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Reuters
- ナイキは3月1日（現地時間）、アメリカのオレゴン州ビーバートンにある本社を一時的に閉鎖した。｢十分な注意｣のためだという。
- オレゴン州では、新型コロナウイルスへの感染が1件確認されている。レイクオスウィーゴの小学校で働く人物だ。
- 米疾病予防管理センター（CDC）は2月29日、ワシントン州で新型コロナウイルスに感染した男性が死亡したと発表した。アメリカで新型コロナウイルスに感染した人の死亡が確認されたのは初めて。
アメリカで新型コロナウイルスに感染した人の死亡が初めて確認されたことを受け、ナイキは3月1日、オレゴン州ビーバートンにある本社をキャンパスを念入りに清掃するため、一時的に閉鎖すると発表した。
｢ナイキの従業員が接触したことを示す情報は一切ないが、十分な注意のため、わたしたちはキャンパスの念入りな清掃を実施することにした｣とナイキの広報担当者は地元テレビ局KGWに語った。｢フィットネスセンターを含め、全ての建物および施設を閉鎖する｣とした。
オレゴン州では2月28日、レイクオスウィーゴの小学校で働く人物がウイルス検査で｢陽性｣となり、州内で初めての感染が疑われている（CDCが検査結果を承認するまで｢陽性｣は確定しない）。同州では現在、ウイルスに感染したような症状があるとして7人が調査対象となり、検査結果を待っている。KGWによると、オレゴン州では88人が症状はないものの、感染の兆候がないか観察下に置かれているという。
アメリカでは2月29日、CDCが国内で初めて新型コロナウイルスに感染した人の死亡がワシントン州で確認されたと報告した。死亡したのは50代の男性で、基礎疾患があった。
本社を一時閉鎖するという決断を下したナイキは、新型コロナウイルスの影響でオフィスを閉鎖した、初めてのアメリカの大企業となりそうだ。オフィスの閉鎖は、新型コロナウイルスの影響を受ける世界の他の地域で一般的な対応となっている。例えば、中国で感染が拡大し始めた時には、アップルが中国にあるオフィスと店舗を一時的に閉鎖した（その後、営業を再開している）。
CDCは手洗いの他、体調の悪い人を避け、手で顔を触らないことを推奨している。予防策としてのマスクの購入および着用は勧めていない。
Business Insiderはナイキにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
（翻訳、編集：山口佳美）
