サンフランシスコ市が非常事態宣言…テック企業やチャイナタウンの商店では、すでにコロナウイルスの影響が

サンフランシスコでも非常事態宣言、新型コロナウィルス

Manuel Silvestri/Reuters

  • サンフランシスコ市のロンドン・ブリード市長は、非常事態宣言を行った。
  • ブリード市長は、市民を守るために必要な措置を講じていると述べた。
  • 中国で発生した新型コロナウイルスは、アジアや中東、ヨーロッパまで拡大している。現在アメリカで確認された感染者は53人。世界では2700人以上の死者と8万人以上の感染者を出している。
  • アメリカ疾病対策予防センター(CDC)は2月25日、アメリカ国内での新型コロナウイルス感染症の発生は避けられないと注意を呼びかけた。

サンフランシスコ市長は、新型コロナウイルスに対する非常事態宣言を発表した。

ロンドン・ブリード(London Breed)市長は2月25日、これまでのところサンフランシスコでCOVID-19の感染者は確認されていないが、市内で広まる場合に備える必要があると述べたサンフランシスコ・クロニクル紙がこれを最初に報じている。

「状況は急速に変化しており、我々は備えを進める必要がある」と、ブリード市長は声明で述べた。「毎日世界の新しい地域にウィルスが広がっている。我々はサンフランシスコ市民を守るため必要な措置を講じる」

この非常事態宣言により、サンフランシスコで感染が発生した場合、職員その他のリソースを対策に振り向けることが認められる。これまでのところサンフランシスコで発生した感染者はいないが、クロニクル紙によると、3人が市内の病院で治療を受けている。火曜日には、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が、アメリカでのコロナウイルス感染症の発生は避けられないだろうと警告した

カリフォルニア州でこの戦略を使用してウイルスと戦うのはサンフランシスコだけではない。今月初め、サンディエゴ市では公衆衛生に関する緊急事態を宣言しました。これにより、アウトブレイクが発生した場合に州と市の資金が対策に使われる。

サンフランシスコでの非常事態宣言は、中国のつながりや、両地域を行き来する人の数の多さが、その要因となった。サンフランシスコのテック企業で働く技術者は、ウイルス拡散への懸念の影響をすでに受けている。シリコンバレーのベンチャーキャピタル企業、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)では、新型コロナウイルス対策として訪問者へ握手を控えるよう求めており、別のテック企業では中国への出張の取り止めなどを実施していると、Recodeは報じた

市内で行われるテックカンファレンスにも影響を与えている

サンフランシスコのダウンタウン。

サンフランシスコのダウンタウン。

Justin Sullivan/Getty Images

フェイスブック(Facebook)は、市内のモスコーニ・センターで3月9日から12日に開催する予定だったカンファレンスを中止した。このグローバル・マーケティング・カンファレンスには毎年、世界中から約5000人が集まる。

ウイルスとそれに関する世間の懸念が増大し続けると、Business Insiderが報じたように、5月に開催されるフェイスブックの最大のイベントである開発者会議「F8」も開催が危ぶまれる可能性がある。

そして、4万人以上が集まる最大規模のサイバーセキュリティイベントであるRSAカンファレンスは、ベライゾン、AT&T、IBMなど14のスポンサーと出展者がコロナウイルスの懸念を撤退した。この会議はすでに始まっていて、2月28日までモスコーニ・センターで行われる。

そして、ナンシー・ペロシ下院議長がサンフランシスコのチャイナタウンを訪問した。コロナウイルスの恐怖に結びついて反中国感情が高まっている中でのことだ

サンフランシスコのチャイナタウン。

サンフランシスコのチャイナタウン。

Katie Canales/Business Insider

チャイナタウンでは、コロナウイルスへの恐れからビジネスの取引が半減したとABC7ニュースは伝えた。ある店主はNBCベイエリアに、毎日約500ドルから800ドルの損失を出していると語った

観光客や地元の人々が引き続き、中華街の企業をひいきにするよう促すため、ナンシー・ペロシ下院議長は2月24日に近隣を訪れ、フォーチュンクッキー工房へ行き、中華レストランで昼食をとった。

「予防措置がとられているから訪れた」とペロシ議長はイベントで述べた。

中国で発生したこの集団感染は、その後、アジア、中東、ヨーロッパに広がっている

2月25日までにアメリカで確認された感染者は53人で、アメリカ疾病対策予防センター(CDC)国立予防接種・呼吸器疾患センターのナンシー・メッソニエ(Nancy Messonnier)所長は2月25日、アメリカ国内での感染拡大は避けられないと警告した。

「もはや発生するかどうかの問題ではなく、いつ発生し、何人が重病になるかの問題だ」と、メッソニエ所長はメディアに語った。

アメリカ政府は2月24日、ウイルス対策への12億5000万ドル(約1380億円)の拠出を議会に求めた

[原文:San Francisco's mayor has declared a state of emergency as the coronavirus continues to spread

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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