ついにYouTubeの広告売上が明らかに…2019年は前年比36%増の150億ドル

YoutubeのCEO、スーザン・ウォシッキー。

YoutubeのCEO、スーザン・ウォシッキー。

AP Photo/Reed Saxon

  • グーグルの親会社アルファベットは、YouTubeの2019年度の広告売上を発表した。
  • YouTubeの2019年の広告売上高は36%増の150億ドル(約1兆6000億円)で、アルファベットの年間総売上高の約9%を占めている。
  • グーグルはこれまでYouTubeの収益を公表してこなかった。
  • YouTubeは2006年、グーグルに16億5000万ドル(約1800億円)で買収された

グーグル(Google)はこれまでYouTubeの財務状況を秘密にしてきたが、その方針に終止符を打ち、YouTubeの2019年の広告売上高が150億ドル(約1兆6000億円)だったと発表した。この初めての発表は、グーグルがYouTubeを16億5000万ドル(約1800億円)で買収してから14年後のことだった。

この動画サイトの広告売上は、グーグルの親会社であるアルファベット(Alphabet)の昨年の総売上高1620億ドル(17兆6000億円)の約9%を占めることになる。YouTubeは巨大サイトに成長し、広告売上も着実に成長を続けている。2019年は前年比約36%の増加で、これは、グーグルの総広告売上(前年比16%増)をはるかに上回るペースだ。

アルファベットの最高財務責任者、ルース・ポラット(Ruth Porat)は、同社の決算報告でYouTubeの売上を発表した理由について「我々のビジネスと将来の機会をより深く理解してもらうため」と述べた。しかし、グーグルはYouTubeの広告収入を開示したが、YouTubeに関する他の情報はほとんど明かさなかった。今回の報告には広告以外の収入が含まれていないため、YouTubeの実際の価値は不明のままだ。

広告売上150億ドルという数字について説明すると、これはYouTubeがパラマウントなどを傘下に持つメディア大手のバイアコム(Viacom)より大きいことを意味する(バイアコムの最近の評価額は120億ドルだった)。また、2019年のアメリカのテレビ広告費700億ドルで、その20%に当たる。

YouTubeの人気はユーザーがアップロードする自作ビデオのおかげで爆発的に高まっているが、一方でYouTubeは、独自コンテンツの取得やトラフィックを処理するためのインフラに多くの金額を費やしている。また、グーグルはYouTube上のヘイトスピーチや陰謀論、ポルノグラフィーなどの動画を次々と削除しているが、取り締まりには苦戦している。こうした取り組みには、技術や人材への投資を増やす必要があり、それがYouTubeの収益を圧迫している。

動画に賭けた成果

YouTubeは設立からの15年間で、インターネット上の動画共有サイトで最も人気のあるサイトに成長した。現在、月間20億人以上のユーザーがアクセスしていて、お気に入りのビデオブログやミュージックビデオ、スポーツのハイライトなどを毎日2億5000万時間以上を見ている。

ポラットはアナリストとの電話会議で、YouTubeの成長について「これは、ダイレクト・レスポンス広告の持続的な成長と、最大の売上構成要素であるブランド広告の健全な成長に牽引されている」と述べた。

ポラットによると、YouTubeのサブスクリプションビジネス(YouTube TVや音楽ストリーミングなどのサービスに対する支払いで、YouTubeの広告ビジネスとは別のもの)は、12カ月間に換算すると20億ドルの売上高になるという。

グーグルは2006年にYouTubeを16億5000万ドルで買収した。現在このプラットフォームを率いているのは、CEOのスーザン・ウォシッキー(Susan Wojcicki)だ。彼女はグーグルの初期からの社員で、ゲーム、サブスクリプションサービス、子供向けコンテンツの拡大などを担当してきた。

しかし、TikTokやByteのような新しいソーシャルプラットフォームや、NetflixやHuluのようなビデオストリーミングサービスの流入によって、YouTubeのデジタルビデオに対する絶対的な支配は脅かされてきている。

[原文:FINALLY: Google just revealed YouTube's ad revenue, 14 years after acquiring it, and the video site brought in $15 billion last year (GOOG)

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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