アップルはウイグル人強制労働の恩恵を受けている…オーストラリアの研究所が指摘

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ウイグル人に対する中国政府の行為に抗議する香港のデモ参加者。

REUTERS/Lucy Nicholson

  • オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)のレポートによると、中国のアップルのサプライヤーは、中国政府によって強制徴用されたウイグル人を働かせている。
  • ASPIは、中国政府の少数民族に対する迫害の一環として、8万人のウイグル人が中国全土のさまざまな工場に移送されたと推定した。
  • このレポートでは、4つのアップルのサプライヤーの工場でウイグル人強制労働の証拠を発見したとしている。

オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)の新しい報告書によると、中国のアップルのサプライヤーは、何千人ものウイグル人を労働力として使っている。

報告書は、新疆ウイグル自治区に住む少数のイスラム教徒、ウイグル人を追放し、移動させるための政府の動きに焦点を当てている。 2017年から2019年の間に、約8万人のウイグル人が中国全土のさまざまな工場に強制的に移送されたと推定している。

この強制移住は、ウイグル人に対する中国政府による迫害の一つだ。ほかにも新疆ウイグル自治区の100万人以上のウイグル人が収容所に入れられていると言われている。また、政府は中国人男性に金を払ってウイグル人女性と同衾するプログラムを開始し、あるウイグル人活動家によれば、これは「集団レイプ」だという

報告書は、ウイグル人労働者がナイキ、BMW、アマゾンなどの多くの異なる企業のサプライチェーンで働いていることを指摘しているが、アップルの例はケーススタディとしては際立ったものだ。

ASPIは、アップルのサプライチェーンにおける4つの別の工場でウイグル人労働者が強制徴用された証拠を発見した。その中にはフォックスコンの鄭州工場も含まれている。この工場は通称「iPhoneの街」と呼ばれ、35万人もの従業員を抱え、世界のiPhoneの半分以上を生産している。ASPIの報告書によれば、2017年以降、少なくとも2700人のウイグル人がアップルのサプライチェーンに移動させられた。

アップルCEOのティム・クック(Tim Cook)は2017年、このレポートで指摘されているサプライヤーの工場を訪問している。そこはO-Filmという会社の工場で、iPhone 8とiPhone X用のカメラを製造していた。ASPIによると、クックCEOは訪問中に、現在は削除されているO-Filmのプレスリリースの中で「従業員に対する人道的なアプローチ」を賞賛したという。

アップルはBusiness Insiderへコメントをしてないが、広報担当者がワシントン・ポストに次のように語っている。

「アップルはサプライチェーンに関わるすべての人々が尊厳と敬意を持って扱われるべきだと考えている。件のレポートを見ていないが、すべてのサプライヤーと緊密に連携して、高い基準を維持するようにしている」

[原文:Apple benefits from forced Uighur labor at its iPhone supplier factories in China, according to an explosive new report

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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