ツイッターのジャック・ドーシーCEO。
REUTERS/Anushree Fadnavis
- NBC Newsによると、ツイッターはユーザーから誤解を招くと報告された政治家や著名人のツイートの下にフラグを表示する新機能をテストしている。
- 「有害な誤解を招く」と報告されたツイートの下に大きくて明るい色のラベルが表示される。
- また、検討中のバージョンでは、ポイントシステムで「荒らし」を防ぎ、ユーザーに「誠意を持って貢献し、善良な隣人のように振る舞う」ことを求める。
- この最新のテストは、ツイッターは、誤った情報と戦うときにもコミュニティの入力に依存し続けることを示唆している。
NBC Newsによると、ツイッター(Twitter)は政治家や著名人が投稿した誤った情報をユーザーに警告する新しい方法をテストしており、「ウィキペディアのように」コミュニティからの入力に依存するという。
NBCが確認したデモによると、ファクトチェッカー、ジャーナリスト、その他のユーザーによって「有害な誤解を招く可能性がある」とフラグが付けられたツイートのすぐ下に、大きく明るい色のラベルが表示されるという。
あるバージョンでは、ユーザーが獲得した「ポイント」に基づいて、投票数に重み付けしてカウントすることも可能だったという。ポイントは「誠実に貢献し、よき隣人のように」投票した人に与えられるという。
NBCによると、コンテンツにフラグを立てるとユーザーは次の3つの質問をされる。(1)ツイートが有害である可能性が「ありそうな」なのか「ありそうにない」のか、(2)100人中何人のユーザーがそれに同意するのか、(3)誤解を招く理由は何なのか。
ポイントシステムと質問は、「荒らし」や「抵抗勢力」が反対意見にフラグを立てるのを防ぐための取り組みだ。
「我々は、誤った情報に対処し、ツイートのコンテキストをより多く提供するために、さまざまな方法を模索している。これは、コミュニティのフィードバックによる方法のモックアップだ。誤った情報の拡散は重大な問題であり、われわれはこの問題に対処するためにさまざまな方法をテストしていくつもりだ」とツイッターの広報担当者は電子メールでBusiness Insiderの取材に答えた。
ツイッターをはじめとするソーシャルメディア・プラットフォームは、特に政治の分野で、誤った情報の拡散との戦いに苦戦しており、2020年の大統領選挙に向けて事態を収拾しなければいけないという強い圧力に直面している。
ツイッターは先頃、害を及ぼす可能性のある「合成または操作された」コンテンツを禁止する新しい利用規約を発表し、3月5日からさまざまな種類の操作されたコンテンツにラベルを付けると述べた。
ソーシャルメディア・プラットフォームが効果的な対策を見つけるために競い合う中、ツイッターはフェイスブック(Facebook)やYouTubeなどに比べてユーザーを重視している。2019年11月、同社は新しいメディアポリシーに関して、一般からのフィードバックを求めた。この最新のテストは、ツイッターがウィキペディア(Wikipedia)やRedditなど、ユーザーが重要な役割を果たしているオンラインプラットフォームからヒントを得ていると思わせる。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)