新型ウイルス支援でマスク100万枚寄贈、ジャック・マーの手紙全文「中国が日本の恩に報いる番」

ジャック・マー

ジャック・マー氏は「アリババだけでなく、中国人の気持ちです」とマスクを贈った。

REUTERS/Charles Platiau

中国EC企業アリババの創業者で元会長のジャック・マー(馬雲)氏は3月1 日、自身が設立したジャック・マー公益基金会とアリババ公益基金会を通じ、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大でマスク不足が深刻化している日本に、マスク100万枚を送った。

マスクを入れた段ボールには「青山一道 同担風雨(青山も雲雨も共に見る友よ、一緒に困難を乗り越えましょう)」という漢詩が添えられ、3日に日本に到着した。

マー氏によると、中国で毎日数千人単位の感染者が発生し、医療物資が不足してた1カ月前、以前から交流があった二階俊博衆議院議員に医療物資の調達を相談したところ、防護服12万5000着を手配してもらったという。

マー氏は二階氏と日本国民に対する感謝の手紙も送った。手紙の全文は以下の通り。


二階俊博さま

これまでの1カ月にわたる新型コロナウイルスとの戦いを経て、中国にいる私たちはようやく最も困難な時期を乗り越えることができました。

マーからの手紙

ジャック・マー氏から二階氏に送られた感謝の手紙。

アリババジャパン提供

感染が拡大し、中国の医療物資不足の危機が差し迫っていたとき、二階さんに「中国のために、必要な医療物資を日本で探していただけないか」とお尋ねしたところ、「親戚が病気になっているなら、手を差し伸べるのは当たり前です。国の力を結集して中国を助けましょう」というお返事を頂いたことを、はっきり覚えています。

その後、二階さん自ら各方面にお声がけされ、約12.5万着の防護服を新型コロナウイルス対応の最前線で昼夜なく戦う中国の医療関係者に提供くださいました。

日本からの数え切れない、心からの支援に中国の皆が感動し、感謝感激しました。

残念なことに、日本も現在厳しい困難に直面しています。今度はその困難をよく知る私たちが、友として、日本の皆さまを何とか助けたいと強く願っています。

そこで先日、私たちは100万枚のマスクを緊急調達し、二階さんに託すことにしました。ぜひ医療物資を必要としている日本の医療機関などにお渡しください。日本が1日も早く新型コロナウイルスとの戦いに打ち勝てるよう、心よりお祈り申し上げます。

荷物

ジャック・マーが氏公益基金を通じて送ったマスクは3月3日朝、成田空港に到着した。

アリババジャパン提供

今回のマスクは、アリババ公益基金会とジャック・マー公益基金会が共同でかき集めたものです。しかし、アリババだけの気持ちではなく、多くの中国の人々の気持ちでもあります。私たちはこれまで日本の皆さまからいただいたご支援に心から感謝し、胸に刻んで、その恩に報いたいと思います。

現在、私たちは同じ困難に立ち向かっています。これからも相互に助け合い、共に困難を乗り越えられると信じています。

日本の平穏、中国の平穏を祈り、改めて感謝の気持ちをお伝えします。

日本の皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます。

ジャック・マー(馬雲)

(文・浦上早苗)

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