【川口加奈3】ホームレスの生活再建とシェア自転車。細やかで多様な支援こそが自立を支える

川口加奈さん

撮影:今村拓馬

「俺のベンツ」「俺のフェラーリ」

おっちゃんたちは愛車をこんなふうに呼んで、熱心に手入れをする。愛車は自転車だ。

川口加奈(29)がおっちゃんと自転車の深い関わりを知ったのは、大阪市立大学経済学部2年の夏、仲間2人とともに任意団体・Homedoor(ホームドア)をつくってほどなくのことである。

“相棒”に精通するおっちゃんたち

メンバーは釜ヶ崎でホームレスの人たちの生活調査に取り組むことにした。喫茶店に頼み込んで、朝の時間帯にモーニング喫茶の営業を始めた。朝食のために訪れるおっちゃんたちへの対面聞き取りをして、実態と課題を調査するというものだ。

川口はホームレスの人から自転車との密な関わりを教えられた。

「おっちゃんたちは空き缶を集めて1キロあたりいくらで売って暮らしを立てていました。大量の空き缶を運ぶのに自転車は欠かせません。修理や手入れのコツなど、自転車に精通した人がものすごく多いんです。おっちゃんたちにとって自転車は相棒でした」

おっちゃんたちの自転車修理の技術を生かさない手はないと、シェアサイクル事業の実現を目指して行動に移した。

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