清掃、警備、食堂などオフィスを支えてきた労働者への賃金支払いを継続…たとえリモートワークになっても。ハイテク企業各社が次々と表明

マイクロソフトのブラッド・スミス社長は、オフィスへの人員配置の必要性が減ったとしても、引き続き時間給労働者に賃金を支払うと発表した。

マイクロソフトのブラッド・スミス社長は、オフィスへの人員配置の必要性が減ったとしても、引き続き時間給労働者に賃金を支払うと発表した。

REUTERS/Lindsey Wasson

  • ハイテク大手企業は、コロナウイルスの発生によって業務に影響を受けた一部の時間給労働者らへの補償を約束している。
  • マイクロソフトが、時間給制の取引先への支払いを継続すると発表して、先鞭をつけた。
  • グーグル、フェイスブック、ツイッターもこれに続き、人員配置の必要性が低下しても時給を払い続けると述べている
  • コロナウイルスの大流行により、多くの企業がリモートワークを採用するようになり、勤務時間が短縮される可能性のある外食産業、清掃業、派遣労働者の賃金について懸念が高まっている。

アマゾン(Amazon)、ウーバー(Uber)、セールスフォース(Salesforce)、シスコ(Cisco)などの企業は、コロナウイルスの大流行によって仕事に影響を受けている時間給労働者を金銭的に支援する計画を立てている。

アマゾンは3月6日、ワシントン州シアトルとベルビューの従業員に自宅で仕事をするように求める一方、同オフィスを支える時給労働者には賃金の支払いを行い、これらの地域にあるアマゾン所有のビル内で営業する小規模企業の家賃1カ月分を補助すると発表した。

アマゾンは自宅で仕事ができない労働者への支援が遅れていると批判されていた。9日には、倉庫労働者が無給休暇を取っても罰せられないことを最終的に発表した。その前週には、Business Insiderがドライバーが会社から何の連絡も受けていないと報じた後、契約トラックドライバーのネットワークに、体調が悪い人は家にいるように通告している。

非正規従業員は課題に直面していて、運送業界も対応に追われている。ウーバーは議会からの圧力に直面して、6日、コロナウイルスが原因のCOVID-19と診断されたドライバーに最大14日間分の収入補償をすると発表した。

コロナウイルスがベイエリアとシアトルに広がるにつれて、多くのIT企業が従業員の移動を制限して在宅勤務を奨励し、巨大なオフィスビルをほとんど空っぽにした。その結果、勤務時間が短縮される可能性が高い食堂、清掃、管理、警備などに携わる時間給労働者の運命が懸念されている。

これを受け、マイクロソフトは同日、出勤できない状況になっても、該当地域の時間給労働者には賃金を支払うと発表し、他社も追随する動きを見せた。

グーグル、フェイスブック、ツイッターは、コロナウイルスの発生による遠隔勤務の導入やオフィス閉鎖によって人員の必要性が減少したとしても、時給制従業員への支払いは続ける方針だと、Axiosが報じた。シスコの最高経営責任者(CEO)、チャック・ロビンス(Chuck Robbins)とセールスフォースのCEO、マーク・ベニオフ(Marc Benioff)は同日、両社とも同様の措置をとるとツイートした。

「フェイスブックは、自発的あるいは会社の指示による在宅勤務、オフィス閉鎖などのために働くことができない労働者に対して報酬を支払う」と同社広報担当者はBusiness Insiderへの声明で述べた。

グーグルの広報担当者に確認したところによると、同社はコロナウイルスの発生に関連して人員を削減した場合でも、時給ベースの従業員のほか、臨時従業員、請負業者などへの支払いを継続するなど、同様の計画を進めているという。

ツイッターの広報担当者はBusiness Insiderに対し、「自宅で仕事をすることができない請負業者や時間給労働者については、当社の方針あるいは移動制限が有効であるとき、標準的な労働時間をカバーする労働コストを支払い続ける」と述べた。

ツイッターはまた、従業員のホームオフィス構築に関連する費用を負担し、請負業者に関しても遠隔作業ニーズを満たすよう取り組んでいると述べた。

シスコのロビンスCEOは、「我々のコミュニティがCOVID-19関連の問題に直面しているが、シスコは常に皆とともにある。毎日我々をサポートしてくれているすべての時間給労働者に感謝している。そして、我々が開発に取り組んでいる間、あなたたちに賃金を支払い続ける」とツイートした。

セールスフォースは従業員に対しても同様のメッセージを送った。「COVID-19の影響を受けているすべての人に心よりお見舞い申し上げるとともに、24時間体制で状況を監視し、健康と安全を確保している我々のチームに感謝する。大切な家族の一員である時間給従業員には、今後も給料を払い続ける」とベニオフCEOはツイートしている。

シアトル周辺では、従業員のコロナウイルス感染に直面する企業も出てきた。

3月4日、シアトル地区のフェイスブックの契約社員アマゾンの社員がコロナウイルスの陽性反応を示し、グーグルはスイスの社員が病気であることが確認された後、海外出張を禁止した。

[原文:Amazon, Uber, Salesforce, and Cisco join a growing chorus of tech companies paying hourly and wage workers impacted by the coronavirus outbreak (GOOG, GOOGL, FB, TWTR, MSFT, CSCO)

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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