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データを公共財にし、誰もがフェアに利用するためには【尾原和啓・宮田裕章対談後編】

the DIALOGUE

撮影:今村拓馬

すでに進行しているデータ・AI社会と私たちはどう向き合うべきか。

前編に続き後編では、データは誰のものか、それを公共財として扱うにはどういう仕組みが必要か。そもそもデータ活用における「フェア」とは……。さまざまな論点や課題をIT批評家の尾原和啓さんと、慶應義塾大学医学部教授の宮田裕章さんに引き続き議論してもらった。

—— 尾原さんは著書『アルゴリズム フェアネス もっと自由に生きるために、ぼくたちが知るべきこと』の中で、フェアネスを維持するための3つのポイントは、国家による監視、システムによる監視、ユーザーによる監視であると書かれています。私たちが今後フェアネスを維持していくためには、何が大切だと思われますか。

尾原和啓氏(以下、尾原):まず国家による監視について言うと、残念ながら国家自体も何らかの利権を守るためのアルゴリズムが主体なので、国家の監視だけに頼るのはバランスが悪いと思います。

例えば、日本では小選挙区制がある以上、どうしても保守派が強くなるというアルゴリズムの偏りがあります。アメリカの大統領選でも、ヒラリー氏の方が得票数が多かったにもかかわらず、トランプ氏が選ばれたのもアルゴリズムの偏りによるものですよね。

このように、国ですらアルゴリズムによるバイアスに利用されている状況です。だから、今後はユーザーによる監視のプロセスをどう進化させていくかが大事になると思います。

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