手をつなぎ「蛍の光」を歌って、イギリスに別れ…… 欧州議会がEU離脱協定案を可決

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Reuters

ベルギーのブリュッセルで1月29日(現地時間)、イギリスのEU離脱協定案が可決されると、さまざまな加盟国、政党から集まった欧州議会議員らは手をつないで「オールド・ラング・サイン(「蛍の光」の原曲)」を歌って、別れを惜しんだ。

イギリスは1月31日午後11時(日本時間2月1日午前8時)、3年以上に及ぶ戦いと行き詰まりを経て、EUを離脱する。離脱協定案は29日、621対49の賛成多数で可決した。

オールド・ラング・サインを歌う欧州議会議員

欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は、イギリスの作家ジョージ・エリオットの言葉を引用し、「我々は別れの苦しみの中でのみ、愛の深さを見つめる。我々はこれからもずっとあなたを愛する。遠く離れることは決してない」と述べた。

フォンデアライエン委員長、バルニエ首席交渉官

拍手をする欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長(左)とミシェル・バルニエ首席交渉官(右)。

Twitter/@BBCPolitics

「多様性の中の統合(United in Diversity)」といったフレーズの書かれたスカーフを掲げる議員もいた。

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Twitter/@BBCPolitics

イギリス、緑の党のモリー・スコット・ケイトー議員は涙ながらに、「いつの日か我々がこの議場に戻って来られるという考えを心に留めている」と語った。

ブレグジット党の党首でもあるナイジェル・ファラージ議員は、最後のスピーチをEUを非難することに使った。

「我々はヨーロッパを愛している。ただ、EUが嫌いなだけだ」

ファラージ議員とブレグジット党の欧州議会議員は小さなイギリス国旗を振った。

[原文:The European Parliament joined hands and sang Auld Lang Syne in an emotional Brexit farewell to the UK

(翻訳、編集:山口佳美)

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