進次郎氏に“育休2回”を伝えた内幕。共働きの妻支えるために復職のタイミングでも

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「産後3カ月で計2週間」の育休を取得中の小泉環境相。

撮影:横山耕太郎

「小泉(進次郎)さんには、出産すぐの育休でパートナーを支えることはもちろん大事ですが、パートナーが仕事復帰する時の育休もすごく役立つと伝えました。パートナーのキャリアをサポートするのもパパの大事な役割だと」

NPO法人ファザーリング・ジャパンは2月6日、育休取得経験のある知事や経営者らを招いたイベント「パパ育休は今度こそ本当に進むのか?」を開催。同NPOの安藤哲也代表理事は、同イベントのため公務と育休を両立させている小泉進次郎環境相とは電話やメールで連絡を取っており、そのやり取りの中で、育休を2度取ることを直接提案したと、イベント後Business Insider Japanに明かした。

「小泉さんは『いいヒントになった』と言っていましたが、翌日の記者会見で、2度目の育休に言及していたので驚いた」

小泉氏に直接提言

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ファザーリング・ジャパンが開催したイベントには、育休経験者の三重県の鈴木英敬知事、サイボウズの青野慶久社長らが参加した。

撮影:横山耕太郎

実際、1月31日の記者会見で小泉環境相は、以下のように話し、2度目の「育休」も含めて検討する姿勢を示していた。

母親が職場復帰するタイミングで、もう1回取ることも、いい形での育休になるとアドバイスを受けました。2週間は上限というわけではないので、しっかりと公務と育児の両立を図っていきたい」

現在、「育休」と公務を両立させている小泉氏に対し、妻でフリーアナウンサーの滝川クリステルさんの復職時に合わせて、もう1度「育休」の取得を勧める声が広がっている。

ちなみに、同イベントに招待されていた小泉氏は公務の都合で欠席。「野党にも男性議員の育休が波及し、自民党内のある議員も私に、育休を取る予定だと伝えてくるなど、確実に空気は変わりつつあります」などとメッセージを寄せた。

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「小泉大臣の育休取得で男性育休に波が来ている」と話す安藤氏。

撮影:横山耕太郎

男性育休制度の理解を

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出典:厚生労働省

育児・介護休業法が定める育休制度では、男性の育休取得を促すため、男性のみ2度の育休が認められている。産後8週間内に父親が育休をとった場合に、申し出ればもう一度育休が取れる「パパ休暇制度」だ。

育休制度は雇用されている「労働者」に認められているもので、国会議員に適用される法定育休制度はないものの、安藤氏は小泉氏が柔軟に育休を取得することで、男性育休の普及につながると指摘する。

「そもそも、パパは育休を2回取れる制度自体が知られていない。小泉さんをきっかけに育休制度の理解が進むことに期待したい」

(文・横山耕太郎)

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