フェイスブックCEOが「今会社を作るならシリコンバレーは選ばない」理由とは

フェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグ。

フェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグ。

Getty

  • フェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグは、もし今新しい会社を立ち上げるとしても、サンフランシスコのベイエリアには作らないと言っている。
  • ベイエリアは、アップル、グーグル、フェイスブックなどのハイテク企業の本拠地だが、生活費が急騰し、住宅危機に直面している。
  • フェイスブックを設立した時は、会社を拡大するために必要な資金とリソースを見つけるためにシリコンバレーにやってくる必要があったと言う。
  • ザッカーバーグによると、現在ではどこで起業しても、ソーシャルメディアで簡単に顧客を見つけることができ、Amazon Webサービスなどのクラウドプラットフォームで新しいアプリを動かすのに必要なサーバーを簡単に入手できる。
  • ザッカーバーグはシリコンバレー以外の場所に会社を設立することは実行可能であるだけでなく「単一文化ではない会社を作ることには多くの利点があるだろう」と語った。

マーク・ザッカーバーグは、自分の足跡をたどり、シリコンバレーでスタートアップを立ち上げようと考えている新進の起業家たちにメッセージを送った。

1月31日にユタ州で行われたカンファレンスでのインタビューで、フェイスブック(Facebook)のCEOは、長い間アメリカのテクノロジーの中心地であり、アップル(Apple)、グーグル(Google)、そしてフェイスブックようなテック界の巨人が住むサンフランシスコのベイエリアでは新しい会社を立ち上げないだろうと言った。

「私はベイエリアが好きなので、それほど否定的ではないが、もし今一から始めるのであれば、ベイエリアは選ばないと思う」

これは、高い生活費や所得格差、その他の機能不全についての議論が高まっている中、最も有名なサクセス・ストーリーの具現者による、この地域に対する否定だ。

彼がシリコンバレーに引っ越した時は19歳で、「会社を設立することについて何も知らず」、そして「企業を構築するためのツールの多くは、現在ほど整備されていなかった」という。

しかし今では、ソーシャルメディアによって新興企業が顧客を見つけやすくなり、新しいアプリやウェブサイトを動かすためのサーバは、Amazon Webサービスなどのクラウドプラットフォームを借りるだけでいい、と彼は言う。

「当時はもっと複雑だった」とザッカーバーグは述べた。

当時はドットコムバブル崩壊後のハイテク業界の低迷の中で、ベンチャーキャピタルを見つけることはおろか、フェイスブックを立ち上げるために必要なサーバやデータセンターを手に入れることも困難だったという。彼はこれらすべての問題の解決策を見つけるためにシリコンバレーに来なければならず、「それは本当に不可能に思えた」と言う。

しかし、状況は変わり、より多くのスタートアップがより多くの場所に現れる条件が整った。

「今、世界は別の場所にあると思う」とザッカーバーグは述べた。

「今は、起業する人々のためのインフラがもっと多くの場所に存在する」

さらに、シリコンバレーの外で起業するのが簡単になっただけでなく、そうする利点もあると述べた。

「単一文化ではない会社を作ることには多くの利点がある」と彼は言い、「シリコンバレーはテクノロジーオンリーの街であるため、人々の考え方に多様性がない」と付け加えた。

世界のテクノロジーハブとしてのシリコンバレーの将来に疑問を投げかけたテクノロジー企業幹部としては、ザッカーバーグは最新かつ最も注目を集める人物だろう。2019年には、Redditの共同設立者で投資家のアレクシス・オハニアン(Alexis Ohanian)が、ビジネスや人材採用の大きな障害になっているベイエリアの法外な生活費の高さを考えると新しいスタートアップをサンフランシスコに設立するのは正気の沙汰ではないと指摘している。

[原文:Facebook CEO Mark Zuckerberg: I wouldn't start a new company in Silicon Valley today (FB)

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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