ニューヨークにハテナブロックが出現。日本発の「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を世界にアピール

SUPER NINTENDO WORLD CHALLENGE

USJは2月19日、ニューヨークで「SUPER NINTENDO WORLD CHALLENGE」を開催した。

撮影:小林優多郎

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)は2月19日(現地時間)、2020年夏オープン予定の「スーパー・ニンテンドー・ワールド」のPRイベントをアメリカ・ニューヨークで開催した。

イベント「SUPER NINTENDO WORLD CHALLENGE」の舞台となったのは、ニューヨークの中心に位置するグランド・セントラル・ターミナル。事前に抽選で選ばれた約1000名の参加者が集まり、駅内の特設ステージで「ハテナブロック」を叩いて、景品を当てるというマリオの世界観に合わせたゲームが行われた。

TODAY

TODAYの公開収録に参加した人々。

また、イベント前の朝にはアメリカの朝の情報番組「TODAY」の公開収録にも、ハテナブロックが出現。こちらも事前にTODAYの公式ホームページで公募し、抽選で選ばれた参加者に景品が送られた。

会場はグランド・セントラル・ターミナル内のヴァンダービルト・ホール。

グランド・セントラル・ターミナル

そこに、大量のハテナブロックが出現。

大量のハテナブロック

抽選で選ばれた参加者達はマリオの帽子に加え、手袋と専用アプリの入ったスマートフォンが渡された。

帽子と手袋と専用アプリ

司会の合図とともに30秒間ハテナブロックを叩く参加者。叩く度にコインの音が鳴り響き、スマホの画面には取得コイン数が表示されている。

ブロックを叩く参加者

コインの数だけで決定されるわけではないが、参加者にはもれなくマリオのグッズやNintendo Switchなどが贈られる。

賞品

※写真はTODAY収録時のもの。

その中でも、8組16人に贈られる特賞は、スーパー・ニンテンドー・ワールドの限定プレビューへの招待状。もちろん、日本への渡航費、宿泊費などもセットだ。

スーパー・ニンテンドー・ワールドの限定プレビューへの招待状

TODAYの放送時にも特賞受賞者が出現。感極まって泣き出してしまう場面も。

感極まる参加者


日本のテーマパークをニューヨークでPRする理由

ユニバーサル・パークス&リゾーツのプレジデントCOOを務めるページ・トンプソン氏

ユニバーサル・パークス&リゾーツのプレジデントCOO ページ・トンプソン氏。

このように大規模な海外イベントをUSJが行うのは今回が初めて。日本のアトラクションであるスーパー・ニンテンドー・ワールドのPRイベントをわざわざニューヨークで行なう理由を、USJの親会社であるユニバーサル・パークス&リゾーツのプレジデントCOOを務めるページ・トンプソン氏はこう語る。

「それは任天堂さんとのパートナーシップが、我が社にとって重要なものだからです。

スーパー・ニンテンドー・ワールドは日本から始まり、ハリウッド、オーランド、シンガポールで順次オープンする予定。

任天堂は私たちにとって完璧なパートナーであり、世界中に多くのファンがいる。ビデオゲームの販売台数も約47億本以上と聞いている。素晴らしいキャラクターたちがあらゆる世代のファンを魅了し続けている」(トンプソン氏)

本国ユニバーサルとしては、日本から始まる世界展開を盛り上げ、世代だけではなく国境も越える任天堂ファンにアピールする狙いがある。

世界で大反響でも新型コロナウイルスの影響は?

マーケティング部 部長を務める山本歩氏

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン マーケティング部 部長の山本歩氏。

USJでマーケティング部 部長を務める山本歩氏も「ニューヨークで(イベントを)やるということが、我々にとって大きなこと」と口をそろえる。

同社は1月にミュージックビデオを公開したが、その反響について山本氏は「ものすごく拡散しており、世界では日本と比べて3倍ほどの300万ビュー以上見られている」と、1月から今回のイベントにかけての手応えを語っている。

一方で、気がかりなのは、中国、日本などで猛威をふるう新型コロナウイルス(COVID-19)についてだ。観光客に加え、グッズや設備の資材など各種調達面で影響が懸念されている。

タイムズスクエア

タイムズスクエアにもハテナブロックが出現。その上には「ニューヨークから大阪」を示す標識があった。

COVID-19について山本氏は報道陣からの質問に以下のように答えている。

「我々は厚生労働省の指導に基づいた対策をして、万全を期している。洗面所などには消毒液を置き、クルーの安全・健康も毎日チェックしている。

(新型コロナウイルスの影響が)いつ収まるかはわからないが、収まると信じている。そのときこれ(今回のイベントなど)が大きなニュースになり、みなさんを大阪にお迎えできると思っている」(山本氏)

USJは「2020年夏、オリンピックが始まるより前」のオープンを目指していると話しており、正式なオープン日は後日公開される見通しだが、「世界中の人をお迎えし、一緒に楽しみたい」(山本氏)と意欲を見せている。

(文、撮影・小林優多郎 取材協力・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

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