新型コロナで手作り敬遠? 百貨店は自分への「ごほうび需要」【2020バレンタイン】

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ピンクのハート型が目を引くピエール マルコリーニの商品(渋谷スクランブルスクエアで撮影)。

撮影:横山耕太郎

2月14日のバレンタインデーまであと少し。今年は新型コロナウイルスによる肺炎への心配もあり、チョコレートの手作りを敬遠し、購入するという声が聞かれる。

Twitterにはこんな投稿も。

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「バレンタインだから、お世話になっている方達にちょっとした手作りのものをお渡ししようと考えてたけど、コロナのせいで断念……」

他にもこんな声が。

「今年のバレンタインどうしよ。いつも手作りやけど今コロナ流行ってるし控えた方がいいんかいな」

「バレンタイン?手作りしたいけど今年はコロナとか危ないので市販だよ」

「手作り派」20代で3人に1人

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自分で作る予定と答えたのは、20代女性が最も多かった。

出典:Pontaリサーチ・2020年1月「バレンタイン」に関する調査

高島屋などが男女3000人を対象に行ったアンケート調査( 2019年11月29日~ 12月2日、Pontaリサーチが実施)によると、女性の61%、男性の16%が「チョコレートを準備する」と回答。手作り派は「準備しない」と「未定」も含めた全体でみると、9%だけだったが、若い世代では手作りする人の割合が多く、20代女性全体では約3人に1人が手作り派という結果だった。

東京都福祉保健局は「コロナウイルスに限ったことではないですが、チョコを触る際には手洗いをしっかりすることが重要です」と話している。

本命チョコだけじゃない。多様化するバレンタイン

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20代以下では同性の友達に贈るチョコや、お世話になっている人に贈るチョコも多い。

出典:Insight Tech「バレンタインに関する調査レポート」

チョコレートを贈ることで、思いを寄せる相手に「告白する日」として、日本では定着してきたバレンタインデー。だが、昨今では自分用にチョコレートを買って楽しむ人も多く、バレンタインの楽しみ方は多様化している。

Insight Techが1月に実施した「バレンタインに関する調査レポート」(女性1556人が回答)によると、「今年のバレンタインでプレゼント(チョコを含む)を誰かにあげますか」という質問に、49%が「子どもや親など家族に贈る」と回答し、最多だった。

2位は「自分で自分のために購入」(29%)で、「愛情の告白としてチョコレートを贈る」いわゆる本命チョコは26%となり、4人に1人だけだった。

バレンタインに求める意味が変わってきている中で、百貨店ではより付加価値の高いチョコレートに注力するようになっている。

高島屋では、パリ郊外に店を構える「ジュリアン・デシュノ」など、日本初上陸の3ブランドのチョコレートを販売。高島屋日本橋店の広報担当者は「ここでしか食べられないということで人気を集めています。チョコレートの知識があるお客様が、自分用に買うことも多いと感じます」と話す。

健康意識のビーガン、インスタ映えするチョコも

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ビーガンでも食べられるモンセラートのチョコレート。

撮影:横山耕太郎

2019年11月にオープンしたばかりの渋谷スクランブルスクエアでは、初のバレンタイン商戦を迎え、王道の高級チョコレートだけでなく、健康志向の商品や写真映えする商品も取りそろえる。

ベルギー生まれのチョコレート・モンセラートは、乳製品も使用していないビーガン(完全菜食者)も食べられるチョコレート「ブーケコフレ トルフルブラン」(1998円)を販売。「海外からの渋谷観光客も多く訪れるため、ビーガン(完全菜食主義者)の需要もあると感じている。健康意識が高い人にも楽しんでもらいたい」と同店の担当者は話す。

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写真映えする見た目が印象的なMELLOWHICH「パウンドケーキ」。

撮影:横山耕太郎

バームクーヘンなどで知られる菓子店「ナガラタタン」が出店するブランド・MELLOWHICH(メロウウィッチ)の「パウンドケーキ」(4個入り1296円)は、10種類以上のパウンドケーキから4種類を選び、バレンタイン限定の真っ赤なパッケージと組み合わせる。華やかな見た目でインスタ映えしそうな商品だ。

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箱も高級感のあるジャン=ミッシェル・モルトローのチョコレート。

撮影:横山耕太郎

「自分へのご褒美需要」も高そうな高級チョコレートでは、ジャン=ミッシェル・モルトロー「マリアージュ・デ・クル」(4個入り1350円、12個入り3618円)などを販売している。

新型コロナウイルスへの懸念が深まる中でのバレンタイン商戦となったが、影響はあるのか。百貨店の関係者はこう話す。

「春節の外国人のお客様は減ったが、コロナを心配し、手作り派もチョコを買いに来ているという話はまだ聞いていない。今後も影響を注視していきたい」

(文・横山耕太郎)

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