引っ越して良かった! 5人家族が暮らすのは、広さ28平方メートルの極小住宅

極小住宅

Courtesy of Kathrina Jones

3人の子どもを育てるだけでも十分大変だろう。だが、5人家族が広さ300平方フィート(約28平方メートル)の小さな家で生活するのはさらに大変だ。

カタリーナ・ジョーンズさん、フォレスト・ジョーンズさん夫妻と3人の子どもたち —— エリザベスちゃん(9)、ウィリアムくん(7)、デビッドくん(4) —— は過去3年間、この小さな家で生活している。寝室は2つ、バスルームは1つしかないが、一家はスペースをうまく使っているようだ。

車輪付きのちょっと変わった家をのぞいてみよう。


夫妻はもともと広さ2600平方フィート(約242平方メートル)の家に2人の子どもと暮らしていた。だが、彼らは幸せとはいえなかった。そこで、もう少し狭い家に移ることにした。

建設中の家

建設中の小さな家。

Courtesy of Kathrina Jones

夫妻は古い小学校の校舎を改装した家に住んでいた。妻のカタリーナさんは「雑誌のように完璧」な家だったという。だが、2人は働きづめで幸せではなかった。カタリーナさんは教師として働いていたが、子どもと家にいたいと思っていたし、夫妻はもっと旅行がしたいと思っていた。

夫妻は結婚以来、"一般的な家でない場所"に住むことについて話し合っていた。そこで夫のフォレストさんがリサーチを始め、極小住宅の存在を知った。ムーブメントは初期段階にあった。

「悩むまでもありませんでした」と、カタリーナさんは言う。「どうやればいいか把握し、あとは本当にやるだけでした」

3人目の子どもがお腹にいたカタリーナさんとその夫は、2人の極小住宅をどんな感じにするか考え始めた。

計画図

ジョーンズ夫妻の計画図。

Courtesy of Kathrina Jones

住んでいた家を売って、2人は計画に着手した。

「フォレストがわたしたちの家にとって重要な部分をデザインしました」とカタリーナさん。「彼がわたしたちのライフスタイルをデザインしたんです」

未来の家を作るのに、1年と2万4000ドル(約264万円)を要した。

建設中の家

Courtesy of Kathrina Jones

家を建てるのに、何人かの友人にお金を払って手伝ってもらったが、完成まで思ったよりもかなり時間がかかったとカタリーナさんは言う。

建物が完成すると、夫妻はこの極小住宅をカリフォルニア州で購入した土地に駐車した。

完成した家

Courtesy of Kathrina Jones

もともと住んでいた家を売ったことで、夫妻はカリフォルニア州バイセイリアに土地を買うことができた。2人はこの土地に屋外スペースも作ることにした。

完成した家の内部は、広さ300平方フィート(約28平方メートル)。

家の中

Courtesy of Kathrina Jones

壁、台所のカウンター、キャビネット、テーブルは全て木で作られている。

パンを焼くのが好きなカタリーナさんにとって、キッチンは重要なエリアの1つだったという。

キッチン

Courtesy of Kathrina Jones

キッチンはフルサイズで、4つ口のコンロと電子レンジが付いている。反対側にはフルサイズのシンクもある。

キッチンの反対側は一面窓で、外の様子が見える。

窓

Courtesy of Kathrina Jones

家族の食事を用意するための十分なスペースが確保されている。

キッチンの反対側にあるリビングには、カウチとテーブルが置かれている。

リビング

Courtesy of Kathrina Jones

カウチの下には靴箱サイズのプラスチック製の箱が並んでいて、家族の荷物をしまう場所になっている。家族全員が1人2箱ずつ使っているという。

窮屈に見えるかもしれないが、一家は実際に12人のディナーパーティーを開いたこともある。

ディナー

ディナーパーティー。

Courtesy of Kathrina Jones

極小住宅で12人が参加するディナーパーティーを開くのはイメージしづらいかもしれないが、カタリーナさんは可能だという。パーティーを開いたのは12月の雨の日で、全員が中に入る必要があったが、全く問題なかったそうだ。

リビングの上のロフトは、子どもたちの寝室だ。ベッドが3つある。

子どもたちの寝室

Courtesy of Kathrina Jones

「ベッドまではしごをのぼっていくので、子どもたちはツリーハウスに住んでいるみたいだと言っています」とカタリーナさんは言う。

反対側のキッチンの上のロフトは、カタリーナさんとフォレストさんの寝室だ。

夫婦の寝室

Courtesy of Kathrina Jones

「階段をのぼらなければいけませんが、わたしたちにとっては大したことじゃありません」とカタリーナさん。

寝室には、棒を取り付けて、服を整理するのに使っているという。

キッチンの後ろにあるバスルームは「ウェット・バス」と呼ばれている。

バスルーム

Courtesy of Kathrina Jones

ウェット・バスルームは、トイレとシャワーが分かれていないバスルームのこと。 シャワーを使うと、壁やトイレも濡れてしまうという。洗濯機とドライヤーを濡らさないように、カーテンを付けているとカタリーナさんは明かした。

バスルームが1つ、寝室が2つ。こんなに狭いスペースでどうやって一家で生活できるのか、理解できない人は多いだろうとカタリーナさんは言う。

食事

食事をするジョーンズさん一家。

Courtesy of Kathrina Jones

「どうしてうまくいくのか理解できない人もいるかもしれませんが、これは1つの選択なんです」とカタリーナさん。「わたしたちはこれがうまくいくよう選択をしました。自分たちにとってこれがうまくいくことを試したかったし、発見したかったんです」

しかし、難しい時もあるという。3人の子どもたちは皆、自宅で教育を受けているのでなおさらだ。

子どもたち

子どもたちは自宅で教育を受けている。

Courtesy of Kathrina Jones

元教師のカタリーナさんが3人の子どもたちをこの小さな家で教育している。つまり、彼らはほぼ常に一緒にいるということだ。

「これが幸せでいること、互いを愛することの役に立っています。でも、時々お互いがわずらわしくなることもあります」とカタリーナさんは明かす。

そういう時は、カタリーナさんは子どもたちを別々にしなければならない。寝室へ行ったり、外へ行くこともあるという。

子どもたちは、この"小さな家"での暮らしにすぐに慣れたようだ。

くつろぐ子ども

自分たちの寝室でくつろぐ子どもたち。

Courtesy of Kathrina Jones

子どもたちは定期的に自分たちのおもちゃをチェックして、スペースを無駄にしていないか確認している。自らカタリーナさんのもとへ行き、使わなくなったおもちゃを挙げ、スペースを増やすために捨てるべきだと言いに来るのだという。

常にお互いに重なり合い、ものを減らし続けなければならないが、子どもたちはこの生活が気に入っているとカタリーナさんは言う。

子どもたち

Courtesy of Kathrina Jones

「わたしたちはよく『普通の家に住みたい? みんなにとってこれがうまくいっていないなら、普通の家を買うよ』と子どもたちに聞いているのですが、子どもたちはいつも、この小さな家にいたいと言うんです」とカタリーナさんは語った。

ちなみに、一番下の4歳のデビッドくんは、この小さな家にしか住んだことがない。

ジョーンズさん夫妻は将来、子どもたちが使えるスペースを増やすため、この小さな家を拡大するつもりだ。

作業中の家

Courtesy of Kathrina Jones

ジョーンズさん一家は現在、新しい"小さな家"を建設中だ。2つの家をつなげて、ロフトを4つにする計画だという。

「家族は成長しています。わたしたちもそれに合わせて変化しているんです」とカタリーナさんは語った。

[原文:A family of 5 lives in a 300-square-foot tiny home that cost them $24,000 to build. Take a look inside.

(翻訳、編集:山口佳美)

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