新型コロナ、中国認めた「ヒトヒト感染」日本は慎重なワケ

北京の地下鉄

北京市内を走る地下鉄社内のようす(2020年1月21日)。マスクをしていない人も多い。

REUTERS/Jason Lee

中国で感染が拡大している新型コロナウイルス。いまだ感染は拡大しており、1月21日には北京や上海での感染者も確認された。武漢では医療関係者への感染も確認されており、中国国家衛生健康委員会の専門チームからは「人から人への感染を示す強い証拠だと考えている」とのコメントも発表された。

一方、厚生労働省は同日、ウェブページで新型コロナウイルスの関連情報を更新

「家族間などの限定的なヒトからヒトへの感染の可能性が否定できない事例が報告されているものの、持続的なヒトからヒトへの感染の明らかな証拠はありません

と、いまだに人から人への持続的な感染については慎重な見解を述べている。

厚生労働省健康局の担当者は、この理由を

「世界保健機関(WHO)からの発表では、まだ持続的な感染の拡大が起きているという表現はされていません。もし、武漢以外の地域にいる感染者から感染が拡大するようなことがあれば、武漢にあるとされる感染源から切り離されたところで感染が広がっている証拠になるので、『持続的な感染が広がっている』という表現になると思います」

と話す。

今後、北京や広東州、上海など、武漢以外で感染者が急増するかどうかが焦点の1つとなりそうだ。

感染者情報

1月21日の段階での感染者情報。今のところ、武漢以外で確認された感染者は、武漢への渡航歴がある人や、感染者と濃厚接触があった人だと考えられている。武漢以外での感染者が急増していった場合、最早限定的な感染とはいえなくなる。

厚生労働省より

新型コロナウイルスへ感染した場合の症状は、呼吸器症状、発熱、咳、息切れ、呼吸困難など。重症になると肺炎、重症急性呼吸器症候群、腎不全、さらに症状が悪化すると死亡する例もある(WHOより)。

厚生労働省健康局の担当者によると、WHOでは今後緊急会議が予定されており、その結果を受けて、日本における危険度の認識も変わる可能性があるという。

(文・三ツ村崇志)

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