29才のヘッジファンドマネージャーが人文学専攻を積極的に採用する理由

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Screenshot/Verdad

ウォール街で就職するには会計、経済、金融を専攻するべきだと、多くの人は言う。 しかし、Verdad Fund Advisorsの若き創設者 ダニエル・ラスムセン(Daniel Rasmussen)は違う考えを持っている。「バランスシートの知識が必要になったら、バランスシートの勉強をすればよいのでは?」 ラスムセンは、先頃、Forbesの「30 Under 30」(ファイアンス部門)にも選ばれた金融業界のエースだが、実はハーバード大学で歴史と文学を専攻した“変わり種”だ。彼はまた、南北戦争前に起きた奴隷の反乱に関する物語「American Uprising」の著者でもある(この本はNew York Timesのベストセラーリストに載った)。 「Bridgewater Associatesにインターンとして入社した後、金融業界に居場所を見つけた」とラスムセンはBusiness Insiderに語った。その後、プライベート・エクイティ・ファンドのBain Capital勤務を経て、自身のヘッジファンドを設立した。「高度な金融工学の手法を用いれば未公開株式のリターンを予測できます。自己資本比率の低い企業(leveraged companies)に狙いを定めたポートフォリオを構築し、運用しています」 約10年間、金融業界で仕事をしてきたわけだが、心はいまだに「歴史家」であるという。人文学には金融に通じる特別な何かがあると彼は信じている。 「歴史と文学の学生は、1つの存在を複数の観点から理解する訓練を受けています。そのため、株式市場の流れが引き起こす複雑極まる人間社会の力学を正確に理解することができます」とラスムセンは言う。それが、彼がインターンシップ・プログラムに人文学部生を積極的に採用している理由である。 ラスムセンは、すべての金融業者が金融の歴史に関する教育を受けるべきだと考えている。 「わたしの一番のアドバイスは、偉大な投資家たちの著作を読むことです。歴史を知らずに、どうやって人のお金を賭けるというのでしょう?」 彼は、多くの人が金融の父と考えるユージン・ファマ(Eugene Fama)は必ず読むべきだと勧めている。また、ロバート・シラー(Robert Shiller)の『根拠なき熱狂』(原題『Irrational Exuberance』)とフィリップ・テトロック(Philip Tetlock)氏の『専門家の政治判断』(原題『Expert Political Judgment』)も。

[原文:A 29-year-old hedge fund manager reveals why he loves hiring liberal arts majors

(翻訳:梅本了平)

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