5Gネットワークの展開に懸念…アップルCEOは5G対応iPhoneの今秋発売を明言せず

アップルのティム・クックCEO

Getty

  • アップルは四半期の収支報告を行い、アナリストの予想をはるかに上回る好調ぶりを示した。
  • その報告の場でティム・クックCEOは、5Gワイアレスネットワーク技術がまだ開発の「初期段階」にあるとし、アナリストから将来的なiPhoneの5G対応の可能性については具体的な回答を避けた。
  • 5Gでカバーされているエリアは、アメリカ国内でさえかなり限られているが、サムスン、ファーウェイ、LGといった主要なスマートフォンメーカーは、すでに5G対応のスマートフォンを販売している。
  • 2020年秋には5G対応iPhoneが発表されるのではないかという期待が高まっており、収支報告の場でのクック氏の対応は、それを受けたものだった。

アップルの競合企業サムスン、ファーウェイ、モトローラはすでに第5世代移動通信システム「5G」対応のスマートフォンを販売しているが、アップルのティム・クック(Tim Cook)CEOは、この次世代ワイヤレスネットワークはまだ初期段階にあると考えており、5G対応iPhoneの可能性について具体的な回答を避けた。

クック氏は、四半期決算の電話会見で、5G対応iPhoneについてのアナリストからの質問に対し、「5Gは、グローバルな展開の初期段階にある」と答えた。

ブルームバーグの報道や、TF International Securitiesのアナリストであるミンチー・クオ(郭明琪)氏による予測から、5G対応のiPhoneが2020年9月に発表されると広く噂されてきた。

クック氏は、5Gの計画については答えなかったが、アメリカ国内における5Gの普及の遅れがアップルにとっての懸念材料になることをほのめかした。

「世界で5Gがどのようなスケジュールで展開されていくのか、よく考えなくてはならない」とクック氏。

「アメリカとはまったく異なるスケジュールで動いている国もある。これは非常に重要なポイントだ」

5Gという言葉は何年も前から流行語になっているが、2019年は特に、スマートフォンメーカーや携帯電話会社が5G技術を幅広く取り入れた年になった。サムスンのフラッグシップモデルGalaxy S10のほか、OnePlusやモトローラといったAndroidスマートフォンのメーカーが、5G対応の端末を販売している。

しかし、5Gでカバーされているエリアは、アメリカ国内でさえかなり限られている。例えばベライゾンの5Gネットワークは31都市でしか利用できない。テック系ニュースサイトThe Vergeによると、AT&Tが2019年12月から一般向けに提供を開始した5Gネットワークがカバーするエリアは、わずか5都市で、近々10都市が加わる予定だという。

アップルは1月28日(現地時間)、2020会計年度第1四半期(2019年10月から12月)の収支報告で、これまでの記録を塗り替える決算を発表した。ホリデーシーズンのiPhoneとウェアラブルデバイスのセールスが好調で、当四半期の売上高は前年同期比9%増となった。iPhoneの売上には4四半期連続で前年割れしていたものの、当四半期はiPhone 11シリーズが好調だったこともあり、回復基調を見せた。

[原文:Apple CEO Tim Cook says 5G is still in its 'early innings' even though rivals like Samsung are already selling 5G phones

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

あわせて読みたい

新着記事

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み