もう自己PRに迷わない。ヘッドハンターが指南「人事が会いたくなるレジュメの書き方」

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転職を考えたとき、誰もが一度は悩むのが履歴書や職務経歴書、いわゆる「レジュメ」の書き方ではないだろうか。数多くの求職者をサポートしてきたヘッドハンターが、外資企業の例も交えながらレジュメの書き方を伝授する。

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勝又彰さん。パーソルキャリア株式会社 エグゼクティブエージェント ゼネラルマネジャー。人材業界における15年の経験を生かし、計2500名以上のキャリアコンサルティングに従事。中長期キャリアプラン設定、パーソナルスキルの抽出に加え、面接官としての経験からクライアント目線からのアドバイスも得意とする。

よいレジュメを作成するための7つのポイント

  1. ポイントを簡潔にA4で2〜3枚にまとめる
  2. キャリアサマリーを10〜15行でしっかり書く
  3. 強みは箇条書きで4〜5点にまとめる
  4. 「誰と」「どのような」仕事をしたのか具体的に
  5. 不利になりそうな事実の伝え方
  6. 「できること」と「やりたいこと」を整理する
  7. 他人の視点で客観的に見てもらう

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──まず端的に伺います。レジュメというのは、どこまで“盛って”いいものでしょうか?職歴が地味だと採用側の目に止まらないのでは、という気がします。

勝又彰さん(以下、勝又):エグゼクティブ層も含めて、レジュメの目的とは、そのレジュメを読んだ企業側の担当者が「この人に会って話を聞いてみたいと思わせる文書」だと私は考えています。

「盛る」を「自分に対する期待値を上げる」と定義してみましょう。レジュメを作る目的を「書類選考を通ること」とするならそれでもかまいません。ですが、採用されて転職先の企業で活躍することを目的と考えると、どうでしょうか。不必要に自分を大きく見せて、面接で期待値以下だと判断されたら印象はマイナスになります。

良いレジュメとは、「自分は何ができるのか」「その企業で何がしたいのか」が簡潔にA4で2〜3枚にまとまっているもの。大原則は読む人の立場になって考えることです。

こう考えてみてください。会議の資料でポイントがまとまった資料を作る人と、要点が不明な大量の資料を配る人がいたとしましょう。どちらの資料を用いて会議をしたいですか?当然、前者ではないでしょうか。

レジュメの作成スキルはそのまま、ビジネススキルとして判断されます。レジュメがしっかり書けるということは、自己を正しく認識できており、適切に伝える力を持っている人と判断されます。

キャリアサマリーは10〜15行に要約

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業種によってもレジュメの位置付けは違ってくると勝又さんは言う。「金融系やシンクタンクといった業種は、文章表現や誤字脱字までしっかり見るというパターンが多い。人気企業ほど書類ミスは足切りの判断材料にもなります」。

──レジュメは履歴書ほど体裁が決まっていません。最初は何を書けばいいですか?

勝又:まず職務の概要、キャリアサマリーから入るのがいいです。自分がこれまでのキャリアの中で何をやってきたかを10〜15行くらいでしっかりと書いてください。

前提として、採用する側は総じて時間がない中で書類に目を通すということを理解しておきましょう。全部を細かく読んでもらえるとは思わないほうがいいですね。

冒頭にあるキャリアサマリーの書き方のポイントは、時間軸とそこでやってきたことをブレずに書くこと。入社してX年は法人営業でこんなクライアントを相手にプロジェクトをしていた、その後X年はマネジメント担当になり〇〇をやってきた……、などと具体的に書きましょう。

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「誰とどのような仕事をしてきたのか」を具体的かつ簡潔に

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勝又:その次に書くのは「自分の強み」というのが一般的な構成ですね。これは文章より箇条書きがいいと思います。4〜5点くらいに簡潔にまとめることがポイントです。

職種にもよりますが、例えば法人営業を担当してきた人なら、クライアントの種類やセールスのスタイル、売上達成率といったことを書いてみると良いと思います。

ただ「プロジェクトに関わった」で終わらせず、部下を率いて取り組んだのか、決裁の範囲はどこまであったのかを書きましょう。

マネジメントを行っていたならば、どのような規模の組織で、自分はどんな権限を持っていたかなどもしっかり書いてください。これによって評価は変わってきますので、素直に実績をあげてくのがいいと思います。

──「強み」は、過去の実績から考えればいいということですか?

勝又:強みには2つのパターンがあります。第一には売上金額や人数、達成率といった過去の実績から出せる数字。つまり定量的なものです。

第二に定性的なものです。職種に関わらず汎用性の高いスキル、例えば調整能力がこれに当たります。大きなプロジェクトなどでは、多くの関係者と仕事をする必要があるからで、企業側からすれば、定性的なスキルも評価の対象になります。

レジュメの目的は「どういう仕事のふるまいができるのか」を想像させることなので、ここでは「どういった関係者」と「どんな立場」で「どのような仕事」をしてきたかを具体的に書くのがいいと思います。

もう一つ、大事なポイントがあります。レジュメでは「何ができるか」を書いてください。「どれくらいできるか」という仕事の「深さ」は正直、文章で書くことが難しいもの。仕事の深さは基本的に面接で判断されると考えて良いでしょう。

──不利になりそうな事項はどう書くべきですか。

勝又:不利になりそうなポイントの一つが「在籍期間」ですね。目安として2年未満という短い期間で転職を繰り返していると、採用側にアラートが立ちます。しかし、ベンチャー企業にいたのなら1年間でも一般的な企業の3年に値することもあるので一概には言えません。企業が「この人を採用したとして、定着してくれるだろうか?」と思うのは当然のことです。こうした場合は、退職した理由を書面で補足したほうがいいと思います。

正しい自己認識と「誠実さ」が大切

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──レジュメの位置付けは外資系企業と日系企業とで違うものですか?

勝又:終身雇用が未だ根強い日本企業に対して、外資系企業には「キャリアオーナーシップ」という考え方があります。外資系企業ではレジュメに書いていないことはできないと判断される傾向があると思います。行間を読むという文化はあまりないので、やりたいこととやれることをクリアに書くほうが望ましいでしょう。

──若手ビジネスパーソンの場合はレジュメのどこを見られますか?

勝又:若手はポテンシャルをチェックされることが多いです。よほどの特殊スキルがない限り「何ができるか」はまだまだ判断材料にはなりません。また、今の会社を「辞めた、あるいは辞めたい」理由を、面接官が納得できるように語れることが重視されます。任されてきた領域も少ないので、「将来何がやりたいのか」といったビジョンも語れるほうが望ましいでしょう。

──レジュメの書き方に悩んだらどうしたらいいですか?

勝又:一番良いのは、書いたものを第三者に見てもらうことです。このレジュメで面接したいと思うかを率直に聞いてみてください。

個人的には、最も大事なポイントは「誠実さ」だと思っています。人は不完全なものです。自分の強みだけでなく、足りない部分にも目を向けて弱みすらも肯定的に捉えられる人は誠実だと思います。人にはそれぞれ得意、不得意があるので、完璧な自分を見せる必要はありません。組織のいいところは、弱みも強みも互いに補い合えることです。

私たちヘッドハンターは様々な業種や役職のレジュメを見ているので、その方にあったアドバイスはできます。迷うようなことがあれば、ぜひ一つの選択肢としてご相談ください。


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