新型肺炎が広がる中、春節スタート。銀座ではマスク爆買いも

いよいよ春節シーズン到来。銀座は多くの観光客で賑わっていた。

いよいよ春節シーズン到来。銀座は多くの観光客で賑わっていた。

撮影:吉川慧

中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染が広がる中、1月24日から春節(旧正月)シーズンが始まる。中国から多くの観光客を迎える都内の観光地は、どんな様子なのか。1月24日午後、銀座の街を歩いてみた。

銀座のメインストリート、中央通り(銀座通り)を新橋方向から銀座四丁目方向に歩いてみた。

銀座通りにはマスク姿の人も。新型コロナウイルスの感染拡大をうけて、厚労省ではマスクの着用を推奨している。

銀座通りにはマスク姿の人も。新型コロナウイルスの感染拡大をうけて、厚労省ではマスクの着用を推奨している。

撮影:吉川慧

街行く人の中にはマスク姿の人もいる。この日の朝、厚労省は都内で国内2例目となる新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎患者が確認されたと発表している

途中で目に入ったのは2台の観光バス。スマホで自撮りをしていた観光客の中にも、マスクを着用している人を見かけた。

銀座・中央通りには中型、小型の観光バスを1台ずつ見かけた。観光客を降ろすとすぐに出発した。

銀座・中央通りには中型、小型の観光バスを1台ずつ見かけた。観光客を降ろすとすぐに出発した。

撮影:吉川慧

銀座には海外からの観光客が多く訪れるアパレルショップやドラッグストアが複数あるが、一部の店舗ではマスク姿の店員がいた。

ドラッグストアでは多くの観光客がマスクを買い求めていた。

ドラッグストアでは多くの観光客がマスクを買い求めていた。

撮影:吉川慧

あるドラッグストアでは、マスクを大量購入する中国からの観光客がレジ待ちの列をつくっていた。

厚労省や中国当局は、肺炎の感染拡大をうけてマスクの着用を推奨。そのため、訪日観光客がマスクを購入する例が多いようだ。

店の中には、店頭に並んだマスクのパッケージを真剣に眺める人、マスクをスマホで撮影し「どれがほしいか」とSNSで知人に聞く人、カゴいっぱいにマスクを入れる人、中には箱ごと、ダンボールごと大量に買う客の姿が見られた。

広東省深センから訪れたという男性は「中国でマスクが品薄になっていて、家族に買ってきてほしいと頼まれた」と語る。あるドラッグストアの店員は、「マスクは毎日仕入れているが、そのたびに毎日売り切ってしまう勢いだ」と話していた。

マスクだけではなく、ウイルスや花粉が肌や髪などに付着しにくくなると謳うスプレーを購入する人も目立った。

レジを待つ人のカゴには大量のマスク。

レジを待つ人のカゴには大量のマスク。

撮影:吉川慧

日本経済新聞によると、ドラッグストア各社はマスクの在庫を積み増し、ユニ・チャームなどマスクを手掛けるメーカーは増産体制をとっている。

厚労省の発表によると、24日午後12時現在、中国で新型コロナウイルス関連の肺炎と診断された感染者は830人、死亡者は25人。

中国当局は感染拡大を防ぐ措置として、新型コロナウイルスの感染源とされる武漢市のほか、近隣の市も封鎖した。

世界保健機関(WHO)の緊急委員会は24日未明(日本時間)、武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎の発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」には該当しないと発表した

(文・吉川慧)

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