2020年1月、ロンドンにあるカナダ・ハウスでのイベントに出席したヘンリー王子とメーガン妃。主要王族から引退する意向を表明する直前。
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- ネットフリックスのコンテンツ責任者(CCO)が、ヘンリー王子とメーガン妃に喜んで協力すると述べた。
- 王子夫妻は王族としての公務を実質的に辞めることを表明した。夫妻はビジネスの世界に入ることを望んでいるという。
- 詳細は不明だが、王子夫妻はホワイトハウスを去った後のオバマ元大統領夫妻を称賛していると言われている。
- オバマ夫妻は2018年、ネットフリックスと契約した。契約金は約5000万ドル(約55億円)と言われている。
ネットフリックスの幹部が、ヘンリー王子(Prince Harry)とメーガン妃(Meghan Markle)と、契約を結ぶ展望を歓迎した。夫妻は、実質的なイギリス王室からの引退後、ビジネスの世界に進む可能性もある。
記者たちから夫妻との契約の可能性を問われたネットフリックス(Netflix)のチーフ・コンテンツ・オフィサー(CCO)、テッド・サランドス(Ted Sarandos)氏は、「興味がない人なんているの? イエスだよ、もちろん」と返答した。
このやり取りは、ロサンゼルスで行われた業界イベントでなされ、イギリスのPA通信(Press Association)が報じた。王子夫妻にとって、バラク・オバマ元大統領とミシェル夫人のようになれるチャンスかもしれない。2人は元大統領夫妻の退任後のキャリアを称賛していると言われている。
オバマ夫妻は2018年、ネットフリックスとストリーミング配信用の番組や映画を製作する契約を結んだ。金銭面の条件は明らかにされていないが、約5000万ドル(約55億円)とうわさされている。
ネットフリックスのCCO、テッド・サランドス氏。ハリウッドのイベントにて。2019年2月。
Associated Press
イギリス王室が、ヘンリー王子とメーガン妃が主要王族から引退するための条件を発表した後、サランドス氏は、夫妻は自由な商業的契約が結べるようになると思った。ネットフリックスとの契約のような。だが、王室の称号を使うことはできず、エリザベス女王の正式な代理を務めることもなくなる。
離脱の条件は、ヘンリー王子とメーガン妃が主要王族としての生活から「一歩離れる(step back)」意向を表明したときのものよりも、さらに厳しいものだった。ウィンザー城(Windsor Castle)の領地内にある邸宅、フロッグモア・コテージ(Frogmore Cottage)の改修費、240万ポンド(約3億4500万円)も返金しなければならない。今後は無料で住むのではなく、女王に家賃を払うことにもなる。
王室離脱後の2人の生活が一体どうなるのか、まだ分からない。
デイリー・メール紙が報じたところによると、夫妻はオバマ元大統領夫妻からアドバイスを受けている。その根拠は、公的な立場から、人気と尊敬を保ちつつ、相当な金額を稼ぐことができる生活へと転身したオバマ夫妻の手腕に、2人が敬服しているということだ(これには否定的な記事もある)。
Business Insiderでは、もしメーガン妃とヘンリー王子が賢明な選択をすれば、名声を利用して10億ドル(約1100億円)のブランドを作ることは簡単だと報じた。
[原文:A top Netflix exec dangled the prospect of an Obama-style deal with Prince Harry and Meghan Markle]
(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)