燃料電池と蓄電池のハイブリッド…世界最大の電気自動車は290トンのダンプトラック

アングロ・アメリカンのトラック

アングロ・アメリカンのコマツ製ダンプトラック

Anglo American

  • アングロ・アメリカン、ENGIE、Williams Advanced Engineeringは共同で、水素を燃料とする世界最大の電気自動車の開発に取り組んでいる。
  • アングロ・アメリカンによると、ディーゼル車と同等かそれ以上の性能を持つという。
  • このトラックは、南アフリカのプラチナ鉱山でテストした後、他の地域でも使用される。

アングロ・アメリカン(Anglo American)、ENGIE、Williams Advanced Engineeringは協力して、ディーゼル車と同等かそれ以上の性能を持つ世界最大の水素燃料による電気採掘トラックを作ろうとしている。

現在、改造が進められていて、ENGIEは水素技術を、Williamsはバッテリーシステムを、アングロ・アメリカンは自社のコマツ製トラックを提供する。

水素を動力とするトラックの最初の生産は今年開始され、南アフリカのモガラクウェナにあるプラチナ鉱山でテストが行われた後、他の鉱山でも使用される予定だ。環境に優しい鉱山トラックを見てみよう。


アングロ・アメリカンは、この水素駆動トラックの性能は、ディーゼル・トラックと「同等かそれ以上」になると予測している

アングロ・アメリカンは、この水素駆動トラックの性能は、ディーゼル・トラックと「同等かそれ以上」になると予測している

Anglo American

この新しい水素燃料車は、ディーゼル車よりも騒音が少なく、維持費も安い。Popular Mechanicsによると、重量は290トンで、これまで最大の電気自動車である45トンのeDumperよりもはるかに大きくなる。

ディーゼルエンジンの代わりにリチウムイオン電池を搭載することで、FCEV(燃料電池自動車)のこのトラックは、まもなく登場する電動ピックアップトラックのNikola Badgerと同様に、バッテリーと水素燃料電池の両方の技術が利用できる。また、最大1000キロワット時の電力貯蔵が可能で、ディーゼルトラックと同じように過酷な環境で走行できるという。

Williams Advanced Engineeringによると、このトラックには回生ブレーキも搭載されており、下り坂ではエネルギーの節約と回収が可能になるという。

アングロ・アメリカンの技術責任者、トニー・オニール(Tony O'Neill)は声明の中で、水素を燃料とする採鉱トラックは、2030年までに温室効果ガスの排出量を30%削減するという同社の目標の一環だと述べた

アングロ・アメリカンの技術責任者、トニー・オニール(Tony O'Neill)は声明の中で、水素を燃料とする採鉱トラックは、2030年までに温室効果ガスの排出量を30%削減するという同社の目標の一環だと述べた

Anglo American

カーボンニュートラルも目標だ。


アングロ・アメリカンはバラード・パワー・システムズ(Ballard Power Systems)から100キロワットの燃料電池モジュールを9個購入し、そのうち8個は南アフリカのテスト中のトラックで使われる

アングロ・アメリカンはバラード・パワー・システムズ(Ballard Power Systems)から100キロワットの燃料電池モジュールを9個購入し、そのうち8個は南アフリカのテスト中のトラックで使われる

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Source:Ballard Power Systems

このプロジェクトは、製品の調達、採掘、販売のプロセスを変えることで、採掘技術向上、デジタル化推進、持続可能性の向上を目指すアングロ・アメリカンの「フューチャースマートマイニング」プロジェクトの一環だ

このプロジェクトは、製品の調達、採掘、販売のプロセスを変えることで、採掘技術向上、デジタル化推進、持続可能性の向上を目指すアングロ・アメリカンの「フューチャースマートマイニング」プロジェクトの一環だ

Anglo American

アングロ・アメリカンは、安全性向上とデータ活用を進めながら、水などの資源の使用を減らことで、これを実現したいと考えている。



[原文:The new world's largest electric vehicle is a 290-ton dump truck that will soon begin testing in Africa

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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