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ビッグブラザーはすぐそこに…ロンドン警視庁が街を歩く8600人の顔をスキャンしたら、7人が間違って尋問された

オックスフォード・サーカス

ロンドンのオックスフォード・サーカス。

William Perugini/Shutterstock

  • ロンドン警視庁の発表によると、ロンドンの混雑したショッピングエリアで8600人の顔をスキャンしたという。
  • 認識システムはロンドン警視庁のデータベースを参照して8つの警告を発したが、正しい情報はそのうちの1つだけだった。
  • ロンドン警視庁は2020年初め、市民団体からの圧力にもかかわらず、ロンドンでの顔認識を導入すると発表した。

イギリスの警察は、顔認識技術を使用して、ロンドンで最もにぎやかな繁華街で8000人以上の顔をスキャンした。

プライバシー擁護団体であるビッグブラザーウォッチによると、ロンドン警視庁は2月27日、ロンドン中心部の観光客や買い物客で賑わうオックスフォード・サーカスでライブ顔認識(LFR)テクノロジーを導入した。

警察の発表によると、約8600人の顔をスキャンし、指名手配のデータベースと一致するものが8件見つかったという。

しかし、そのうちの7つは誤検知だった。ロンドン警視庁の広報担当者がBusiness Insiderに語ったところによると、これらのケースでは、警察官が当該個人に話しかけ、彼らが指名手配されている人物かどうかを確認したという。

唯一逮捕されたのは35歳の女性で、後に3件の警察官への暴行の罪で起訴された。

ビッグブラザーウオッチはTwitterで、このことはシステムが検出した警告の86%が間違いであり、71%が警察による尋問につながったことを意味すると述べている。

「顔認識による監視技術はそれなりのもので、驚くほどの不正確さを人間のチェックによって補っている。これは人権の危機であり、我々の最も基本的な自由の侵害であり、我々の首都にとって恥ずべきことだ」

ロンドン警視庁の広報担当者は、警察が人々の顔をスキャンしていた地域は明確に示されていると述べた。

「LFRが運用されているという事実を一般の人々に知らせる明確な表示を行っている。我々がしていることを知ってもらい、このロンドンをより安全にするために努力していることで安心してもらいたい」

ロンドン警視庁は2020年1月、ライブ顔認識技術の使用を開始すると発表し、2月にはクレシダ・ディック(Cressida Dick)警視総監が、この技術がプライバシーや市民の自由を脅かすとするプライバシー擁護団体の批判に反論した

警察が顔認識技術を使うことに対する批判の対象は、その不正確さとプライバシーの侵害にある。特にAIの専門家たちは、顔認識システムの学習過程における人種や性別の偏りによって、女性や有色人種を誤認する頻度が高く、これらのグループの過剰な取り締まりにつながる可能性があると指摘している。ロンドン警視庁は、このシステムには偏見がないことが証明されていると述べている。

カリフォルニア州のサンフランシスコオークランド、オレゴン州のポートランドなど、アメリカの一部の都市では、警察による顔認識の使用を禁止する法律が可決された。

[原文:British police scanned 8,600 people's faces in London without their consent, resulting in just 1 arrest and 7 false positives

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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