もしも「うるう年」がなかったら…12月が夏になってしまうことがよくわかるアニメ

北極上空から見た地球

北極上空から見た地球の合成画像。2012年5月26日。

Norman Kuring/NASA/GSFC/Suomi NPP

  • 2月29日は、うるう日だ。ある惑星科学者によるアニメーションが、時間の流れに関する問題をうるう日がどう解決するのか、分かりやすく示している。
  • このアニメーションは、変わりゆく地球の季節に対応するため、うるう年分点至点を使って暦をどのように調整するのか、明らかにしている。
  • うるう年がなければ、400年後、北半球の12月は夏になってしまう。

2月29日が4年に1度来るのには、きちんとした理由がある。うるう日がなければ、北半球の12月が夏になってしまう。

日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の惑星科学者、ジェームズ・オドノヒュー(James O'Donoghue)氏による新たなアニメーションが、うるう年がなぜ必要なのか、解説している。

「うるう年はかなり面倒くさそうだが、これ以上の方法は思いつかない」と同氏はBusiness Insiderにメールで述べた。

「うるう年は、季節が徐々にずれないようにするためにある」

オドノヒュー氏は空き時間で、天文学のアニメーションを制作している。例えば、月が地球から離れていく様子や、太陽系がいかに広いか。なぜ2020年が366日なのかを説明する今回のアニメは、最近作られた。下の動画で明らかになるように、うるう年は、時間の流れに関する問題を解決する。カレンダーでは1年が365日になっているが、地球が軌道を通って太陽の周りを1周するのには実際、365.242日かかる。

オドノヒュー氏のアニメーションでは、もしうるう年がなかったら何が起こるのかが分かる —— 400年後のカレンダーでは、季節が変わってしまうことになる。

天文学的には、季節は分点(春分と秋分)と至点(夏至と冬至)で区分される。分点は年2回、3月の春分と9月の秋分だ。地球の赤道が太陽の中心と並ぶ時で、昼と夜の長さは、地球上どこでも、ほぼ同じになり、その後、季節が変わる。地球の一方では日が伸びて夜は短くなり、もう一方ではその反対になる。

至点は逆で、太陽は赤道から最も遠い所にあり、昼夜の長さに最も開きがある。

地球が春分から次の春分まで回るには365.242日かかるため、カレンダー上では毎年、実際の日数に0.242日の不足が出る。この余りの4分の1日が積み重なって、4年に1度、1日となる。つまり、うるう日が天文学的季節で、暦を調整しているのだ。

地球、地軸の傾き、太陽と至点、分点、季節の関係

地球、地軸の傾き、太陽がどう作用し、至点、分点、季節が生まれるかを示した図。

Shayanne Gal/Business Insider

「これを修正するのに、単純に1年に6時間を足すという訳にはいかない。そうすると、翌日の日の出が6時間遅れてしまう」とオドノヒュー氏は述べた。

「24時間が日の出と日の入りと関係がなくなってもいいのであれば、それでもいいのだけれど」

そして、うるう年は最も混乱の少ない解決策だ、と付け加えた。

「うるう年のシステムには、実はとても感謝している。人々が地球の天体力学について話す、いい機会になっているから」とオドノヒュー氏は述べた。

[原文:A simple animation by a planetary scientist reveals what would happen without leap years: December would eventually drift into summer

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

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