新型コロナがXperiaの発表にも影響 ── ソニーがバルセロナ開催のモバイル展示会の出展を中止

Xperia 1

「MWC 2019 Barcelona」で発表された「Xperia 1」。2020年もMWCで新型が発表されると見込まれていた。

撮影:小林優多郎

ソニーは2月10日、スペイン・バルセロナで開催されるモバイル・通信系の展示会「MWC Barcelona 2020」への出展と参加を取りやめることを発表した。

同社は毎年、2月頃のMWCおよび9月頃のIFA(ドイツ・ベルリン開催)で、スマートフォン「Xperia」の最新モデルを発表してきた。

今回も、ソニーは2月24日16時30分(日本時間)からMWC会場で新製品発表会を予定。新型Xperiaの発表が期待されていたが、出展中止に伴いXperia公式YouTubeチャンネルでのビデオ配信のみ行う見通しとなった。

主要モバイル企業のMWC撤退が相次ぐ

ソニー本社

品川のソニー本社。

出展中止の理由としては、昨今の新型コロナウイルス感染拡大を受け、「お客様、ビジネスパートナー、メディアの皆様、そして社員の安全を最優先」するためと述べている。

MWCの主催であるGSMAも日本時間同日、新型コロナウイルスに関するアナウンスメントを更新。「中国・湖北省(流行の震源地となった武漢市を含む)からの参加者」「14日以内に中国へ行った参加者」の参加禁止、現地での温度スクリーニングの実施、感染者と接触していないことの自己申告などを呼びかけていた。

GSMAは、あくまでも2月24〜27日(現地時間)に同イベントを開催する方針だが、今回のソニー以外にも韓国のLGエレクトロニクス、スウェーデンのエリクソンの参加取りやめが発表されている。

(文、撮影・小林優多郎)

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