2018年4月9日、中国河北省の梨農園で受粉に使われるドローン。
China Out via Reuters
- 中国では、新型コロナウイルスが全国に蔓延しているため、マスクなしで外を歩き回る人々を注意するのにドローンを使用している。
- 中国国営のGlobal Times(環球時報)のビデオによると、ドローンは農村部や都市部を飛んでおり、音声で市民にマスクを着用するか屋内に行くように命じている。
- ビデオでは、通りを歩く人々にドローンから「マスクをつけて! 急いで!」と言っている。
新型コロナウイルスが中国全土に広がるにつれ、人々はマスクをしていないことや外出していることだけで、ドローンから叱られている。
地方や市街地の人々の上をホバリングするドローンは、人間がリアルタイムで話しかけているように見え、人々にマスクを着用するか、屋内に入って家にいるよう指示している。
中国国営メディアのGlobal Times(環球時報)が投稿した動画によると、ドローンが高齢女性の上をうろつき、慌てて立ち去ろうと混乱した様子を見せると、ドローンから声がして「これはあなたに話しかけている無人機です」と伝えている。
「我々は家にいるようにお願いしているが、あなたはまだ外をさまよっている。ドローンがあなたを監視しています」と声が続く。
別の動画では、ドローンが女性のグループに「早くマスクをつけて!」と指示している。
この巡回は、世界保健機関(WHO)が「公衆衛生上の緊急事態」を宣言した後に行われた。しかし、専門家は、マスクはウイルスの拡散を防ぐ効果は期待できず、頻繁な手洗いが最も効果的な予防法だと警告している。
子どもでさえ、ドローンは見逃さない。ビデオでは、子どもが「おい子どもたち!緊急事態です。外を歩き回らないで」と言われる様子が映し出されていた。
Global Timesは、マスクを着けずに外を歩いている人々はドローンから逃れられないとツイートした。
保護マスクなしで歩き回っていますか? あなたはこれらのドローンを避けることはできません! 中国の多くの村や都市では、パトロールするためにスピーカーを備えたドローンを使用しています。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)