コービーのヘリコプターは安全性に定評があり、女王陛下も乗ったことのある機種だった

コービー・ブライアント

AP Photo/Jae C. Hong

  • バスケットボール界のレジェンド、コービー・ブライアント氏が、1月26日にカリフォルニア州カラバサスで、ヘリコプターの墜落事故で亡くなった。41歳だった。
  • ブライアント氏は、他の4人とともに、シコルスキーS-76Bという自家用ヘリコプターに乗っていた。
  • ブライアント氏がロサンゼルスの交通渋滞を避けるためにこのヘリコプターを使っていたことは有名で、チームメートが医師の元に行くのを助けるためにこのヘリコプターを提供したこともある

バスケットボール界のレジェンド、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏が1月26日、カリフォルニア州カラバサスで自家用ヘリコプターの墜落で死亡した。

TMZは、ブライアント氏は少なくとも他の3人と一緒に彼の自家用ヘリコプターに乗っていたと報告した。

ペパーダイン大学の学生新聞であるPepperdine Graphicは、ヘリコプターの画像と思われるものと、遠くの煙を示すツイートを掲載した。

ロサンゼルス郡消防局は5人が死亡したと発表している。

カラバサス市の市長は記者会見で「カラバサスでヘリコプターが墜落し、コービー・ブライアント氏と他の4人が死亡したことは、非常に悲しいこと」と述べた。

ブライアント氏の13歳の娘、ジアンナさんも、この事故で死亡した。事故が起きたとき、ヘリコプターはブライアント氏の運営するバスケットボールスクールのマンバ・アカデミーへ移動中だったと言われていた。他の3人の犠牲者の身元はすぐには分からなかった。

ブライアントがこの自家用ヘリコプターを使用していることは、ロサンゼルスの交通渋滞を回避して、チームメートが医者のもとへいくのを助けるために使用したことで有名になった。

2010年のGQによると、コービーはヘリコプターを使用して、オレンジ郡の自宅からレイカーズのホームゲーム会場などに移動した。 ヘリコプターを利用するのは体調を維持する目的もあった。

「見た目はセクシーだが、ヘリコプターは体調を維持するための道具に過ぎない。彼のジェットバスやカスタムメイドのナイキのシューズと違いはない。傷めている指や膝、背中を考えるとブライアント氏は車に2時間以上乗っていることができない。したがって、ヘリコプターはホームコートのステープルズ・センターに行くための有効な手段で、コートに入った時、彼は万全の状態にあった」

ブライアント氏のヘリコプターはシコルスキーS-76で、この機種は1977年の最初の飛行以来、比較的良好な安全記録を有していた。

声明によると、アメリカ連邦航空局(FAA)は事故を調査すると述べ、アメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)は事故に対応するチームを編成したと述べた。

ブライアント氏のヘリコプター、シコルスキーS-76についてわかっていることを紹介しよう。


NBAのレジェンド、コービー・ブライアント氏がヘリコプターの事故で死亡した

2020年1月26日、ロサンゼルスのステープルズ・センター前。彼の死を知った人々が集まった。

2020年1月26日、ロサンゼルスのステープルズ・センター前。彼の死を知った人々が集まった。

Frederic J. Brown/AFP/Getty Images


彼のヘリコプターはシコルスキーS-76で、1977年に初めて飛行した機種だ

1980年11月16日、ロンドンのヘリポートからエア・ハンソンのシコルスキーS-76ヘリコプターに搭乗するハンソン・インターナショナルの会長、サー・ゴードン・ホワイト。

1980年11月16日、ロンドンのヘリポートからエア・ハンソンのシコルスキーS-76ヘリコプターに搭乗するハンソン・インターナショナルの会長、サー・ゴードン・ホワイト。

Hulton Archive via Getty Images


彼のヘリコプター(登録番号N72EX)は1991年に製造された。FAAの記録によると、それは民間のヘリコプター輸送会社であるIsland Express Holdingが所有していた。コービーがヘリコプターをチャーターしたのか、それともフルタイムでリースしたのかはよくわからない

コービー・ブライアントは、2016年4月13日、カリフォルニア州ロサンゼルスのステープルズ・センターでのユタジャズとの引退試合へもヘリコプターで向かった

コービー・ブライアントは、2016年4月13日、カリフォルニア州ロサンゼルスのステープルズ・センターでのユタジャズとの引退試合へもヘリコプターで向かった

Kevork Djansezian/Getty Images


S-76は最初、石油会社で幹部が沖合の採掘プラットフォームまで移動するための中型ヘリコプターとして設計された

S-76は最初、石油会社で幹部が沖合の採掘プラットフォームまで移動するための中型ヘリコプターとして設計された

Kalle Parkkinen/Reuters


シコルスキーのヘリコプターは商業用に設計されたが、UH-60ブラックホーク軍用ヘリコプターのデザインの影響を受けている

シコルスキーのヘリコプターは商業用に設計されたが、UH-60ブラックホーク軍用ヘリコプターのデザインの影響を受けている

Daniel Brown/Business Insider


長年にわたって、医療輸送などの分野で活躍している

長年にわたって、医療輸送などの分野で活躍している

Danny Johnston/Associated Press


ブライアント氏が乗っていたヘリコプターは、1987年に初めて製造されたS-76B型機だった

ブライアントが乗っていたヘリコプターは、1987年に初めて製造されたS-76B型機だった

ドイツの連邦地球科学天然資源研究所(BGR)が所有するシコルスキーS-76B。

Holger Hollemann/picture alliance/Getty Images


S-76は、4ブレードのメイン・ローター1基と4ブレードのテール・ローター1基を駆動するツインターボ・シャフト・エンジンを備えている

S-76は、4ブレードのメイン・ローター1基と4ブレードのテール・ローター1基を駆動するツインターボ・シャフト・エンジンを備えている

Associated Press


他の多くの民間ヘリコプターよりも比較的大きく複雑な構造だ。それは、40年以上にわたって使用されてきた強固な安全性に貢献している

他の多くの民間ヘリコプターよりも比較的大きく複雑な構造だ。それは、40年以上にわたって使用されてきた強固な安全性に貢献している

Tim Graham Photo Library via Getty Images


その安全性は主にツインタービンの設計によるものだ。他の民間モデルよりも厳しい訓練基準もある。また、ほとんどの軽ヘリコプターとは異なり、2人のパイロットが操縦することが多いという事実もある

その安全性は主にツインタービンの設計によるものだ。他の民間モデルよりも厳しい訓練基準もある。また、ほとんどの軽ヘリコプターとは異なり、2人のパイロットが操縦することが多いという事実もある

Business Wire via Getty Images

Source: FlightSafety International

それでも、いくつかの重大な事故があった。2017年のトルコでの墜落事故は視界不良とパイロットのミスが重なって起こったようだ

2017年3月10日、イスタンブールで。ヘリコプターの墜落現場で調査するチーム。

2017年3月10日、イスタンブール。ヘリコプターの墜落現場で調査をしている。

Metin Pala/Anadolu Agency/Getty Images


S-76は、VIP輸送用として成功したヘリコプターだ。 その大きなキャビンは、特に快適に作られていれ、相対的な安全性と強力な性能が組み合わさっていた。 エリザベス女王も、シコルスキーS-76でフライトしている

S-76は、VIP輸送用として成功したヘリコプターだ。 その大きなキャビンは、特に快適に作られていれ、相対的な安全性と強力な性能が組み合わさっていた。 エリザベス女王2世も、シコルスキーS-76でフライトしている

Stefan Rousseau/Reuters


ブライアント氏のヘリコプターが墜落した原因はまだわかっていない

ブライアント氏のヘリコプターが墜落した原因はまだわかっていない

Gene Blevins/Reuters


[原文:Kobe Bryant was famous for using his Sikorsky S-76 private helicopter, a type that has a strong safety record

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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