたしもミレニアル世代の典型だったということだ。この世代の多くの人々同様、都会で約10年生活した後、わたしは郊外に引っ越した。

郊外に引っ越した人々はよくジョークのネタにされ、数年前はわたしも恐らくその1人だっただろう。だが、ロンドンで2年間、ニューヨークで7年間暮らした後、マンハッタンから車で40分ほど離れたニューヨーク州ロングアイランドのナッソー郡に引っ越したわたしは、良い選択をしたと思っている。

引っ越してから1年。わたしはすっかり"郊外暮らし"の支持者だ。よく眠り、出費も減り、より健康的な生活を広々とした環境で送っている。都会に戻りたいとは思わない。

わたしが郊外暮らしを大いに気に入った12の理由を紹介しよう。


広々としている。

郊外

郊外(写真はイメージです)。

Shutterstock

わたしは寝室が1つの広さ800平方フィート(約74平方メートル) —— キッチンにシャワーがあった —— のアパートから、庭付きの2000平方フィート(約186平方メートル)の家に引っ越した。 この広々とした環境に足を踏み入れると、ブルックリンを離れるときに感じていた不安はすぐに消え去った。

わたしの経験は平均的なものだ。Realtor.comからBusiness Insiderが入手したデータによると、ニューヨーク市では2019年、売りに出ていた家の広さは平均884平方フィートで、ナッソーでは1594平方フィートと、710平方フィートの違いがあった。

そして、これはニューヨーク市だけの現象ではない。Realtor.comによると、アメリカでは上位100の大都市に比べて、郊外の生活スペースは平均して494平方フィート広いという。

1平方フィートあたりの価格も、郊外の方が手頃だ。わたしの住んでいたブルックリンの周辺では50万ドル(約5500万円)で手に入るのは675平方フィートのアパートだが、ナッソーなら寝室が3つある2000平方フィートの家族向けの家が手に入る。これはアメリカではどこへいっても同じだ

誰もが大きな家を必要としているまたは欲しがっているとは限らない。だが、わたしにとっては、もっと広くてもっと明るい生活スペースを持つことが全体的な健康につながっている。

家のすぐ目の前に自然が広がっている。

公園

近所の公園。湖が広がっている。

Lydia Warren/Business Insider

平均的な郊外で生活する人間よりも、都会で生活する人間の方がたくさん歩いているのは間違いない —— ニューヨーク市民の87%は歩いて移動できる生活圏に住んでいるが、ロングアイランドの住民ではわずか11%だ—— が、わたしは今、混雑した道路や地下鉄のプラットフォームではなく、公園や森、ビーチを歩いたり、自転車に乗っている。

自然に囲まれていることで、ストレスを感じることが減った。

森

近くの森。

Lydia Warren/Business Insider

これまでに行われたさまざまな研究から、自然との接触が精神的な健康につながること、記憶力、注意力、創造力、目的意識といったものにプラスの影響を与えることが分かっている。2019年のある研究では、毎週少なくとも2時間を自然の中で過ごしている人は、そうでない人に比べて「身体的にも精神的にも健康であることを報告する可能性が大幅に高い」ことが分かった。

わたしもそれを実感している。より静かで、人が少なく、自然に近い場所に引っ越してきて以来、わたしのストレスレベルは大きく変化した。今も毎日、マンハッタンに通勤しているが、自宅が自然に近くなったことで十分な休息が得られているのだろう。

わたしの犬にとっても良い。

ジョージア

公園を探検する愛犬のジョージア。

Lydia Warren/Business Insider

愛犬ジョージアも、以前は街中を散歩していたが、今は森の中を走ったり、近所の芝生のにおいをかいだり、我が家の庭で眠ったりしている。獣医によると、郊外に引っ越したことはジョージアの健康にとっても良いそうだ。

「広々とした空間にいると、犬は太りにくくなります」と、doglab.comの獣医でコンサルタントのサラ・オチョア(Sara Ochoa)博士は言う。オチョア博士は「退屈することも少ないでしょう。退屈すると、多くの犬が物を破壊し始めます」と話している。

広々とした空間は、ペットの問題行動を減らすことにもつながる。「郊外や田舎で暮らしている犬たちは、ストレスが少ない傾向にあります。これが多くの問題行動を減らす役に立ちます」とオチョア博士は言う。

郊外のスーパーは大きくて、品揃えも豊富で利用しやすい。

キング・カレン

キング・カレンは、ロングアイランドを拠点に展開する食料品チェーンだ。

John Paraskevas/Newsday RM via Getty Images

食料品の買い出しはもはや、都会のような目まぐるしい、ストレスフルな経験ではない。

ブルックリンでは、狭苦しい売り場に自分をどうにか押し込み、怒れる他の買い物客をかき分けて進んだのに、結局、自分の欲しいものが手に入らないことがよくあった。来た道を戻ろうとしても、豆の缶とマカロニチーズの箱が置かれた行き止まりに追いやられたものだ。

だが、郊外に引っ越してきて以来、わたしはロングアイランドのスーパー、キング・カレンが大好きになった。広々としていて、商品はきちんと整理されているし、自分の探しているものが置かれていないことはない。

都会にもあるチェーン店でも、郊外にある店舗の方がいい。あまりに行列が長いため、ニューヨーク市ではできるだけ行かないようにしていたトレーダー・ジョーズ(Trader Joe's) での買い物も、ここでは楽しい。

食費も抑えられる。

トレーダー・ジョーズ

ミネソタ州ミネアポリス郊外にあるトレーダー・ジョーズ。

Jeff Bukowski/Shutterstock

交通費といった一部の支出は増えたが、食費といった一部の支出は減った。都会では、毎日のように買い物に行っていたが、郊外に住むようになってからは、家にストックを置くスペースもあるし、車のトランクに保管しておくこともできるため、週に1度スーパーへ行ってまとめ買いをするようになった。これはわたしにとって、コスパがいい。

郊外では全てが安いというわけではないが、ZillowとCare.comの調査によると、都会で生活している家族の年間支出は郊外で生活している家族に比べて、平均して約9000ドル多いという。

人によって意見は分かれるだろうが、郊外にもさまざまなカルチャーがあり、施設は都会よりも充実している。

オールド・ウェストバリー・ガーデンズ

ロングアイランドのオールド・ウェストバリー・ガーデンズにある邸宅。

Joe Trentascosti/Shutterstock

楽しい1日を過ごしたり、美味しい食事を食べるために都会へ行く必要はない。ロングアイランドには、歴史的建造物や美術館などさまざまな文化的施設がある。歩いて行ける町の中心部にはレストランもたくさんあるし、深夜までアルコールが楽しめるスポットもある。

都会から流出するミレニアル世代が増える中、レストランや小売店、その他施設は郊外にも増えていくだろう。

日々の通勤時間は、全て"自分"の時間。

通勤

通勤時に見える景色。

Lydia Warren/Business Insider

ニューヨーク市に住んでいた頃は、混雑した、乗り心地が良いとは言えない地下鉄を乗り継いで通勤していた。見ず知らずの人のわきの下で時間を過ごしたものだ。

だが、今は40分間の静かな鉄道の旅だ。大半は読書をして過ごしている。つまり毎日1時間以上読書の時間が取れるということだ。おかげでものすごくリラックスできる。読書はストレスレベルを68%低下させるという研究結果があるのも不思議ではない。

どこへ行っても、比較的空いている。

ビーチ

わたしたちのビーチ。

Lydia Warren/Business Insider

鉄道が比較的空いているのと同様、他の場所も都会に比べて断然空いている。行列ができることはまれなので、レストランを予約したり、観光地へ行くのも都会に比べてストレスを感じない。

端的に言って、郊外は人が少ない。国勢調査のデータによると、ニューヨーク市の人口密度は1平方マイルあたり2万7000人以上で、ナッソー郡では1平方マイルあたり4700人だ。

これは他の"都会 vs 郊外"でも同じだ。例えば、イリノイ州シカゴの人口密度は1平方マイルあたり1万1840人だが、ネイパービルでは1平方マイルあたり3660人だ。

町が静かというだけでなく、自宅にいることがものすごく落ち着く。

裏庭

裏庭でリラックス。

Lydia Warren/Business Insider

自宅の窓のすぐそばをゴミ回収車が走ることもないし、夜遊びの騒々しさに煩わされることもない。ここは静かだ。本当に静かだ。サイレンの音を子守唄に眠る都会の生活とは全く違う。

臭くない。

ゴミ置き場

きちんと整理整頓されたゴミ置き場。

futurewalk/Shutterstock

ニューヨーク市の名物ともいえるゴミの悪臭がここにはない。新鮮な芝生のいい香りがする。

意外と便利。

ナッソー郡

上空から見たナッソー郡の様子。

Alexandr Junek Imaging/Shutterstock

家に帰るのに1時間はかからない。欲しければ、午前2時でもピザを手に入れることができる —— 行列なしで。

郊外暮らしは万人向けではないかもしれないが、わたしは以前の暮らしに戻りたいとは思わない。

ひまわり畑

ロングアイランド、サフォーク郡のひまわり畑。

Lydia Warren/Business Insider

つまり、穏やかで、健康的で、十分な休息が取れた生活を送っているということだ。都会に戻るつもりはない。

[原文:I moved to the suburbs from the city, and I'll never move back. Here's why.

(翻訳、編集:山口佳美)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み