授業料「出世払い」で話題のコーディング・スクール…就職率80%以上は本当なのか

ラムダ・スクール

ラムダスクールの創設者、オースティン・オルレッド。

Lambda School

  • 起業家養成プログラムのYコンビネーターを経て、アシュトン・カッチャーやGVなどから資金を調達したオンライン・プログラミング学校のラムダ・スクールは、卒業生の86%が半年以内に職に就いていると主張している。
  • しかし、ニューヨーク・マガジンが入手した2019年5月のメモによると、ラムダ・スクールは投資家に対し、卒業後半年の生徒の就職率はおおむね50%だと報告している。
  • ラムダ・スクールによると、この取り上げ方は文脈を無視したもので、同社は独自のデータをすぐに公開する予定だという。
  • ラムダ・スクールは、学生が事前に学費を払う必要はないが、就職したら給料の一部から支払うという斬新な収入分配契約モデルで注目を集めている。
  • Business Insiderは以前、ラムダ・スクールの学生は教育の質が十分ではないと感じていて、それを「カルト」という者もいたと報じている。

俳優のアシュトン・カッチャー(Ashton Kutcher)やベンチャーキャピタルのGVなどから資金を集めているオンライン・コーディング・ブートキャンプのラムダ・スクールは、卒業生の86%が卒業後半年以内に仕事を見つけると主張している。しかし、ニューヨーク・マガジンの新しいレポートは、この統計は誤解を招く可能性があると指摘している。

ニューヨーク・マガジンが入手した2019年の投資家宛のメモの中で「ある集団において卒業後6カ月で職に就いたのは約50%」とラムダ・スクールは述べている。メモのタイトルは「人的資本:最後の活用されていない資産階級(Human Capital: The Last Unoptimized Asset Class)」だったという。

ラムダ・スクールのCEO、オースティン・オルレッド(Austin Allred)はニューヨーク・マガジンに対し、一部の学生集団の就職率は低く、投資家に対する潜在的なリスクが含まれているため、メモでは安全策を選択したと述べている。

「我々は、最低の数字を選ぶことにした」

「このメモは、Yコンビネーターの演習の一環として作成された。50%という数字は文脈を無視して解釈されている」と、ラムダ・スクールの広報担当者はBusiness Insiderに語った。

「具体的には、この文書では、採用された卒業生の割合ではなく、採用された登録学生の割合について言及している。我々は、より詳細な結果のデータをまもなくリリースする」

ラムダ・スクールは、シリコンバレーで最も話題になっているスタートアップの一つ。有名な起業家養成プログラム、Yコンビネーターの卒業生で、収益分配契約モデルで他の類似プログラムと差別化した。

学費は後払いで、学生が卒業して5万ドル以上の仕事を見つけたら、収入の17%を、2年間または返済額が3万ドルに達するまでのいずれかで支払う。

Business Insiderが2019年10月に報じたように、ラムダ・スクールの学生は、質の低いインストラクター、不完全なカリキュラム、苦情が無視されるなど、同校は約束を果たしていないと感じていた。公然と批判することで学校から追い出されるのを心配する人たちは、学校を「カルト」に例えた。

ラムダ・スクールは昨年、カリフォルニア州私立高等教育局(BPPE)から州への登録を怠ったとして罰金を科せられ、運営を停止すべきだとされた。BPPEの広報担当者は最近、Business Insiderに対し、BPPEは現在も同校と申請について協議しており、新たなアップデートはないと述べている。

一方、The InformationThe Vergeがそれぞれ報じたところによると、学生の不満は消えていないという。

[原文:Lambda School, a buzzy online coding bootcamp backed by big Silicon Valley names, could be placing far fewer graduates in jobs than it says

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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