サンフランシスコのビジネス街。こんな靴下はNG!
Mike Blake/Reuters
- パーソナル・スタイリストのキンバリー・ガントさんは、ベイ・エリアのテック業界の顧客相手に仕事をしている。
- スタイリストになって7年、テック業界の人たちのファッションで一番許せないのが、靴下のチョイスがよくないことだという。
- 「靴下を履かないことを前提にデザインされた靴を履いているのであれば、その意を汲んでほしい」とガントさんはBusiness Insiderに語った。「スニーカーを履いている人は、ノーショー・ソックスか目立たない靴下を探してみてほしい」
キンバリー・ガント(Kimberly Gant)さんはスタイリストとしてベイ・エリアで働いて7年になる。それは、さまざまなスタイルを見て、彼女が許せないスタイルを見つけるには十分な時間だった。
「もし1つアドバイスするとしたら、靴下に関することがほとんどすべて」とガントさんはBusiness Insiderに語った。
「靴下を履かないことを前提にデザインされた靴を履いているのであれば、その意を汲んでほしい。スニーカーなら、ノーショー・ソックスか目立たない靴下を探してみてほしい」
だが、靴下が見えているかどうかというだけのことではない。
「もし白のスニーカーを履いているのなら、黒の靴下は履かないほうがいい」とガントさんは述べた。
靴下はファッションの中でおまけのように思えるかもしれないが、「一瞬で印象を変える」実に重要な要素だと彼女は言う。
Gabrielle Lurie/Reuters
衣服は投資ポートフォリオと同じ
ベイ・エリアにはこれまで、ファッションにうるさいというイメージはなかった。テック業界のせいでもある。ベイ・エリアは結局、テックの神童たちがパジャマを着て投資家の所へ売り込みに行ったり、パーカーとジーンズを制服として何年も着続けたり、ベンチャー・キャピタリストたちが、ありふれたブランドのフリース・ベストを着てコーヒー・ショップでミーティングしたりすることで有名になった場所だからだ。
さらに、ニューヨークやワシントンとは違い、サンフランシスコはアウトドア寄りだ。例えば、ガントさんの顧客の多くは、ウォーキング・ミーティングに適した靴が必要なのだと言う。
ガントさんは、キャンバス・スタイリング(Canvas Styling)というパーソナル・スタイリングの会社を経営している(自分で会社を始めたことが、スタートアップの顧客との関わりに役立っているという)。顧客の多くがテック業界で働いている人で、シリコンバレー・デビューをしたばかりの人から、ベンチャー・キャピタリストやテック企業の上級経営者まで、あらゆるレベルのテック業界人を担当している。しかし、彼女は顧客のキャリアに関わらず、彼らのワードローブに対してビジネス的なアプローチを採用している。
「私はワードローブを、投資ポートフォリオのようなものと見ている」と彼女は述べた。
「ワードローブを見て、『オーケー、何を合わせようか? どんな着回しパターンがあるかな? 』という具合に、ベイ・エリアでの暮らしに合ったワードローブを持っているかどうかを把握する」
ガントさんは、ファッション業界の変化がここ数年、ベイ・エリアにまで浸透していることに気付いたと言う。カプセル・ワードローブだ。大きなクローゼットを服でいっぱいにするのではなく、ガントさんの顧客はいつでも着ることができるベーシックなアイテム数点に投資をしている。カプセル・ワードローブは、シリコンバレーに最適であると彼女は考えている。モジュールにするのはテック業界の得意分野だし、ベイ・エリアにはあまり季節の変化がないからだ。
「普段着るものに投資するように。本当に高品質で、長持ちするものであるものをチョイスしたい」とガントさんは述べた。
そして、一番許せないのは靴下のチョイスが最悪なことだが、もう1つ、ワードローブへの投資についてガントさんがテック業界の人たちに知ってほしいことがある。
「ジーンズは体に合ったものを。そしてベルトは、時代遅れでない、壊れていないものをするようにしてほしい」
(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)