ヒラリー・クリントン
Reuters
- ヒラリー・クリントンは、先日公開されたThe Atlanticとのインタビューで、フェイスブックの虚偽情報に対する方針を批判した。
- クリントンは、フェイスブックの政治的広告での虚偽の主張を許可する方針を批判し、同社CEOのマーク・ザッカーバーグを「トランプ派」、「権威主義者」と呼んだ。
- クリントンはサンダンス映画祭で、Huluの新しいドキュメンタリー番組「ヒラリー」を宣伝しているところだった。
ヒラリー・クリントンは、フェイスブック(Facebook)のCEO、マーク・ザッカーバーグがトランプ大統領を利する方向に動いていると非難し、フェイスブックは「トランプ大統領を再選させようとしている」と述べた。
クリントンは、1月25日にサンダンス映画祭でThe Atlantic誌編集長のジェフリー・ゴールドバーグとのインタビューでこのコメントをした。クリントンは同映画祭で、2016年の大統領選挙を描いた、Huluによる新作ドキュメンタリーの宣伝をしていた。
元国務長官は、政治広告に虚偽を掲載することを許可するというフェイスブックの方針を批判した。そして、下院議長のナンシー・ペロシが酔っているように見せかけるために編集されたフェイク動画の削除をフェイスブックが拒否したことを強調した。
2016年の大統領選挙で、フェイスブックはプラットフォーム上での誤った情報の拡散に関する問題に直面した。その後、第三者に事実確認を依頼したり、信頼できるニュースソースを宣伝したりするなど、虚偽の情報への対策を講じている。しかしザッカーバーグは、フェイスブック上のフェイクニュースが選挙結果に影響したとは思わないと主張し、それは「かなりクレイジーな考え方だ」と言った。
クリントンは、ザッカーバーグは強力なリーダーでありながら説明責任がほとんどないとし、フェイスブックとは対話をしたが、非生産的な結果に終わったと述べた。
「外国の勢力と交渉しているような気がした」と彼女は述べた。
「彼は非常に大きな力を持っている。フェイスブックは我々がまだ理解し始めたばかりの方法で巨大な影響力を発揮するグローバル企業だ」
クリントンは、ザッカーバーグが「誰が説得したかはわからないが、トランプに逆らわないことが彼とフェイスブックの利益になると信じているようだ。私はそう思う。胃に穴が開きそうだ」と述べた。
フェイスブックの広報担当者にコメントを求めたが、回答は得られていない。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)