チーム力を最大化するために「リスペクト」が重要な理由

ソリューション部門のメンバーの写真

左からコンテンツディレクターの大里耕平さん、アカウントプランナーの林千尋さん、WEBサイトの構築などを技術面からサポートしているテクニカルディレクターの中谷智美さん、WEBディレクターの高田匠磨さん。

「個性あふれる人材」を求める企業は多いが、現場からはマネジメントの難しさを指摘する声も聞こえてくる。個性豊かな人材が、それぞれの強みを発揮しながらチームとして最大限の成果を出すには何が必要なのか?

大手企業を中心にデジタルマーケティング支援を手掛けるインフォバーンは、出版事業で創業。現在はそのアイデンティティを残しつつ、人の態度変容を促すような企画性のある施策のプランニングと実行を担っている。こうした事業では、企画を立て、それを実現できる人材がカギ。さまざまな興味や経歴、スキルを持ったメンバーが集まり個性をぶつけ合える社風を理想としている。

個性を尊重する一方で、同社が重視するのは「チームワーク」だ。相反する要素に見える「個性」と「チームワーク」を、同社のミレニアル世代はどう実現しているのか。同社ソリューション部門で各職種を代表する4人に聞いた。

チームワークを生むために、あえてチームにこだわらない

林千尋さん

──興味関心も、スキルも異なるメンバーが集まって一つのプロジェクトに取り組んでいる環境で、日ごろ「チームワーク」をどのように意識していますか?

林千尋さん(以下、林):私は、アカウントプランナーという営業職に近い立場をやっているのですが、もともと紙媒体の編集者としてのキャリアからスタートしています。そんな自分のキャリアを振り返ってみると、たいがい編集者って「チームワーク」が苦手な人が多いなあ、と思いますね。

全員:(笑)

大里耕平さん(以下、大里):僕も書籍関連の編集者でした。そのキャリアをもとに、デジタル施策の全体像を見据えて企画を立案し実行するコンテンツディレクターという役割を現在は担っています。インフォバーンには、編集者だけでなく、エンジニア、デザイナー、WEBディレクターと色々な経験を積んだ人がいて、そのキャリアもさまざま。専門的な業務も多いから、チームワークの経験が少ない人も多いかもしれませんね。

林:ちょっと逆説的ではありますが、そんなチームワークが得意でないメンバーが集まっているからこそ、うまく機能しているんじゃないかと思うことはあります。

中谷智美さん(以下、中谷):部門内は4つのユニットに分かれていて、一応それぞれにマネージャーもいて組織マネジメントはしています。でも完全に縦割りではなく、ユニットをまたいで仕事することが多い。フリーアドレスだから、「所属している」って感じもないですよね。ユニットというチームには、いい意味でこだわってない。

高田匠磨さん(以下、高田):私たちはコミュニケーションツールの「Slack(スラック)」を使って日々のコミュニケーションをとっているのですが、チャンネルに「誰と仕事がしたい」「どういうタレントを起用したい」といった話を誰にでもなく投げかけると、まったく関係のないところから情報が飛んできたりするんです。そんな場面を見ていると、それぞれの知見が生きるという意味では、部門全体でいいチームワークがとれていると思います。

大里:確かに、そういうときチームワークが機能しているなと感じますね。

高田:いろんなキャリアの人がいて、みんなの得意分野が違うから、より知見が溜まりやすい気がしますね。そういう意味では部門全体が「チーム」なのかもしれません。

「とりあえずやってみよう」というカルチャーがある

大里耕平さん

──個性的なメンバーが集まっているからこそ強みや弱みが違って助け合えるというわけですね。プロジェクトチームを作るときもその組み合わせを意識しているのですか?

林:必要な役割を満たすのに社内メンバーだけでチームが完結しないことも多いですね。クライアントの業界も多種多様なので経験のないジャンルも多く回ってきます。

中谷:どうしてもこの人に入ってほしいという場合などは調整をしますが、時期が悪くて難しいことも多いですね。

大里:だから今はそのプロジェクトに入れないけど、知識があったり趣味が役立てられたりするから、提案段階だけジョインすることもあります。

林:ブレストはよくやります。あえてプロジェクトメンバー以外の人も呼んだり。そうすると「大喜利」みたいになることもあります。お題を出されるとみんなノってくるんですよね。発言をしやすい空気だし、誰かがそれに対して「違うよ」とは言わないのがいい。

大里:基本的に「それ、やってみようよ、面白いね」「これだったらどう?」みたいな発言も多くて、柔軟な発想を持っている人が多い。だから“大喜利”も盛り上がるんですね。

:否定しないのは、メンバーがお互いへのリスペクトを持っているからだと思います。だからうまくいっている気がしますね。

大里:それぞれが得意分野を持っていて、そのぶん他の人のほうが分かっている部分があることもよく分かっている。そこへのリスペクトがあるから衝突はしない。専門性が違うからこそ、持ち寄って形にすることができるという感じなのかもしれません。

困難なときはチームの助けを借りてポジティブに

高田匠磨さん

──キャリアを重ねるにつれて、難しい仕事を任されることも多くなったのではないでしょうか。これまでに、仕事の上で大きな困難にぶち当たったとき、どうやって乗り越えましたか?

大里:インフォバーンに入って間もないころ、「社会課題を解決する方法を探求しよう」というテーマのメディアを担当することになったんです。ただ僕自身、社会課題に対する知識が足りなすぎて、どうしたらいいかわからないことが多くて。

そのプロジェクトの先輩がものすごく本を貸してくれる人だったんです。「〇〇がわからないです」と言うと、2~3冊本を渡されて「これに書いてあるよ」って。おかげで段々とわかるようになっていった。1対1で必要な知識を教えてもらうのっていいなと思ったので、そのやり方はいま僕も引き継いで、後輩に対して使わせてもらっています。チームで必要な書籍を貸し合って知識を共有しています。専門性の高い企画は、そのテーマを取り巻く潮流や、ある程度の体系的な知識がなければ生まれませんから 。

高田:いま僕が担当しているプロジェクトは、ブランドサイトの制作と運用です。クライアントが日用品や薬品などで異なるブランドを多数持っているので、そのブランドごとにチームを作って担当を割り振っています。

別ブランドだけれども、クライアントが同じであればレギュレーションや業務フローなど共有しておかなければならないものがあります。ですから、同じクライアントに関わるブランド別の担当者を全員揃えて週1回は全員で定例会をやっています。それによって、インフォバーンとしての知見をためて、対応力を高めているんです。

中谷さんと林さん

中谷:私はテクニカルディレクターなんですが、その職種の人数自体が少ないので一つのプロジェクトに専任というより、いろんな案件に少しずつ入ることが多いんです。トラブルを防ぐため、あるいはよりスムーズに解決するためのファイルの管理の仕方やエラーの原因究明など、ちょっとした勉強会なども開催しています。

林:私は昨年、参加していたプロジェクトでトラブルが起きてしまったんですが、何より社内メンバーをまとめていくのが大変でした。全員トラブルに対してショックを受けて焦っていますから、普通ならやらないようなミスをしてしまうんです。

そのとき、自分が「ハブ」にならなければと思いました。一番危機的な状況になったとき、みんなが倒れないようにする。とりあえず笑って仕事ができるようにする。ミスが起きるのは仕方がないことだから、フォローできる体制を整えています。

大里:心が死んでいるといい仕事はできませんよね。

林:そう、やっぱりクリエイティブな仕事なので、すごく自分をポジティブに持っていかないといいものも出てこない。そこにチームワークをうまく利用したいなと思いますね。

自分でイベントを企画。社外にもチームの輪を広げるには

中谷智美さん

──社内のチームワークを重視するだけでなく、社外の方とのつながりづくりにも積極的な方が多いと聞きました。

中谷:私は別の会社の方々と、月1回、「道玄坂 WordPress Meetup」というのをやっています。もう8回目か9回目になりますね。

大里:僕も社外の方と一緒に「ライター100人カイギ」というイベントを運営しています。社内外のライターや編集者に来ていただいて、1回5人ずつ10分だけ話してもらい、参加者同士が交流するというもの。登壇者が累計100人になる20回目で解散するというフォーマットで、もう9回続いています。ライターさんも専門性がそれぞれ全然違うので面白いです。普段お仕事をお願いしている方に出ていただいたときには、その方の専門性の背景に対する理解が深まって、仕事にもいい影響があったと感じました。

高田:好奇心が強くて、イベントやセミナーなど、自分たちの得意分野や人の輪を広げるために能動的に動いている人が多いですね。

大里:社外の人と社内の人をつなぐ作業って結構手間なんですけど、インフォバーン本社1階と6階にあるイベントスペースを活用して、来てもらってつないじゃうと手っ取り早いなと最近思います。チームを社内に限定せず、社外にも広げるという新しい考え方でやっている方は最近増えている気がします。


一般的には、多様性の度合いが高い組織においては、アイデアが生まれやすい半面、チームワークに難しさが伴うと言われる。

「専門性や個性が違うからこそお互いにリスペクトしあい、それを活かすための信頼関係やチームワークが欠かせない」。

多様なキャリアやスキルを持ち、個性豊かなメンバーが集まるインフォバーンで働く彼らの考え方には、今後の組織のあり方を考えるためのヒントが詰まっていた。

インフォバーンについて詳しくはこちら。

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