LINEが新型コロナウイルスの情報を提供する「厚労省公式アカウント」開設

「新型コロナウイルス感染症情報 厚生労働省」LINE公式アカウントの画面。問い合わせたい内容を入力すると、AIチャットボットが応答する。

「新型コロナウイルス感染症情報 厚生労働省」LINE公式アカウントの画面。問い合わせたい内容を入力すると、AIチャットボットが応答する。

提供:LINE

LINEは2月7日、新型コロナウイルスの感染状況や予防法などの情報を提供するため、厚労省の公式アカウント「新型コロナウイルス感染症情報」を開設したと発表した。同省の要請を受けての対応だという。

この公式アカウントの利用料は無料。利用者が入力した問い合わせに対して、AIチャットボットが応答。新型コロナウイルスに関する概要や感染状況、予防法、相談を受けられる場所など必要な情報を提供する。

LINEによると、AIチャットボットの回答のデータベースとなるFAQは、厚労省から提供された情報を元にしているという。

LINE

厚労省の公式アカウント「新型コロナウイルス感染症情報」。

撮影:伊藤有

LINEの広報担当者はBusiness Insiderの取材に対し、 「(厚労省側は)電話などでも情報提供をしているが、回線が混雑するなど情報を求めている方が欲しいタイミングで最新の情報を届けられていないことに課題を感じていた」と、厚労省からの要請の背景について説明。

その上で、「ネット上では真偽の不確かなデマなど広まる時がある。そういうときに正しい情報を、取りたい時に取りにいける場所として、LINEの公式アカウントを利用してもらえるとありがたい」と、取り組みの意図を語った。

またLINEとしても、LINEニュース内で新型肺炎の最新状況を伝える特設コーナーを設置するなどの取り組みを続けるという。

LINEでは、新型コロナウイルスの流行に伴い、スマホ専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」で全国の15歳〜69歳のを対象に新型コロナウイルスに関する調査を実施(男女5233名)。

「新型コロナウイルスについて知っている」と回答した人のうち、国内での感染について「不安に感じている」と答えた人が8割超にのぼった一方、「情報を自分から調べている」と答えた人は約4割だったという。

新型コロナウイルスをめぐっては、真偽の不確かな情報やデマがインターネット上で流布されていることもあり、正確な情報を手に入れるために活用できそうだ。

(文・吉川慧)

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